やっぱり幸せ♪

日常の色んなこと、特に発達障害を持つ息子との素晴らしき日々を綴っていきたいと思います。

息子の目標

2021年11月19日 | 日記(息子・高校生)

息子、調子の悪い日が続いています。

 

高校から、息子が転校するまでの期間、サッカー部の練習に参加させていただけることになった旨、担任の先生から連絡がありました。

「色々と約束事があるので、サッカー部の顧問の先生と話をした上で参加してください。」

とのことでしたが、顧問の先生の都合の良い日に息子の調子が良くなくて、未だ登校することが出来ず、練習にも参加出来ていません。

 

学校へ行かなければ・・・。

学校に行きたい!

なのに、行けない!!

 

これまで単位を落とさないように頑張ろうとして、どれほど心をすり減らしてきたのでしょう。

 

そういうことから解放されて、ここしばらく息子はゲームをしようともせず、ひたすら眠り続け、エネルギーを充電しようとしているように見えます。

 

そんな中ですが、サッカー部のある通信制高校の見学に行ってきました。

月水金と週に3日、スクーリングを開講していて、どの科目もスクーリング必須時間があり(体育に至っては年に10時間を3年)、結構通わなければ単位が取れない学校のようです。

 

年に最短4日通えばよくて、課題もモバイルで提出が出来るという学校もある中、やはり、息子はサッカーの出来る高校にこだわっています。

 

サッカー部のある通信制高校は公立にも私立にもありますが、公立の通信制高校は規模が大き過ぎて、8階建ての大きな校舎や、広い教室にたくさんの人が受講している様子をホームページで見て、これは無理だとあきらめました。

サッカーをするには、校内にグランドがあって便利なのですが・・・。

 

一方、私立の通信制高校はグラウンドがないので、いくつかの系列校の生徒が鶴見緑地(昔、花博が行われた所)の球技場に集まって、月に2~3回練習をしているそうです。

練習の様子も見学させていただきましたが、息子は、生き生きとした表情で1時間半ぐらい練習を眺めていました。

 

夏に話を聞きに行ったフットサル部のある高校より断然こっちの方がいいみたいで、ここ以外は考えられないそうです。

 

けれど、見学に行った翌日からまた息子の調子が悪くなってしまいました。

 

本当にこの高校に通えるの?と、私は不安でいっぱいです

サッカーをしたいという思いが息子を苦しめているようにも思うのです。

 

サッカーがうまくなりたい!

サッカーでリベンジしたい!

 

将来のことなんて何も考えられず、今の息子はその日その日を生きるのが精一杯で、油断をすれば、お風呂に入ったり服を着替えたりする気力すらなくなって、動けなくなってしまいます。

 

それでも、そんなことを全て乗り越えて、サッカーをすることが息子の目標のようです。

 


リセットする時間

2021年11月09日 | 日記(息子・高校生)

高校を辞めると決心してから、息子は教室に通うことはありませんでしたが、11月1日、初めてサッカー部の部活に参加させていただきました。

放課後の2時間、中学のサッカー部の先輩もいる練習はとても楽しかったようです。

 

息子は、時々部活に参加させてもらいながら、ゆっくり転校先を探すつもりでいるようで、私もそれでいいと思っていました。

 

4日、担任の先生と学年主任の先生、息子、私の4人での懇談がありました。

息子が「学校を辞める」と伝えたことの意思確認のような感じでした。

 

「辞めると決めた一番の理由は何かな?」

と、学年主任の先生に聞かれ、息子が何も答えなかったので、

「単位を取るためには出席しなければならないのに、調子が悪くて出席できない。

頑張って出席すると、ますます体調が悪くなってしまう。

その繰り返しで、全日制に通い続けるのは厳しいと思いました。」

と、私が言いました。

 

すると、息子は、

「それもあるけど、一番は、クラスのみんなとのやり取り。

みんなが嫌いとかじゃないけど、一緒にやっていくのはしんどいと思ったので・・・。」

と、続けました。

 

「そうなんや。

具体的にどうしようとか決めてるの?」

 

「いや、まだ。

これからゆっくり考えようと思ってます。」

 

「夏休みに一校だけ通信制の学校を見学しましたが、その後一週間ほど調子が悪くなってしまって・・・。

この高校に通う意志があるうちは、学校に通うことにエネルギーを集中させようと思って何もしてきませんでした。

本人はサッカーが出来る学校に行きたいと言っているので、すごく限られてはいるのですが、これから見学に行ってみようと思っています。」

 

「我々も、〇〇君にとってどうすることが一番いいのか考えてはみたのですが、通信制の学校がいいのかも含めて・・・。

〇〇君なら、通信制の学校で卒業資格を取ることは出来ると思うのです。

でも、人との関りとか、社会に出るために身に付けなければならないことをどうやって学んでいくか・・・。

特別支援教育を行っている専修学校に通うというのも、一つの選択肢かなと思います。

〇〇君に合っているかは分かりませんが、一度検討されてはどうでしょうか?」

 

