やっぱり幸せ♪

日常の色んなこと、特に発達障害を持つ息子との素晴らしき日々を綴っていきたいと思います。

息子の好きなこと

2022年08月24日 | 日記(息子・高校生)

今年の夏はいつにも増して暑くて、その上、コロナ感染者も急増し、ご近所でも一家揃って罹患して自宅待機中という話をよく聞くようになりました。

 

そんな中なので、病院と買い物、実家と義母の家を行ったり来たりするだけの毎日を過ごしています。

 

通信制高校が2ヶ月という長い夏休み中なので、息子に登校や勉強を促す必要もなく、気持ち的には随分楽です。

 

さて、息子、特別活動3時間分の読書感想文を書こうとして、少しずつ読書をしてきましたが、提出期限が近くなり、あと少しで読み終わるという段階になって、

「読み終わっても、書ける気がせえへん!

読書感想文、あきらめてもいい?」

と、言ってきました。

 

「いいよ。

特別活動は他でもとれるから。

でも、せっかくやから、最後まで読んだら?」

とだけ、私は言いました。

 

息子が適応障害によりうつ状態になって、教科書はもちろん、漫画の本すら読めなくなってしまいました。

不登校になり始めた頃は、お笑い番組すら観る気力がなかった息子ですが、最近はテレビやスマホで色々観ているようです。

 

でも、一冊の本となると、消費するエネルギーが全く違うのでしょうね。

不登校中に息子が望んでまとめ買いしたサッカー漫画は、今でもほとんど読んでいません。

 

そもそも、息子は、小さな頃から図鑑は好きでしたが、物語的なものは仕掛け絵本以外は自分で読むことはなかった気がします。

今でも、サッカーの選手名鑑はよく眺めています。

 

「本、読むの苦手?」

と、息子にきいたとき、

「うん。

頭が動かへん。」

と、言っていました。

 

先日、LINEマンガで「僕の妻は発達障害」という漫画を読みました。

発達障害を持つ主人公は、学習障害もあって、夫の描いた漫画を見ることはできても、読むことが出来ないのです。

 

「このカオ、面白いですね。」

「優しい感じでなんとなく好きです。」

と、見た感想を述べることは出来ても、ストーリー自体は読むことが出来ないようでした。

 

息子は、学習障害はありません。

けれど、文字を読みながら同時に理解することが難しいとか、本を読んでそこから何かを考えたり作者の伝えたいことを想像したりすることが難しいとか、発達障害特有の困難さがあるのかもしれません。

読みながら考えるという私にとってはごく当たり前の読書が、息子にとっては大変なことなのかもしれないという気がしてきました。

 

スクーリングの代替えでNHK高校生講座を観て自分一人の力で視聴レポートを書くことが出来ないのも、単なる苦手だけではないのかもしれません。

 

読書感想文、今回は私は手伝うことをしませんでした。

特別活動は3年を通して30時間ということで時間的な余裕があるし、まだまだ色々な活動があるようです。 

映画鑑賞も無理だったのでハードルは高そうですが、挑戦できるものがあるということはいいことなのかもしれません。

 

ただ、出来ないことばかりだと辛いので、息子の好きなことを思いっきりする必要があると思いました。

 

この夏、息子は2週間に一度のペースでセレッソ大阪の試合を観に行っています。

私も一度だけ一緒に川崎フロンターレとの試合を観に行きました。

 

今年、セレッソ大阪はリーグ戦での優勝は厳しそうですが、まだ天皇杯とルヴァンカップは勝ち進んでいて優勝の可能性があります。

もし、勝ち進んだら、息子を決勝戦に連れていくことになっています。

 

決勝戦はそれぞれ東京と神奈川で10月に行われるらしく、どちらも敗退してしまったときは、千葉で柏レイソルとのリーグ戦を観に行く約束をしています。

大阪からはるばると、久々の家族旅行になりそうです。

 

それが終われば、4年に一度のワールドカップが始まります。

 

4年前のワールドカップは、息子は中学一年生で、まだ毎日登校していた頃です。

不安の強い息子が、ワールドカップ中だけは調子が良かったことを思い出します。

 

好きなこと、夢中になれることって大事なんですね!

