やっぱり幸せ♪

日常の色んなこと、特に発達障害を持つ息子との素晴らしき日々を綴っていきたいと思います。

「不登校の僕と空」

2021年06月03日 | 日記(息子・高校生)

「何でこんなに不安になるんだろう?」

「何でこんなに怖くて動けなくなるんだろう?」

「何で教室にいるだけで気持ちが悪くなるんだろう?」

「何でこんなに疲れてしまうのだろう?」

 

息子、もがいています。

頑張りたい!という息子の思いが分かっているから、見ていて辛くなります。

何とか出来るならしてあげたいけど・・・。

 

これが適応障害?

発達障害だから?

不安が強い特性だから?

 

先週は、水曜日だけ一日頑張って登校しました。

他の日は、欠席が1日、あとは遅刻して早退。

登校しても、1時間が教室で過ごす限界のようです。

 

遅刻は、5回すると欠席1回に換算されます。

でも、早退は欠席にカウントされることはないので、保健室で過ごして調子が戻らないときは早退します。

だから、先週は週2回の欠席ということになります。

 

息子は、卒業したいという目標があるから、たとえ1時間でも出席しようと頑張るのですが、それがかえって良くないのかな?と思うこともあります。

 

学校の先生方はとても優しいみたいです。

クラスメートも、

「よく保健室へ行く子って思われてる感じで、特に何も言われへんから楽!」

と、息子は言ってます。

遅刻したり早退したり、保健室に行くのも、中学のときほど気を使わないそうです。

 

頑張りたいという意志があっても、息子の心と体は拒否反応を示しているのかもしれません。

適応障害が悪化してしまわないかな・・・?

 

不安で、私の心も揺れます。

 

家では、退行症状が目立ちます。

寝付くまでは、私が傍にいなくてはならず、

「背中さすって!」

「子守歌を歌って!」

と、せがんできます。

 

こんな不安定な綱渡り状態でも、これが息子の一歩一歩なのかな?

 

苦しいときに何度も読み返す本。

三浦真弥さんの「不登校の僕と空」

 

 

 

「目を開けること、手足を動かすこと、声を出すこと、そんな当たり前のことができなくなった・・・」

 

息子が不登校になりかけた頃、動くことも出来ない、何も出来なくなった息子に戸惑う私に、そういうことがあるんだと教えてくれた本。

 

「『心』

この言葉が、僕の中から消えた。

もう、動かない。動けない。」

 

不登校当事者である作者と彼のお母さんの苦しみが、私達親子の苦しみと重なりました。

 

そして、親目線からでは見えない子ども(当事者)の気持ちが書かれているので、とても参考になります。

 

もがき、葛藤しながら、彼は高校を卒業することを選択し、自分の出来ることにしぼって努力して卒業、大学受験にも合格します。

 

もちろん、彼と息子は人格も能力も違い、不登校の一つの例に過ぎないのだけれど、この本を読むと、彼が空を眺めることしか出来なかった時間が、決して無駄ではなかったことが分かるのです。

 

それは、私にとって希望であり、道標でもあるのです。

 


頑張ってるよ!

2021年05月15日 | 日記(息子・高校生)

当初の緊急事態宣言が終わる11日までは、息子の高校は午前中だけの4時間授業で、12日から通常授業となりました。

 

12日水曜日は、初めての6時間授業で弁当持参。

保健室で2時間休憩したそうですが、この日は最後まで学校で過ごしました。

 

気温がぐんぐん上がって27℃ともなると制服のジャケットは暑そうです。

合服に変わっていないのか、息子に聞いても分かりません。

クラスメイトがどんな服装をしているのか聞いても、

「見てないから、分かれへん。

周りを見る余裕なんてないから!」

と、言うのです。

 

見ようとしなくても見えるやん!