そう言って、「高校進路変更対策BOOK 私にぴったりの学校」というカタログみたいな本と、特別支援教育を行っている専修学校と通信制過程のパンフレットをくださいました。

 

「専修学校も毎日通わないといけないので、今の状況では厳しいかなと・・・。

去年、進路を選ぶときにそこも検討はしたのですが、家から遠いということもあって、通うのは無理だろうなと思いました。

これからじっくり考えてみます。

すぐには決められないと思うので、時々部活に参加させてもらいながら探そうかと思っています。」

 

「そのことなんですけど、部活だけに参加するというのはちょっと・・・。

 

「顧問の先生も、サッカー部の人達も、『いつでもおいで。』って言ってくれた!」

と、息子。

 

「それでも、校長先生が『いい』って言ってくれないとダメなの。

この件は、一旦保留にさせてください。」

 

息子は学校を辞めると決めているので、入部もしていないサッカー部に何度も体験させてもらうことは出来ないのかもしれません。

 

「学校が見つかるまでの間、体を動かしたり、部活に参加すること自体が本人の自信にもなると思うので、出来れば参加させていただけるとありがたいのですが・・・。」

と、お願いしてみましたが、

「私どもの一存では決められないんです。

その件については、追って連絡させていただきます。」

と、言われました。

 

「それと、転校のことですが、出来るだけ早く決められた方が、今なら転校先でいくつか単位を取って2年生に進級出来る学校があります。

就学支援金も、残りの分を新しい学校で使うことが出来ます。

来年もう一度一年生からとなると、一年分は就学支援金を使えず、全額自費となってしまいます。

学校によっては入学時期が限定されているかもしれませんが、転校先が決まったら、転校の書類を作るのに時間がかかるため、すぐに教えてください。」

と、言われました。

 

時期的なこともあって、息子や経済的なことを思ってのことなのでしょうが、早急に転校を勧められているようで、ちょっと寂しい気がしました。

担任の先生は、ほとんど何も話さないし・・・。

 

サッカー部で練習させてもらうつもりでいた息子はショックが大きくて、その後何日か、泣いたり喚いたりして泣き疲れて寝てしまうような日が続きました。

 

進路のことを話し合おうとしても、

「ちょっと待って!

今は何も考えられへん。」

と言って、落ち着かなくなってしまいます。

 

しばらくは、リセットする時間が必要なようです。


息子の本音

2021年10月21日 | 日記(息子・高校生)

メンタルクリニック受診の翌日、始業から最後の7時間目まで学校で過ごした息子でしたが、さすがにその翌日は欠席することになりました。

 

その後、中間テストに突入。

始業時間が30分遅くなり、2科目のみが4日間続きました。

 

授業はほとんど出ていないし、教科書等は学校に置いたまま。

試験範囲も分かりません。

 

教室の息子の机にはプリントがどっさり入っているようで、恐らくそこには試験範囲のお知らせや授業で使うはずだったプリントもあるはずです。

息子に何度も持って帰ってくるように声を掛けましたが、とうとう試験が終わるまで持って帰ってきませんでした。

 

試験を受ける。

今の息子にはそれが精一杯で、勉強する余力は無いようです。

 

何のための試験か?

そういう気はしますが、まだこの学校に通う気持ちがあるという息子の意思表示のように思います。

 

先日、息子とこんなやり取りをしました。

 

「クラスで、『あれ?、何かやらかした?』って空気になるときあるけど、俺からしたら、クラスのやつに『あれっ? それはおかしいで!』って、思う時ある。

何で俺だけ、はじかれなあかんねん?

俺に合ったとこに通ったらいいって言うけど、俺はここがいいねん!

学校に行かれへんくても、学校に行きたくないんじゃない!

ほんまにしんどくって、だいじょうぶかな?って、不安になって行かれへんねん。

けど、負けたくない!

(発達?)障害があるからって、それに負けて転校するのが嫌やねん!」

 

そう言って、息子は泣き出しました。

 

「誰も、はじこうなんて思ってないで~。

先生も、『出来ることは何でもする。』って、言ってくれてるやん。

ただ、しんどくて不安になって通われへんのは、〇〇が無理してるからちゃうか?って、心配はしてる。

本田先生も講演で言ってたやろ、『ASDの中学生の不登校率は54%ぐらいで、定型発達の子の7%よりずっと高い』って。

それは、学校が、ASDの子にとってしんどい環境やから

(全日制の)高校も同じやと思う。

そやけど、しんどいのを承知で、〇〇がこの学校に通いたいって思うんやったら、通えばいいんやで。

ただ、通わんな、単位が取れな、進級出来へんからな・・・。

あんたの中で、留年するのはありなん?」

 

「留年はない…かな。」

 

「じゃあ、今は、ぎりぎりのところにおるやん。

『自分に合った』っていうのは、〇〇の体調に合ったっていう意味でもあるねん。

毎朝、出席せなって、苦しい思いするより、自分のペースで登校して、4~5年かけてゆっくり単位を取る方法もあるってこと。

選ぶのは、〇〇や。」

 

「ほんまに選んでいいの?」

 

「ずっとそう言ってるやん!