 


友達とサッカー観戦

2022年08月09日 | 日記(息子・高校生)

息子、単位認定試験が終わってから、少しだけ変化がありました。

 

週に2回、20分ぐらいですが走り出しました。

そして、毎日、腹筋と腕立て伏せをしています。

 

前籍校のサッカー部の試合の誘いを断ってから、息子はトレーニングをすることもなくなりました。

サッカー部に入りたくて今の通信制高校を選んだものの、不安が強くて部活どころではありませんでした。

 

自分の調子を確かめるかのような軽いトレーニングですが、息子の意志を感じます。

後期が始まれば、サッカー部入部もあるかもしれません。

 

さて、息子、8月6日に友達とサッカー観戦に行きました。

 

その友達は小学校の同級生で、息子が数ヶ月でやめた地元のサッカークラブのチームメイトでもありました。

家にも2~3回遊びに来てくれたことがあったと思います。

 

数ヶ月前に電車でばったり会ったらしく、彼からセレッソ大阪の試合の川崎フロンターレ戦かヴィッセル神戸戦のどちらかを観に行かないか?というお誘いがきたそうです。

 

「ヴィッセル神戸戦にしよう」と決まってから試合までの期間が長くて、息子がLINEを送ってもなかなか返信がなかったようで、実現するのかな~?と心配していましたが、ちゃんと実現しました!

 

試合のチケットは父親が会員価格で申し込みましたが、待ち合わせとか、行程確認とか、全て息子自身が行いました。

 

高校生ともなれば当たり前のことでしょうが、息子は友達同士で中学校区外に遊びに行くのは初めてです。

中学一年生のとき、不登校になる前に一度だけサッカー部の先輩と映画を観に行ったことがありましたが、そのときは、連れて行ってもらったという感じでしょうか。

 

それに、電車通学(遅い通学なのでゆったり座れるような状態)でも調子が悪くなることがあるので、心配するときりがありません。

 

でも、今回は駅までの送り迎えだけで、何も口出ししないと決めていました。

助けが必要なときは、スマホで連絡してくるはず!

 

やはり、息子は前日から不安が強くなり、スタジアムに着くまでは頭が動かなくて、友達に付いて行くのが精一杯だったようです。

けれど、スタジアムに着いてからは息子主導になったそうです。

 

セレッソ大阪ホームのヨドコウ桜スタジアムは、改装されてからも何度も観戦に行っているので、息子にとっては我が家に次いで慣れている場所かもしれません。

 

スタジアムには試合の2時間ぐらい前に到着し、焼きそばや唐揚げなどのスタジアムグルメを食べて、友達と積もる話をしたのかどうかは分かりませんが、肝心の試合は3-0とセレッソ完勝!!

 

大切な夏の思い出になったことでしょう。

 

(息子からのLINEより)

 

 

 


単位認定試験、やり切った~!

2022年08月02日 | 日記(息子・高校生)

先週一週間は、息子の通信制高校の前期の単位認定試験がありました。

 

息子は、月曜日の2時間目、火曜日の3時間目と5時間目、水曜日の5時間目、土曜日の2時間目に受験することになっていました。(体育のみ、前もって実技テストを受験済み)

 

息子の緊張は半端なく、前日の日曜の夜はぐるぐるぐるぐる歩き回っていて、エチゾラムを飲んでも、ランドセンを飲んでも、不安が上回って効果がないようでした。

エチゾラムを追加でさらに1錠飲んで、夜中の2時半過ぎにやっと眠りにつきました。

 

「試験は単位を認定してもらうために必ず受けよう。」

「もし、不安が強くて何も考えられなくても、名前さえ書けば追試を受けられる。」

 

試験で20点ぐらい取ることが出来れば、通常のレポートとの合計点で単位が認定されるようなので、あえて試験勉強はせず、

「受験さえすればだいじょうぶ!」

と、息子に言い聞かせていました。

 

一日目、無事受験。

ただ、息子の不安は強く、

「もう、無理かもしれへん。」

と、言っていました。

 

二日目、

「(人の)目が怖い。

電車に乗るのも怖い!」

と、言い出す息子。

 

「目を見いひんかったらいいやん。

ママも、目見るの苦手やから、鼻とか口のあたりをぼーっと見てる感じやで。」

 

「そういうことじゃなくて、目があるってこと、目が視界に入ってくるだけで怖いねん。

胸が苦しくなるねん。」

 

「とりあえず、一緒に学校に行こう。

電車の中では寝てたらいい。

ママがおるからだいじょうぶや。

どうしてもしんどかったら、名前だけ書いて、追試受けよ。

でないと、今まで頑張って登校したりレポート出したりしたのが、もう一度全部やり直しになってしまう。」

 

息子を連れてなんとか学校に到着したものの、息子は上に上らなければならない階段を下に下りて、隠れるように立ったまま固まっている状態でした。

 

