今日のシネマ
2021年 日本
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ひとり息子の学を持つ青木剛は妻を病気で亡くし、
疎遠になっていた兄が暮らすソウルへ渡る。
兄からは「韓国で仕事がある」と言われていたのだが、剛の期待とは違い、
兄はその日暮らしの貧しい生活を送っていた。
剛はほとんど韓国語も話せないまま、
怪しい化粧品の輸入販売を手伝い始める。
一方、ソウルでタレント活動をするチェ・ソルは、
市場のステージで誰も聴いていない歌を歌う仕事しかなく、
所属事務所の社長と関係を持ちながら、
仕事や家族との関係について心を悩ませていた。(映画comより)
まあ、なんというか、こういうチャランポランだけど憎めない男をやらせたら
オダギリ・ジョーは 絶対裏切らないですね
朝ドラ「カムカム・・」の 彼だって ちょっと見、何してるんだかわからない夫だし・・・苦笑
でも、そんな兄を頼って小さな子どもを連れて韓国くんだりまでいった弟(池松壮亮)はたまりませんね
「メクチュ・チュセヨ(ビールください)」と「サランヘヨ(愛してる)」
さえ覚えておけば、なんとかなるって・・・
なるかいっ!
韓国でのオールロケだったそうです
しかもスタッフ、キャストの95%が韓国人って・・
撮影、大変だっただろうな、 って 思ってしまった私なのですが、
映画の中で、この兄弟と韓国のある家族が偶然出会って
ひょんなことから一緒に旅することになるわけです
「統計によれば日韓双方の60%が反日・反韓」 と
最初はいい雰囲気じゃなかった二つの家族が、一緒に過ごすうちに打ち解けていくわけですよ
そこら辺がね、話の中だけじゃなくて、映画を作っていく過程でも
きっと、連帯感みたいなものが生まれて
みんなで悩みながら一つのものを作って、完成した時はきっと、
日韓関係がどうのこうの、なんて どこかに吹き飛んじゃうくらいの信頼関係ができていたに違いない・・
観ながらそんなことまで考えちゃいました
この映画、石井裕也監督 作品なのですが、最後にとんでもないもの(!)が出てきます
私、言葉を失いました・・・
少し前に石井監督の『茜色に焼かれる』を観ましたが
この人は、最後に 観客を仰天させるのが好きなのか?
ああ、たまげた
『アジアの天使』・・・・・羽つければ何でも天使???
2022-18