それに、『障害に負ける』っていうのは違うと思うで。

『障害』ってな、社会や学校側にもあるねん。」

 

「自分じゃなくて、向こう側にあるってこと?」

 

環境によって、障害って、どんどん小さくなるねん。

だから、先生は、「こうしてほしいって要望があったら教えて。」って言ってくれてる。

世の中も、障害を持ってる人や家族とかサポートする人が、『こんなことに困ってる!』『こんなサポートがあったら!』って発信して頑張ってきたから、ちょっとずつ変わってきた。

今は、『どんな人も、自分らしく生きられるように!』っていう世の中や。

まだまだ理想で、そうはなってないけど、高校は色んな学校の中から選ぶことが出来る。

〇〇に合った環境の学校を探すのは、負けどころかプラスやと思ってる。

もちろん、このままここで頑張るのもありやで。」

 

「俺は、自分に合えへんからって諦めたくないねん。

中学のときに、こいつ絶対合えへんって思ってたやつとうまくいったことがある。」

 

「サッカー部の子やろ?

〇〇とじっくり付き合ったら、絶対に〇〇のいい所は分かってくれる

高校では、〇〇と一緒にいる時間が少なすぎるから、誰もまだ〇〇のいい所は分からん。」

 

「無理していい所探そうとせんでいいねん。

悪いとこあったっていいやん。

悪いとこは悪いって言ってほしい。

変なとこあったって、別にいいやん

俺は、悪いとかおかしいと思ったことは言う。

何も言わんと変な空気作らんといてほしい。」

 

変な空気を作るのは、息子の言動なのか、受け止める周りなのか?

 

「もし、ママが、あんまり付き合いがない人に、『悪い』とか『変や』とか指摘されたらびっくりするかな。

『あんたに言われたくない!』って、思うかもしれへん。

仲のいい人には、逆に言ってほしいこともある。

言いたいことを言ったり言わんかったり、言葉を選んで言うのがマナーやねん。」

 

「でも、思ったこと言えへん方がきもち悪くない?

心の中で思ってることと言ってることが違うんやで。

『これ言ってもだいじょうぶ?』って考えると、俺は何も話されんくなる。

どこまでやったら言ってよくて、どこからがあかんのか教えてほしい。」

 

「広汎性発達障害のある人の苦手なところや。

思った通りに話して、相手を怒らせてしまったり、逆に『こう言った方がいいのか?』って、色んな可能性を考えてしまって、話に付いていかれへんようになったり・・・。

どこまでならいいとか、正解はないねん。

時と場合や立場、そのときの状況によって違うから。

ただ、相手も自分も傷付けへんようにって、ママは思ってる。」

 

空気を読んで話すことが、必ずしも正解ではない。

おかしいことはおかしいと、はっきり言うことによって良い方向に変わっていくこともあるはず、と、息子と話しながら思いました。

 

「それに、クラスの子らも、〇〇とどう話したらいいかって悩んでるかもしれへんで。

〇〇がすぐ調子悪くなって、クラスにおらんようになるから、『もしかして自分の接し方が悪かったんちゃうか?』って、思ってるかもしれへん。」

 

「そうやなぁ。

それはあるかもしれへん。

俺だけちゃうんかもなぁ・・・。」

 

少しだけ息子の本音が見えた気がしました。

 

転校するのは負けだと思っていて、苦しくてもこの高校に通いたいと思っている。

クラスに馴染めていない寂しさ。

コミュニケーションの不得手。

悪いとこ、変なとこっていうのは、何かやらかしてしまったことや苦手なことを言ってるのかな?

それを見ないふりせず、ありのままの自分と向き合ってほしいという思い。

本音で話せる友達が欲しいよね。

 

親は、何もしてあげることが出来ません。

息子を信じて、ただ見守るだけです。


息子の葛藤

2021年10月03日 | 日記(息子・高校生)

10月になり、過ごしやすくなりました。

すっかり秋の空です。

 

 

緊急事態宣言が解除され、運動会を開催している幼稚園や学校も多いようです。

息子の高校では、来週の月曜日、火曜日と文化祭が行われるようです。

 

そのため、先週まではずっと45分授業になっていて、放課後に文化祭の準備が行われていたそうです。

どんな風に行われるか、息子は準備に参加していないので分かりません。

 

先週は一日も登校出来なかった息子。

登校する意思はあって、自ら制服に着替えて家を出ようとするのですが、直前に怖くなって足が動かなくなってしまいます。

 

毎日その繰り返しでは、息子の心が疲弊してしまうのではないかと心配になります。

 

「そんなに怖くなるのは、〇〇の居場所じゃないってことと違う?」

と、思わず声をかけてしまいました。

 

「そんなん分かってる!