「事前に申請していただければ、別室で受験が出来たのですが・・・。」

と、先生に言われたので、

「申請出来るということを聞いていません。

これまで、人の多い場所で調子が悪くなるということは何度も申し上げているし、授業も途中退席を繰り返しています。

別室受験が出来るなら、今、申請しますのでお願いします!」

と、お願いしました。

 

急遽、応接室での受験が認められ、2時間目は他の3名とで4人、5時間目は息子一人だけで受験することになりました。

 

3時間目が終わって5時間目の試験が始まるまでの間は、静かなレストランでゆっくり昼食をとることにしました。

元気のなかった息子でしたが、次第にサッカーの話で盛り上がり(息子が一方的に話しているのを私が聞いていただけですが…)、学校に戻る頃には、

「頑張るから、試験やり切ったら労って!」

と、やる気を出していました。

 

「いいよ。

どうやって労ってほしい?」

 

「ケーキ買って!

苺のショートケーキ!」

 

息子が試験を受けている間、ちょうどチューター(担任)の先生が手すきだったので、懇談をしてもらえることになりました。

 

「試験を受けられて良かった。

最悪、追試になっても、追試はぐっと人数が減るので、受験しやすくなりますからね。」

と、言われました。

 

その先生は、去年まで小学校の校長をされていたそうです。

「担任なのにホームルームや授業を受け持つわけではなく、顔も知らない生徒がほとんどで、通信制は全く勝手が違いますね。」

と。

 

「レポートの提出状況を見て、出せていない生徒には『レポート出せよ~。』とか電話をするのですが、なかなか生徒の状況を把握するのが難しいです。

〇〇君とは何度か喋ったことはありますが、まだ口をきいたこともない生徒も多いです。

気になることがあれば、どんどん教えていただければと思います。」

 

特別活動で映画鑑賞を申し込んでチケットを頂いたのですが、結局行けませんでした。

人の多い所はどうしても苦手で・・・。

校外学習なんかも難しそうです。

唯一、息子が行けるとしたら、サッカー観戦です。

観に行った後は一週間ぐらい調子が悪くなるのですが、好きが勝って、サッカーなら観に行けるんです。

特別活動にサッカー観戦があったらいいのになぁって、思ってます。」

 

「映画は難しかったですか。

スポーツは、近畿大会に出場する生徒は何時間か特別活動に認められるのですが・・・。

ピーターラビット展とか、一緒に帰りに寄られたらどうですか?

まだまだこれからですからね、特別活動は3年間で30時間出ればいいことになってます。」

 

息子にピーターラビット展を観に行く余力は無く、百貨店で苺のショートケーキを買って、真っすぐ家に帰ることになりました。

 

ケーキを食べながら、

「ママがおらんかったら、今日は試験受けれてなかったと思う。

ありがとう!」

と、息子にお礼を言われました。

 

「付いて行くぐらい、いつでも行くで。

頑張るのは、〇〇やからな。

一番しんどい今日を乗り切ったから、もうだいじょうぶや!。

明日頑張れば二日休めるし、土曜日で試験は終わりや!」

 

相変わらず息子の不安は強く、前日の夜は調子が悪くなっていましたが、この日がターニングポイントになった気がします。

 

「いつでも付いて行く」と言っておきながら、私は、火曜日の夜には股関節が痛くてまともに歩けない状態になってしまいました。

臼蓋形成不全のために特に右の股関節やそれを支えている筋肉が痛くなりやすくて、普段からあまり歩くことは出来ません。

 

そのため、水曜日は家の最寄り駅まで車で送っていくのが精一杯で、息子は一人で登校して応接室で受験、さらに土曜日の最後の試験は普通に教室で受験したそうです。

 

試験をやり切ったのは、中学一年生で不登校になってから、全日制の高校入試を除いては初めてのことかもしれません。

 

「単位認定試験、やり切った~!」

 

 


幼なじみが通信制高校に転校してきた

2022年07月22日 | 日記(息子・高校生)

息子の通う通信制高校に幼なじみのY君が転校してきました。

 

Y君のお母さんとは、息子達が赤ちゃんだった頃に「もぐもぐ(離乳食)教室」で知り合い、それ以来のお付き合いです。

幼稚園こそ違いましたが、時々親子で遊びに来てくれ、ずっと親しくしていただいています。

 

Y君も、息子と同じく中学1年生の2学期から学校へ通うのが難しくなりました。

 

中学2年生のときに、先生方の配慮もあって、息子とY君は二人一緒に鉄道会社の職業体験に一日だけ参加することが出来ました。

Y君は別室登校をするようになりましたが、息子は、ときどきサッカー部か通級教室に顔を出すのがやっとでした。

 