とは、息子には言えません。

 

それに、こんなに暑いのに、水筒のお茶がほとんど減っていません。

「授業の用意せんなあかんから、お茶を飲む時間がないねん!」

と。

聞くと、30分程の自転車通学なのに、学校に着いたときにお茶を飲んでいないと言うのです。

多分、不安がいっぱいでお茶を飲む余裕もないのでしょう。

 

「学校へ着いたときと、体育の後、授業の合間に最低でも1回、お弁当のときと家に帰る前は必ず飲みや!

熱中症になったらあかんから、お茶飲むように心がけなあかんで。」

 

周りのみんなの様子に意識を向ける余裕もなく、お茶を飲む余裕がないほど不安で緊張して、本当にしんどい思いをしているのだなぁと思いました。

 

でも、その中で、自分から保健室で休めるようになったことは良かったです。

 

次の日、13日は、起き上がることが出来ませんでした。

気力体力が限界のようで、この日は欠席。

 

14日は、早々に起きて準備をしていた息子ですが、登校時間が近づくにつれ不安が大きくなり、苦しそうでした。

それでも、

「学校へ行きたいねん!」

と言って、登校し、1時間だけ授業を受けました。

2時間目は保健室で過ごし、それから帰ってきました。

入部予定のサッカー部の顧問で数学担当の先生が保健室に来てくれ、お喋りしていたそうです。

 

今日、15日は、やはり不安が強くて、

「登校したいのに、気持ちも体もおかしくって、どうしたらいいか分かれへん!」

と、泣いていました。

 

「調子が悪かったら、休んでいいんやで。」

と言っても、

「こんなペースで休んでたらあかん。」

と、出席日数を気にしている様子でした。

 

「後半頑張ったらいいやん。

学校に慣れてきたら、調子もよくなってくるで。」

と言っても、

「頑張れる保障ない。」

と。

 

「毎朝、こんなん嫌や!

学校へ行きたいのに、なんでこんなに苦しくなるん?」

そう言って泣いている息子を見ると、こちらまで泣きたくなります。

 

「それは、来週、病院の先生に相談しよう。

とりあえず、今は、ランドセン飲んでみよう。」

まずは、頓服を飲んで、様子を見ることにしました。

 

土曜日は昼までの4時間授業で、先日保健室でお喋りした数学の先生の授業が2時間と、担任の授業が2時間で、比較的息子が安心して過ごせる時間割です。

しばらくして息子が落ち着いてきたので、2時間目の後半から登校することが出来ました。

今日は主人が休みだったので、車で送り迎えをしてくれました。

 

息子の頑張りたい気持ちが大きくて、思うようにならずに苦しんで切るけれど、私からすると、息子は充分頑張っていると思います。

どう気持ちの折り合いをつけて、息子なりの高校生活を作っていくか・・・。

これからです!

 

 

 

母の日に、息子からのプレゼント。

「コンビニに行ってくる。」

と言って出かけた息子が、1時間ほど後に息せき切って帰ってきて、

「母の日やから!」

と言って、渡してくれました。

 


高校生活が始まる

2021年04月16日 | 日記(息子・高校生)

息子、高校生になりました。

 

5日に入学前懇談があり、担任の先生にお会いしました。

事前に中学の通級の先生からの引継ぎを聞いていただき、サポートブックも受け取っていただいていたので、

「お話は色々伺っています。

どういうことが一番不安に思われていますか?」

と、聞かれました。

 

「中学校では1年生の2学期から不登校気味だったので、学校生活や勉強についていけるのかな?という不安があります。

それに、全体への指導が分かりにくかったり、状況を見て判断することが苦手なのも不安です。

一言声をかけていただくだけで、息子が理解出来てスムーズに行動に移せたりすると思うので、声かけしていただけるとありがたいです。」

と、答えました。

 

「では、時々声をかけるようにしたらいいかな?」

と、先生が息子に聞かれると、息子は、

「困っているときは、質問します。」

と、答えていました。

 

困るまでいかなくても、さり気なく声をかけていただくと助かるだろうに…と、思いましたが、そこは息子も高校生、必要以上に声をかけられることを警戒しているのでしょうか?