でも、せっかく(先輩と)一緒にサッカーするチャンスやのに・・・。」

 

中学校のサッカー部の先輩で、息子の相談にのってくれたり、自主練習に付き合ってくれたりした人が同じ高校に通っています。 

(同じ高校を息子が目指したのだと思います。)

 

その先輩のことを、

「自分のことをちょうどいい感じにいじってくれて、一緒に話すのが初めて楽しいと思えた人。」

と言っていて、人とのコミュニケーションに不安を抱えている息子が安心して会話が出来る人のようです。

 

先輩と一緒にサッカーがしたい!

 

その思いはあっても、息子の心と体は思うようになりません。

コロナでまたもや部活が中止になるかもしれないし、一年後には先輩も引退するでしょう。

 

そんなこと、息子自身が一番よく分かっていると思いますが・・・。

 

とにかく、文化祭が終わるまでは登校するのは難しそうです。

行事のたびに、一人取り残された気持ちでいるのかもしれません。

 

それでも・・・。

 

息子の葛藤は続くようです。

 


どうしようか・・・?

2021年09月23日 | 日記(息子・高校生)

不登校気味の息子、とうとう単位不取得決定まで後3時間という科目が出てきました。

 

連休明け、その科目がある21日は、なんと朝から登校!

 

「調子悪なったら、帰っといでや!」

と、送り出しましたが、6時間目最後まで教室で授業を受けたそうです。

 

今はまだ45分の短縮授業ですが、授業が終わると速攻で帰ってくるのか、3時10分には帰宅していました。

 

昨日は、さすがに疲れたのか、朝起きることは出来ませんでしたが、3時間目から登校し、最後まで授業を受けて帰ってきました。

 

授業中はぼーっとしてるだけで、みんなの様子を見ていたとか・・・。

 

「自分に向いてないと思ったら、通信制の高校探したらええんやで。」

と伝えているので、どうするのか決めるために、息子は登校しているのだと思います。

 

そんな中、昨日、息子は下校中に自転車で転んで、膝や腕に擦り傷を負って帰ってきました。

膝にいたっては、4cm×4cmぐらいに渡って皮がめくれてしまっていました。

 

痛そうです・・・

 

下りの坂道で、道路の凸凹を避けようと急にハンドルを切って転んだのだそうですが、車が通ってなかったことが幸いです。

 

傷を洗って、消毒して、傷薬を塗って、傷パットを貼る。

 

小さな頃の息子はよく転んだり落ちたりしていたので、しょっちゅうケガをしていましたが、本当に久しぶりです。

 

息子の治療後に何気なく「擦過傷の治療」をネットで調べてみて、驚きました!

 

消毒はしない方がいいの!?

 

「傷口をきれいに洗って、何も塗らずに、創傷被覆材(キズパワーパットなど、なければラップなどでも応急処置は出来るとか…)を貼って、絆創膏や包帯で固定する」と。

 

消毒液は、傷ついた組織に対しても毒性があるので治りが遅くなるのだそうです。

 

さらに、傷口をガーゼで覆って滲出液を吸い取って傷口が乾かし、「かさぶた」を作ることで治すといった昔ながらの治療から、滲出液を保持して傷口をしめったままにし、滑らかな表皮をより早く再生させる湿潤療法が主流になっているのだと知りました。

 

でも、まぁ、痕が残っても気にしないし、息子のために買った傷パットはまだまだあるし、ある程度治ってきたら傷パットも外してかさぶたを作って治そうかと・・・。

 

それより、どうしようかと悩むのは、制服のズボン!

 

膝がかぎ裂き~!

自分で補修するのは無理そうであきらめました。

 

かぎ裂きの補修って高そうだし、膝部分の生地がぼろぼろになっているので、そもそも補修可能なのか?

買った方が安い???

 

少し早いけど冬ズボンに衣替えしてもらって、しばらくは様子見です。

 

来年、息子に夏ズボンが必要なら、なんとかします!