だんだん息子達は連絡を取ることがなくなりましたが、母親どうしは時々連絡を取り合い、私は何度も彼女に励まされてきました。

 

Y君は全日制の公立高校に進学し、演劇部に入り、たまに休みながらも頑張って登校していると聞いていました。

けれど、随分無理をしていたのかもしれません。

うつ状態になり、自傷行為があったそうです。

お医者さんには、

「若い人のこういう症状を診断することは難しいけれど、『双極性障害』の可能性がある。」

と、言われたそうです。

 

Y君自身はまだ全日制で頑張りたい気持ちもあったようですが、親子で何度も話し合って、2年生の6月から息子の通う通信制高校に転校してくることになりました。

 

「生きていてこそやで。

元気でいてくれることが一番!

 

5月に上島竜兵さんが自死されたこともあり、母親どうし何度もそういう話をしていました。

 

転校直前に親子で遊びに来てくれましたが、話が弾む私達とは違って、2階でYouTubeを観ていたY君と息子はあまり会話もなく、お互いに気を遣って疲れているようでした。

 

校外学習や進路活動などの特別活動に、よく知っているY君がいれば息子も参加しやすいんじゃないか?

Y君がいれば、電車通学も不安じゃなくなるかも?

他愛ない会話をしたり、学校の帰りにどこかに立ち寄ったり・・・。

楽しいと思える時間やお互いの辛さも共有できたらいいなと、私はそんな願いを抱いていました。

 

けれど、本人達にとって、それは簡単なことではありません。

 

Y君が、もし、全日制高校をやめると決めたときの息子と同じであれば、心も体も疲弊しきっていたと思います。

そんなときに、息子でなくてもどんな言葉をかければいいか分からないし、息子自身も、

「自分やったら、どんな言葉をかけられても辛いだけで、逆に相手を傷つけるようなことを言って返すかもしれない。」

と、言っていました。

 

「Yが望めば、昔みたいに何も考えずにゲームとか出来たらいいのに…。」

とも言っていました。

 

あれから息子とY君は会っていません。

Y君は2年生なので、1年生として通信制高校に転校した息子とは受講する科目が違い、その上、息子はあまり登校していないので、未だに学校で顔を合わせることがないようです。

 

「(特別活動の)映画を一緒に観に行けたらいいな~。」

と、親どうしでは話をしていましたが、結局、息子は映画を観に行くことはなく、Y君は学校帰りに一人で観に行ったようです。

 

Y君が転校してきて感じる心強さと切なさ。

 

息子の人生は息子のもの。

Y君の人生はY君のもの。

 

親は道を指し示すことしか出来なくて、歩いていくのは子ども達自身です。

 

その道がどこかで希望へと繋がっていくことを願っています。

 

 


体育の実技テスト

2022年07月14日 | 日記(息子・高校生)

昨日は、息子の通信制高校の体育の実技テストがありました。

 

体育は、本来実技テストになっていますが、実技テストを受けるのが困難な生徒は前もって筆記テストを申し込むことが出来ます。

ただ、その筆記テストが1時間目にあるため、朝は調子の悪い息子は受験できない可能性があります。

 

実技テストの内容が息子達1年生はバドミントンと発表され、しばらく学校に通えなくなった経緯のある種目だけに悩みましたが、息子は、5時間目に行われる実技テストを受けることを選択しました。

 

バドミントンの授業で自信を無くした息子は、その後、体育の実技に出席することは出来ず、2時間の体育講義を受け、6時間の代替視聴レポートと2枚の通常レポートを提出しました。

 

もし、1時間目から登校して筆記テストを受けることが出来なかったら、これらの努力は実らず、単位を取ることが出来ません。

「実技テストは、出席すれば、ほぼ合格できる」と聞いたこともあり、5時間目からの実技を選んだのです。

 

当日は、1時間程、家の中でサーブやラリーの練習をしました。

最初はラケットの真ん中にシャトルを当てることが難しかった息子でしたが、少しだけコツをつかんだようでした。

 

当然ながら天井や壁にシャトルが当たり、全くと言っていいほどラリーは続きませんでしたが、息子同様に下手な私が相手だからか、楽しそうに練習していました。

 

でも、1時間ぐらいの練習で上手くなるわけがありません。

実技テストは、サーブ、ドロップ、レシーブ、ラリーだったのですが、緊張が強すぎて、どれもうまく出来なかったそうです。

 

息子は悔しがっていましたが、

「単位を取ることが目標やから、充分! よくやった!!」

と、労いました。

 