 

「クラスが困らないことより、君が困らないことが一番大切だから、気になることがあったら何でも言ってくださいね。」

 

「あと、しんどくなったときにどうしたらいいか・・・今までは通級登校のような形だったので、通級のない高校ではどうしたらいいかが不安です。」

 

「今までは、しんどくなったときにどうされてましたか?」

 

「通級教室でクールダウンさせてもらってました。

というか、学校に行けなくなってからは、『この時間は通級教室があいてますよ』というメールを毎日いただいていて、通級に登校出来るようになってからは、調子の良いときにクラスに顔を出す、という感じでした。」

 

「調子が悪くなったときは、保健室に行っていただくと、そこで養護教諭が対応出来ると思います。

別の部屋でクールダウンするとなると、いったん職員室に行って、空いている部屋の鍵をもらって、それからになるので、保健室の方が行きやすいのではないかと思います。」

 

懇談の後で、保健室の先生とも面談することを勧められました。

 

この日、新入生は入学前課題を提出することになっていましたが、息子は、前日までかかってやっと仕上げた課題を持ってきていませんでした???

私も、「忘れ物はない?」とは確認しましたが、「宿題持った?」とは聞かなかったので、まずかったなぁ…と、思いました。

 

先生は笑って、

「急ぐものじゃないから、今度、登校するときに持ってきて。」

と・・・。

最初にうっかりなところを知ってもらったことは、逆に良かったのかもしれません。

 

そのあと、保健室に行って、先生と顔合わせというか10分ぐらいお話をしました。

 

「何が好き?」

とか、

「何でここを選んだの?」

とか、雑談みたいな感じで、先生から親しみやすくお話していただいて、とてもウエルカムな雰囲気でした。

 

保健室には養護教諭が二人常駐していて、月、水、金曜日はスクールカウンセラーもおられるそうです。

必要があれば、学習サポーターさんにも繋がることが出来るそうです。

 

入学してみなければ息子がどんな感じなのか想像がつきませんが、きっと力になってくれると思いました。

 

9日、コロナのため、学校の体育館より広い市民ホールで入学式がありました。

昨年は入学式が出来なかったと聞いていたので、ありがたいことです。

 

月曜日の12日から高校生活が始まりました。

この日は、オリエンテーションばかりで午前中で終了でした。

火曜日は、午前中に4時間授業があり、昼から身体測定。

 

本格的な授業はまだのようですが、息子が教室で過ごしていること自体がすごいです。

そして、だんだん疲れもたまってきているようです。

 

水曜日は、朝起きるのが辛そうでした。

息子の中で、休みたい気持ちと、初めての授業はどの科目も出席して説明を聞いておきたい気持ちが戦っているようでした。

なかなか支度が進まないので、休ませようかと思っていたのですが、ぎりぎりの時間に

「学校へ行く!」

と、息子が言い出しました。

普段は25分ぐらいの自転車通学ですが、慌てて車で送っていくことになりました。

 

ところが、朝の通勤時間帯は恐ろしく渋滞するのですね。

車で15分のつもりが30分以上もかかってしまいました。

自転車の方が早いようです!

 

この日も、息子は6時間とも授業を受けました。

必然的に帰りも迎えに行くことになり、近所のスーパーで待ち合わせをしました。

疲れきった息子には、ちょうど良かったと思います。

 

そして、昨日は・・・。

限界のようです。

不安で落ち着かなくて、頭が動かないそうです。

エネルギー切れでしょう。

 

「調子が良くなったら行くかもしれへんから、遅刻の連絡して!」

と、息子が言うのでそう連絡したのですが、午後になっても調子は良くなりませんでした。

 

ところが、学校から連絡があり、教職員や生徒にコロナ罹患者が出たため、午後から休校になったということでした。

翌日、翌々日(第1、第3土曜日は授業があります)も休校で、学校内の消毒を行って、来週月曜日からの登校となる予定だそうです。

 

息子がリフレッシュするのには良い機会です。

 

休み休みでいいから、また息子が元気に登校出来ますように!