 


2学期が始まる

2021年08月27日 | 日記(息子・高校生)

息子の高校は、25日、水曜日から2学期が始まりました。

 

前日に、WISC-Ⅳの検査結果を高校に持って行き、担任と学年主任の先生とお話しする時間をいただきました。

 

先生方は検査結果を見ればどういう支援が必要かが分かるようですが、

言葉や視覚情報どちらも利用しながら、本人の理解度に合わせた個別のサポートが必要なことをお伝えしました。

 

それと、

本人が、「通えるものなら、この高校に通いたい。」と言っていること。

けれど、勉強したい、部活に見学に行ってみたい、そんな本人の意志とは裏腹に心や体が思うようにならず、夏休み中も調子が悪くて何も出来ない日が多かったこと。

「安心できる環境で、少しずつ自信を付けていくこと」が、息子の不安をなくす方法であると医師に言われたこと。

などを伝えました。

 

先生からは、あと何時間で年間授業数の3分の1の欠課になって単位を落とすことになるか、それぞれの科目の具体的な数字を教えていただきました。

 

科目によっては、あと5時間というシビアなものがありましたが、息子の体調を一番に考え、リハビリのつもりで1時間でも2時間でも学校へ通えることを目標にしていこうと、私自身は思っていることを伝えました。

 

「出来ることは精一杯頑張る子なので、逆にやらなければならないと頑張りすぎないよう、少しずつ出来ることを増やしていけるようにサポートしていただけるとありがたいです。

発達障害の特性や不登校による経験の無さもあって、この年頃の子が出来て当然、分かっていて当然のことがそうじゃないことがあります。

また、先生の指示を聞いて、今何をしなければならないのか、他の子が分かっているのに息子だけが分かっていないこともあります。

さり気なく声かけをして確認していただけたらありがたいです。」

 

「〇〇君にとって安心して学べる環境であるように、出来ることはさせていただきます。」

学年主任の先生は、そう言ってくださいました。

 

大阪府は、コロナ禍により緊急事態宣言が出されています。

息子の学校も通勤通学の密を避けるために、8月中は1時間目がカットされ、2時間目から4時間目までの短縮授業となるそうです。

 

息子は、25日、26日と、二日続けて登校しました。

カットされた1時間分は、「行く!」「休む!」「やっぱり行く!」と、葛藤し続けていましたが・・・。

今日は、力尽きて欠席です。

 

今日休んだ授業はカリキュラム一覧表に書き入れ、年間授業数の3分の1の欠課になるまであと何時間かが一目で分かるようにチェックしています。

3年間で11単位までは単位が取れなくても卒業出来るので、一番しんどい科目をあえて休んで休養に充てる方法もあることも伝えました。

 

その上で、

「登校するか休むか、保健室に行くか教室で授業を受けるか、全部〇〇が決めたらいい。

〇〇の決めたことを応援するよ。」

と、伝えました。

 

私には応援することしか出来ません。

精々いくつかの道を照らすぐらいです。

 

どんなにもどかしくても、息子の人生は、息子にしか歩めないのです。


通信制高校の個別相談会に行く

2021年08月04日 | 日記(息子・高校生)

夏休みに入りました。

 

不登校気味の息子も、登校するかしないか悩まなくていいのですが、それでも不安はなくならないようです。

「何をしたらいいか分からん。」

「落ち着かへん・・・。」

と、ぐるぐるぐるぐる部屋の中を歩き回っています。

 

先週、成績表と夏休みの宿題を息子が自分で学校に取りに行ってきました。

出席しなければならない日数が71日中、欠席は23日で、ぎりぎり3分の1以内をクリアしていますが、1~2時間ぐらいの保健室登校が多いため欠課が嵩んでいます。

でも、これが息子の精一杯であることに変わりはありません。

 

2日、息子と一緒にとある通信制高校の個別相談会に行ってきました。

片道1時間ちょっとで、乗り換えなしで急行一本、駅から10分ぐらいのところにあって、比較的通いやすい所だと思います。

ビルの6階がキャンパスになっていて、学校というより塾のような感じでした。

 

夏休みで授業はないのですが、分からないところを聞きに来たり、課題をやり切るために来ている生徒さんが6人程いました。

基本は、タブレットを使って課題を提出するようです。

 

キャンパス長と1時間ぐらいお話をする中で、息子の思いを聞くことが出来ました。

 

みんなと何かがずれているような感じがして、勉強でも人との接し方でもどうすればいいのかよく分からない。

あまり深く考えない方がいいと思っているけど、考えてしまって、それだけで疲れてしまう。

学校に合わせて勉強するより、通信制で勉強をする方が自分に合っているとは思うけど、せっかく中学のときにお世話になった先輩と一緒にサッカーが出来る環境なので、行けないのはもったいない。

行けるものなら今の高校に行きたい。

勉強したいし、友達と一緒に過ごしたい。

 