もっと前から練習出来れば…と、思うのですが、息子の場合はそうもいきません。

 

相変わらず、落ち着かない日々が続いていて、一日に何時間もぐるぐると家の中を歩き回っています。

 

何を考えているのか、途中で声をかけても、息子は、

「お願い! 話しかけんといて!」

とか、

「あとちょっとで終わるから!」

とさえぎって、延々と、長いときでは3時間以上も休みなしでビニールのボールを蹴りながら歩き回るのです。

 

そして、

「疲れた~!」

と、エネルギー切れになってしまいます。

 

歩き回るエネルギーをバドミントンの練習にと思って何度か声をかけましたが、息子は歩き回ることをやめられないのです。

 

そうした中で、勇気を出して受けたバドミントンの実技テスト

 

よくやった!!

 

 

 


息子に完敗

2022年07月07日 | 日記(息子・高校生)

最近、息子とよく話をするようになりました。

 

この日は、セレッソ大阪を退団した乾選手の話から始まりました。

乾選手は、4月のJリーグ柏戦、途中交代の際に暴言を吐いて、6試合の出場停止処分を受けました。

処分が明けても乾選手は全体練習に合流せず、クラブと色々話し合った末、クラブとの関係が修復不可能な状況から契約解除となったそうです。

 

「あんなにセレッソ好きやったのに・・・。

スペインから帰ってきて、セレッソ優勝させるのが夢やって言ってたのに・・・。」

と、息子の中ではまだ納得がいかない様子。

 

暴言を吐いたことは悪いことだけれど、退団に追い込んだクラブにも非があるはずだと息子は思っているようで、

「どう考えたらいいと思う?」

と、私に聞いてきました。

 

「どうもこうも、詳しいことが分かれへんのに何とも言われへん。

話し合って、お互いが一番いい方法をとったんと違う?」

と、私は言いましたが、息子は、

「乾は、日本的な考え方には合えへんかったってことやろか。」

と、言いました。

 

海外では、自分のことを強く主張しなければやっていけないところがあるのでしょう。

一方、日本では、和を乱すな!上の物に従え!的なことがあるということでしょうか?

 

「日本じゃ、話し合いになったら終わり!

勝つか負けるかや!

そうじゃなくて、意見をぶつけ合っていい方向に持っていかなあかんのに・・・。」

と・・・。

 

乾選手も、クラブも、セレッソ大阪を良くしたいという思いはきっと同じだったと思います。

 

そんな話から、今は学校でもディスカッションの授業が重要になっているとか、学校では、先生の言うことに従えみたいになってるけど、先生の言動におかしなことがあったとか、そういう話になりました。

息子は、数人の中学校の先生に今でも不信感を持っているようでした。

 

「ママは、中学、高校の頃、おかしいと思えへんかったの?」

と、聞かれ、

「中学、高校って、あんまり先生と関わった記憶ないなぁ。

授業を教えてもらってるって感覚だけで、クラブも入ってなかったし、なんか相談したってこともないし・・・。」

と、言うと、

「授業や集会で話してるときに、『普段あんなこと言うお前がそれ言うか?』みたいに思えへんかった?」

と、息子は聞いてきました。

 

「30年以上も前の話やし、全然記憶に残ってないわ。

だいたいの話は聞き流してたしなぁ・・・。

通級の先生が言ってたやろ。

100%じゃなくて、状況に応じて60%ぐらいで聞いたらいいって。」

 

「話の半分ぐらい聞かんでもいいってこと?」

 

「聞かんでいいっていうか、大事なことだけ覚えといたらいいというか、話の中には、前振りとか、建て前とかあるし、冗談入れる先生もおるやん。

○○はどれが大事か分かれへんから、全部聞こうとして疲れるんやな。」

 

「俺は、普段言ってることと違うこと言う先生にすごい違和感感じる。

授業の中の話でも、この考え方どうなん?とかいちいち考える。」

 

「話し方の好き嫌いはあったで。」

 

「話し方じゃなくて、内容。」

 

「う~ん、ねちねち話す先生は嫌やったけど・・・。」

 

「それは、嫌かもしれんけど。」

 

「基本、『先生は正論を言う』って思ってたからなぁ。

ほとんど聞き流してた気がする。」

 

そんな感じの話の流れの中で、

「聞き流してしまって、大事なこと気付かへんかったらどうするん?」

と、息子が涙目になりながら聞いてきました。

 

「中学の卒業式で、クラスに一人、卒業式に出られへんかった子おったやろ。

『席には座られへんけど、証書はみんなと一緒のようにもらいたい』

って、言っててんて。

学校来られへんかっても、最後にこれだけは頑張りたいって思ってるのに、何で認められへんかったんやろ?