「本人が行きたいと思って選んだ高校なので、高校の先生方も出来る限りのサポートはすると言ってくださっています。

それに、今の高校の学費に対する大阪府の就学支援金が10月1日まで在籍していないと出ないこともあって、今すぐ転校とかは考えていません。

ただ、無理して通わなくても、通信制の学校に転校することが出来るということを知っておいてほしくて、一緒に話を聞きに来ました。」

 

「お母さんは、実際に話を聞かれて、どう思われましたか?」

 

「全日制の高校はしんどいかもしれないと思っていました。

ただ、完全に通信で勉強するよりは、週に何日かでも学校へ行って、誰かとコミュニケーションを取りながら社会性みたいなものを身に付けてほしいと思っています。

けれど、まず、通えるのかな?と。

学校に来て、ここが自分の居場所みたいに思えたら、通えるようになるのかもしれないけど、ここに通うことが大変だなぁというのが感想です。」

 

「学校へ通うことが難しかったという子が、このキャンパスにもたくさん通っています。

行事だったり、サークル活動だったりで、気の合う友達が見つかって、一緒に勉強し合うようになった子もいます。

今は夏休み中ですが、サークル活動や学校外から講師を招いての授業がありますので、一度体験にいらしてください。」

 

部屋には、セレッソ大阪に在籍していた香川選手や柿谷選手のサインが入ったユニフォームが飾られていました。

この学校の卒業生だそうです。

 

フットサルサークルがあるそうですが、最近は体育館がコロナのワクチン接種のために予約がとれなくて、月に1~2度ぐらいしか活動していないそうです。

 

さて、息子はどう感じたのか・・・。

 

比較的通いやすい。

サッカーで誰かと繋がれるかも。

そう思っての提案です。

 

年間の学費は、通信制のみだと34万円。

週に1~2日通うコースで60万円。

標準コースの週に1~5日だと77万円。

進学コースや特化コースだと90万円以上。

(このうち、国の就学支援で授業料の全額の25万円(うちの世帯収入の場合)が戻ってくるそうですが、学費ではない指導料や施設費等が結構かかりますね!)

 

息子が安心して学べるように・・・。

 

出来ることは何でもしてあげたい。

その上で、まだまだ時間が必要なのかもしれないと、自分に言い聞かせています。


「走った!」

2021年07月11日 | 日記(息子・高校生)

色々なことが一度に襲ってきます。

息子のこと、弟のこと、義母のこと、自分のこと、家計のこと・・・。

今がそういう時期なのかもしれません。

 

整理しきれてないからか、胸の中がもやもやしたまま、ブログに書くのも億劫になってきて、ずっとブログに書き続けてきた息子の病院の記録も書けていないことに気が付きました。

前回の診察から2週間と期間が短いせいもあって、薬や先生の対応はほぼ同じだったので、病院の記録は残さず、息子の変化を書き残しておこう思います。

 

息子、保健室登校を頑張っています。

昼からの1~2時間。

6時間目の最後の10分ぐらいだけというときもありますが、登校しようという意志を感じます。

授業に出席していないので単位取得には繋がりませんが、この学校に行きたいのか、全日制は本当に無理なのか、考える時間を過ごしています。

 

そんな中で、先日、息子は放課後の体育の補習に参加し、受けていなかったスポーツテストの種目を受けました。

その中には、50m走と1500m走がありました。

 

息子は、小学5年生のときにサッカークラブに入りましたが、鬱状態になり、数ヶ月でドクターストップがかかってしまいました。

そのときの一番の不安の原因は、タイム走だったようです。

「25秒以内にダッシュで行って帰ってくる」というものですが、25秒を越えると何度も何度もやり直しをさせられるそうです。

25秒で走り切れない息子は、最後は30秒以内におまけしてもらって終了するのですが、「走れるかなぁ?」とクラブのない日もずっと不安を募らせ、鬱状態になる大きなきっかけとなってしまいました。

 

それから、走ることに対してトラウマを抱えるようになり、自主練や部活で走っているときにも、「これでいいのか?」「ちゃんと走れているのか?」と不安になり、気持ちが悪くなってしまうようになりました。

 

そういえば、息子が高校に通えなくなったのも体育でスポーツテストがあった頃で、何度も「走れるかなぁ?」と不安そうに口にしていました。

 

「無理して走らんでもええで。」

と、私は軽く聞き流していましたが、もしかすると、もしかするのかもしれません。

 

スポーツテストの補習があると聞いてから、また、息子の「だいじょうぶかなぁ?」「走れるかなぁ?」が始まりました。

それを聞いた翌日は、保健室登校も休んでしまいました。

 

無理して走らなくていい!

それは息子も分かっています。

だけど、迷っているようでした。

 

保健室やサポートルームで時々一緒になるというA君は、同じクラスで学習障害があるそうです。

でも、勉強が好きで、毎日必ず8時間は勉強しているそうです。

 

そのA君が、

「自分も一緒に走るから、補習を受けろ。」

と、誘ってくれたそうです。

A君は、体育の授業内で測定済みなので、走る必要なんて全くないのに・・・。

 

補習の日、欠席するかどうか、6時間目が始まる頃までずっと悩んでいた息子でしたが、「走る!」と自分で決め、登校しました。

 

学校から帰ってくるなり、

「走った! 1500は、6分55秒やった!」

と、言う息子。

 

私は、

「そっか、やったね!

バンザ~イ! バンザ~イ! バンザ~イ!」

と、大げさに万歳三唱をして息子を迎えました。

 

1500mの後に50mを走ったので、こちらは疲れて記録が遅くなり、ぎりぎり7秒台で普段より0.5秒も遅かったとか・・・。

 

走ったことがすごい!

 

声をかけてくれたA君に感謝!

 

友達と一緒に走れたことが、この先何かに繋がるかもしれません。

 

 

このままでは10月には進級できないことが確定すると聞いてから、いくつかの通信制高校のパンフレットを取り寄せたので、頻繁に通信制高校から電話がかかってきて、息子に合った一対一のサポートが出来ると説明してくれます。

息子には、無理して今の高校に通わなくても、自分に合った通信制高校を探して転校も出来ると伝えています。

 

けれど、先日、弟に、

「どこへ行くかじゃなくて、〇〇がどうしたいかや!」

とアドバイスされました。

 

私がいくら息子にとって良さそうな環境を用意してもダメなんだと。

 

高校へ行くしかないという理由だけなら、通信制の高校も卒業することは出来ない。

高校だけは卒業したい!

将来のためにこの勉強をしたい!

部活でサッカーをしたい!

友達と楽しく過ごしたい!

〇〇が何をしたいと思うかが大事で、それが分かったら、それに向けてやるべきことが見えてくると・・・。

 

その通りかもしれない。

でも、息子は、そんなことを考えられる状況じゃないと思う。

いや、弟の言ったことは「全部やりたい!」と希望をもって入学したはず。

けれど、心と体の調子が悪くて、1~2時間の保健室登校で疲弊しきっているし、一日一日を過ごすことさえ大変。

 

それじゃあ、今はまだ学校をどうするか考える時じゃないのかも・・・?

 

ぐるぐる考え続ける毎日です。

 


懇談会

2021年06月29日 | 日記(息子・高校生)

担任と学年主任の先生、保健室の先生、息子と私の5人での懇談会がありました。

 

担任の先生は、以前、保健室に息子の様子を見に来てくださったことはありましたが、毎日6時間授業のうち5時間は授業を受け持っているそうで、息子もほとんど学校にいないため、これまでじっくり話をする機会はなかったそうです。

「保健室の先生とカウンセラーさんとの話の中で、『一日1時間でも2時間でもいいから学校に来よう』という話になったと聞いていたのですが、それ以後来れなくなったので気にはなっていました。」

と。

 

息子が何も言わないので、

「調子が悪くなってしまって・・・。

朝は特に、頭も体も動かない感じで、登校どころではありませんでした。

学校へ行けないことで、余計に不安が強くなってしまい、先日は頑張って家を出たのですが、途中で気持ちが悪くなって帰ってきました。

出席日数のことを考えてか、『もうダメだ!』っていう気持ちになってしまったようです。」

と、私が答えました。

 

「中学の時もこんな感じだったのでしょうか?」

学年主任の先生が聞きました。

 

「中学では、通級の先生が『この時間が空いてます。』って、連絡をくださって、調子の良いときはその時間に通級教室に登校する感じでした。

担任の先生の少人数クラスには時々参加していましたが、クラスに入れるようになったのは、この高校に合格してから卒業するまでのほんの2週間ぐらいでした。

それも、調子が悪くなりながちでしたが・・・。」

 

「どういう風に調子が悪くなるのですか?」

 

「不安で気持ちが悪くなると言っています。

頭が痛くなったり、吐きそうになったり、ここ最近は、耳鳴りがしたり、音が大きく聞こえると言ってました。」

 

「学校が始まった頃、放課後勉強会に参加して、友達と楽しそうに勉強しているように見えたけど、どうでした。

そのときも不安やった?」

 

「不安でした。

楽しいって思いもあったけど、だいぶ無理してる感がありました。」

と、息子が答えました。

 

ここからは、保健室の先生が主に話されるようになりました。

 

「この前保健室に来てくれたとき、『頑張ろうと思って、張り切りすぎた。』って、言ってたよね。

『エネルギーを使いすぎた。』って。

それで、1時間~2時間でもいいから学校に来て、ちょっとずつ慣らしていこうって話になったんやよね。

学校へ来やすいように、どうしたら不安がちょっとでもましになると思う?」

 