俺は自分のことで精一杯で、自分だけみんなと一緒に卒業式出られたって、喜んでた。」

 

「○○は、あのとき本当に頑張ったもん。

自分のことでもう精一杯やったやん。」

 

「でも、あのとき気付いてたら、何か出来たかもしれへん。

誰にも気づかれへんくて困ってる人のこと、俺は気付いて助けたいと思ってる。

人だけじゃなくて、鳩とかも・・・。

そうは言っても、自分のことしか考えられてないって言われればそれまでやけど・・・。」

 

息子は、駅のホームに鳩がいるのを見て、列車にひかれないかを何度も確認しに行ったり、道路に落ちているゴミを、動物じゃないかと確認しに戻ったりすることがあります。

 

「きっと、ママには気付かへんことも、○○だから気付けることがたくさんあるんやと思う。

○○は、そういう人を助けるような人になるんやろなぁ。

そのためにも、思ってることを言語化する力とか、いろんなことを身に付けてほしい。

いくら能力があっても、そういうことを思ってない人に人は助けられへんけど、○○にはきっと助けられる!」

 

自分のこともままならない息子ですが、そんなことを考えたり、人を思って涙するのだと驚きました。

 

高校生の頃、自分のことで精一杯だった私は、「困っている人を助けたい」なんて思いもしませんでした。

十代の私は、息子に完敗です。

 

今でも、その優しさや純粋さの足元にも及びませんが・・・。

 

 


息子の初めてバイト

2022年06月08日 | 日記(息子・高校生)

息子、初めてアルバイトをしました。

6月4日土曜日、お昼11時から14時までの3時間だけですが、息子、働きました!

 

きっかけは、弟の洋食屋のオムライスがローカル番組で紹介されたことでした。

 

3月に救急搬送され、しばらく入院していた上の弟ですが、退院後ひと月も経たないうちにとある番組の取材を受けたそうです。

 

当初5月16日に放送予定だったその番組は、ゲストとして出演されていた上島竜兵さんがお亡くなりになり、放送が急遽差し替えになってしまいました。

弟のオムライスが出るという「関西のオムライス番付」の放送は残念ながら中止になる可能性が高いと聞いていましたが、これまた急遽30日に放送されることになりました。

 

放送後初めての土日のお昼は、アルバイトの方がワクチン接種の予定等で入れないということで、私に応援の要請がきたわけです。

 

といっても、土曜日は、主人は仕事。

息子を長時間一人にするわけにはいかないので、一緒にお店に行って働くことになりました。

 

息子の仕事は、ドリンクを作ることと、その合間にお皿洗い。

 

機械で氷を砕いてコップに入れ、飲み物を注いでお盆に載せます。

ホットの場合はコンロで温めます。

 

最初の半時ぐらいはお客もまばらでしたが、11時半を過ぎた頃から忙しくなり、私もお水を出したり料理を運んだりお皿を下げたりと目まぐるしく、息子に注意を払う余裕はありませんでした。

 

あっという間の3時間。

お店を手伝うのは初めてだったので戸惑うことも多く、それでも次々と対処していくしかなくて、今更ながら「働くって大変だなぁ。」と思いました。

 

仕事が終わった後、弟は息子に、

初めてのバイトにしては、ようやった!

どうなんかなと思ってたけど、これやったらどこでも働ける。

技術的なことは、下手でもやってるうちに上手くなっていく。

それ以前の姿勢、見て、真似して、ちゃんと働こうとしてた。

というようなことを言っていました。

 

息子は、その後、疲れのせいか丸二日調子が悪くなり、日曜日は私だけが手伝いに行きました。

次の日も輪をかけて忙しくて、慣れない仕事にぐったり疲れたけれど、弟の手助けが出来て良かったです。

 

弟が退院してからまだ2ヶ月程。

インシュリンを注射しながら普通の生活を送っているようですが、まだまだ心配です。

 

お店が繁盛するのは嬉しいことやけど、一番はあんたの体やからな!

 

何度も念を押して帰ってきました。

 


色々考えているのかな?

2022年05月26日 | 日記(息子・高校生)

息子、通信制高校のスクーリングは、今のところは予定していた3分の1ぐらいしか登校出来ていません。

 

必要スクーリング回数が2回しかない国語などは授業を受ける生徒が3~5人と少ないのですが、必要回数が8回の理科系科目や芸術系科目、10回もある体育は30人以上も生徒が出席しているので、息子はそれだけでしんどくなってしまうようです。

 

「昼から週に1回通えればだいじょうぶ!」と言われ、そのつもりでいたのですが、そもそも通えない週もあるし、昼から受講科目が3時間あっても1時間しか受けられなかったりと、なかなか思うようにはいきません。

 

それでも前期の前半レポートは、18枚、全て提出することが出来ました。

その後、あまり調子の良くない日が続いていて、6月9日までに出さなければならない後半のレポート18枚は、なかなか取り組むことが出来ません。

 

声はかけるのですが、息子は、

「頭が動かない!」

と、全く手に付かない様子です。

そわそわ落ち着かず、朝方までぐるぐると部屋の中を歩き回っている日もありました。

 

そんな中、21日にセレッソ大阪vsガンバ大阪の大阪ダービーを父親と一緒に観に行き、22日は、中学のサッカー仲間2人に誘われて公園でボールを蹴っていたようです。

 

その2人の友達は今はサッカーをやめてバイトをしていると、息子から聞きました。

 

その夜、息子は微熱を出しました。

 

熱はその日のうちに下がりましたが、息子は、翌日、来週予定していた前籍校のサッカー部の試合に参加することを断る連絡をしていました。

 

「熱が出たから」という理由で断ったようですが、本当は「今の自分では動けないから」と、言っていました。

 

息子は、前回の試合に参加させていただいたときにあまりに動けなくて、「もっと動けるように準備して!」と、声をかけられたそうです。

でも、その試合の後、息子はほとんどトレーニングをしていませんでした。

 

もしかすると、息子の不調の原因の一つはこれだったのでしょうか?

今はまだ、何気ない言動の一つ一つが、息子には自分を責められているように感じてしまうのかもしれません。

 

サッカー部の顧問の先生は、転校した今でも息子のことを気にかけてくださり、ありがたいことです。

息子も、サッカーはやりたくてたまらないようですが、そこが息子の居場所ではないと私は思っています。

 

レポートも手に付かないぐらいずっと考え続けていたのかな?

友達と会って何か話したのかな?

 

今回、試合のお誘いをお断りしたことで息子の調子が上向きになるのかどうか、様子を見守っていこうと思います。

 


まずはレポート

2022年04月26日 | 日記(息子・高校生)

息子、15日の家庭科のスクーリングには行くことが出来ませんでした。

 

家庭科や美術、体育や理科系科目はスクーリングの必須回数が多いのですが、実技は息子の苦手科目です。

 

先日、4~6時間目に府立体育館で行われるスクーリングに参加した息子ですが、5時間目にリタイア

スクーリングでは、4時間目に卓球、5時間目にバドミントンが行われたそうです。

 

前もって、高校にどんなスポーツを行うのか問い合わせましたが、

「どれだけの人数がスクーリングに参加するかによって出来る種目が変わるので、事前には分かりません。」

とのことでした。

 

卓球はともかく、バドミントンは、息子が小学生の頃に公園で遊ぼうとしましたが、全然向いていないことが分かって、それ以来ラケットも触っていないはずです。

そもそも、息子がやりたいと思えるのは「フットサル」ぐらいしかありませんが・・・。

 

体育のスクーリング後、また息子の不安が強くなって、まだ他のスクーリングには参加していません。

 

けれど、息子は、家で勉強をするようになりました。

前期7科目のレポートが18枚、期限はなんと5月10日。

通信制とはいえ、やはり高校を卒業するためには勉強しなければなりません。

 

一般のレポートは、参考にする教科書のページ数を書いてくれているので、息子一人でやり切ることが出来ます。

問題は美術の課題で、「グレースケールの作成」や「レタリング」、「水彩画 屋外の風景」なんていうのもあって、ゴールデンウィークは絵を描きにどこかへ出かけるか、少なくても風景写真を撮りに行かなくてはなぁと思っています。

 

それと、スクーリングの代替レポートも、今の息子にはハードルが高そうです。

 

これは、NHKの高校講座を観たり聞いたりして、内容を600字に要約し、400字で感想を書くというものです。

「学習メモ」というのはあるのですが、それを見ても、600字にまとめるというのは結構難しいです。

 

息子一人で取り組むと、1時間のスクーリングの代替レポートなのに3時間以上かかっても仕上がらず、訳が分からなくなってしまっていたので、前期は私が手伝うことにしました。

 

現在、一般のレポート8枚、スクーリング代替レポート4枚が終わりました。

 

息子の勉強に付き合っていて、多くの科目でSDGsのことに触れ、考えを促しているように感じました。

環境破壊問題やジェンダー平等、子どもの貧困などです。

 

また、DVや消費者問題など、こういう困ったことが起こったときにどこに相談すればいいのか?、などがレポートの質問になっていました。

 

大人になる前に知っておいてほしい問題だなぁと思いました。

 

息子は、適応障害になってから不安が強い状態が続いていて、登校どころか勉強が出来ない状態が続いていました。

「勉強」することが何かのフラッシュバックを引き起こし、気持ちが悪くなるのかなぁと心配したこともあります。

漫画の本さえ読めないのに、教科書なんて眺めることさえ出来なくても当然かもしれません。

 

本人が高校に行きたいと思うようになって、勉強に特化した放課後ディサービスで勉強を教えていただいたこともありましたが、今はそこにさえ通えなくなったので、最低限のスクーリングに参加することさえ、息子にとっては相当なハードルの高さかもしれません。

 

でも、今は、とりあえず「出来ることから始めよう!」と、息子と話しています。

 

息子が不利益を被らないように、知らない間に誰かを傷付けてしまわないように、考えられる大人になれるように・・・。

 

そして、レポートをやり切ることが息子の成功体験になることを信じて!!

 


通信制高校生活が始まる

2022年04月14日 | 日記(息子・高校生)

息子の通信制高校生活が始まりました。

 

8日のオリエンテーション。

80人ぐらいの新入生とその保護者とが体育室に集まって説明を聞いていたのですが、息子は途中で気持ちが悪くなって別室で休憩することになり、私一人で説明を聞くことになりました。

 

息子は、「早く帰りたい!」を繰り返すばかりで、私が駅で学生割引回数券の購入をしている間も顔色が悪く具合が悪そうでした。

それでも、家にたどり着くまでには一時間かかるのです。

 

その後、2日間は調子が悪くてぐったりとして過ごしていましたが、11日の月曜日、10時頃登校し、1時間ぐらいかけて健康診断を受けました。

この日も私は同行しましたが、親は一人も見かけませんでした。

 

私が同行した理由の一つに、先生と話がしたいというのがありました。

提出した個人カードに「面談希望」としていましたが、面談まで少し日にちがかかりそうです。

 

健康診断で先生方が出払っていて、職員室には事務員さんしかいませんでした。

先生を呼びに行ってくださいましたが、2022年度生の先生は手が離せず、他の学年の先生が話を聞いてくれました。

 

一番聞きたかったのは、調子が悪くなったときにどうすればいいか?

 

調子の悪さにもよりますが、息子は、薬を飲んでしばらくすれば落ち着くことが多いです。

授業中に薬を飲むためにそっとお茶を飲んでもいいか?

 

「授業中は飲食禁止なので、先生に一言断ってから飲んでください。」

 

そういうことでなるべく目立ちたくないし、多分、息子は声をかけるタイミングが分からず、言い出せないかもしれません。

でも、

「常勤の先生に息子のことを周知することが出来ても、非常勤の先生までは徹底できないし、毎日登校する学校ではないので、この子がそうだというのを教員が把握することは難しいと思います。」

ということでした。

 

息子は人がざわざわしているとしんどくなるので、生徒が自習や食事などで使っているサロン以外の教室でクールダウン出来るか? 

 

「基本的には、サロンか、次に受ける授業の教室を使ってください。

おとなしい生徒さんが多いし、人数も多くはないので、そんなにうるさくなることはないと思います。

それでもしんどいときには、空いている部屋で休んでいただいて、教員に『なんでここにいるんや?』と聞かれたときに、理由を説明してください。」

 

保健室はあるのか?

 

「一応保健室はありますが、ベッドがおいてあるぐらいで、親御さんに連絡して迎えに来てもらう間一時的に休んでいただくという感じです。」

 

今まで学校に進学するたび、息子の特性やどういうことに困っているか書いたものを提出しているが、それは、チューター(担当教員)との懇談のときに渡した方がいいのか?

 

「先にお預かりして、情報を共有することは可能です。」

 

息子がサッカー部に入部するつもりでいるので、入部届を出したときには、顧問の先生(京都校の先生)にも情報を提供していただくようお願いしました。

 

息子が健康診断を受けたのは、中学一年生以来です。

体はどこも健康ですが、片目だけ視力が0.4まで落ちていることが分かりました。

 

息子は、

「たまたまやと思う。

なんか今日はかすんで見えへんかってん。」

と、言っていました。

 

眼科受診決定!

 

次の登校予定は、初スクーリング。

15日、5~6時間目に家庭科の授業を受ける予定です。