「そんなん分かりません。」

と、息子が言ったので、

「教室で調子が悪くなったらどうしよう、とか、早退するとき、担任の先生に証明書をもらわんなあかんのに、先生が見つかれへんかったらどうしよう、とか、そういうことを考えると不安で怖くなるのだと思います。」

と、私が言いました。

 

「それと、大きな声が苦手で、先生の指導でも調子が悪くなることがあります。

言葉通りにとるせいもあって、

『こんなに頑張ってるのに、もっと頑張れって、これ以上どうすればいいのか?』

みたいな感じでパニックになることもありました。」

 

「他の子に言ってるのも、全部自分に言われてる気がして・・・。

部活でもろにそれで自滅してしまって、後から、先生が『お前は出来てる。だいじょうぶ。』って、声をかけてくれるようになって持ち直したけど・・・。」

と、息子。

 

「敏感なんやね。

音にも、人の気持ちにも敏感すぎるのかな。

教室は、やっぱりざわざわして苦手?

人がいっぱいいるとしんどい?」

 

「人がいっぱいいるのも、ざわざわしてるのも嫌やけど、一番は視線。」

 

「視線って、『目』が怖いってこと?」

 

「目っていうか、俺のことをどういう風に思って見てるんやろって。

昔から勘違いされることが多くて、自分が思ってるのと違う話になってることがあるから。

それで、トラブルになることも多くて、だいじょうぶかなって・・・。」

 

「そうなんや。

そういう子、結構いるよ。

〇〇君だけじゃない。

不安なのは、中学生のときから?」

 

「はい。」

と、息子は言いましたが、

「小学生の頃からそういう傾向がありました。

トラブルが多くて、不安が強く、4年生のときには強迫性障害と診断されました。」

と、私が付け加えました。

 

「強迫性障害は良くなりましたか?」

 

「広汎性発達障害の特性もあって、不安が強くなると、何度も手を洗ったり、扉を閉めたかなど確認する等の症状が出てきます。」

 

「そうなんですね・・・。

病院で検査されてましたよね。

もし、最近の検査結果がありましたら、見せていただいたらどういうことに困っているかが分かるので、もっと力になれると思うのですが・・・。」

 

「中学に入る前にWISK-Ⅳを受けましたので、その検査結果は提出しています。」

 

「3年以上経ってますね。

もし、近々検査されるようなことがありましたらお願いします。」

 

「〇〇君、教室に行かなあかんと思ったら不安が大きいのかな?

まずは保健室に来て、体調とか時間割とかチェックして、今日はこの授業出れそうとか、今日はサポートルームに行こうとか、一緒に考えようか?

それやったら、いけそう?」

 

息子は、そう問いかけられると、

「それでいけるかどうか分かれへんけど、そうしてもらえたらありがたいです。

自分で管理とか出来るようになりたいけど、そういうこと苦手で、考える余裕がなくて・・・。」

と、答えていました。

 

「ちょっとずつ出来ることを増やしていったらいいと思うよ。」

 

趣味は何?とか、何をしているときが一番リラックスできる?とか、どんな本を読むの?等々、色々質問されていましたが、その中で印象に残ったのがこの質問です。

 

「困ったときに力になってくれる友達とか大人はいた?」

 

「いたから、今の自分があります!」

 

その後、保健室の先生と息子は、

「保健室をじっくり見学してみよう。」

と、部屋を出て行きました。

 

ここからは、担任や学年主任の先生との話になりました。

 

「〇〇君が不安になるといけないのでお母さんにだけお話ししますが、もし今のような出席状況のままだと、10月には進級出来なくなることが決まってしまいます。」

と、学年主任の先生。

 

「保健室登校でも出席にはなるのですが、出席日数とは別に、各教科、例えば私の受け持っている日本史では、あと20日休むと単位が取れなくなってしまいます。」

と、担任の先生。

 

「もしかしたら、学校というものがそもそもあの子には合わないのかもしれないって、気がしています。」

と、私は言いました。

 

「単位制や通信制、専修学校など色んな学校を見て回ったけど、最終的にあの子が選んだのがこの学校でした。

『この学校に通いたい!』って。

あの子にとってどうしてあげることが正解なのか分からなくて、その言葉を頼りにここに決めました。」

 

「何が正解なんて、私達にも分からないですよ。

ただ、『この学校に通いたい!』って思って来てくれた〇〇君のために、出来るだけ力になりたいと思っています。

どうしてもこの学校が合わなくて、単位制の高校に編入して無事に卒業された生徒もいます。

元気に社会人になっています。

そのときはそのときで、一緒に考えましょう。」

 

学年主任の先生は、そう言ってくださいました。

 

「しっかり自分を分析出来ているし、自分の言葉で伝える力もある子だなぁと思いました。

不安さえ何とか出来れば、ものすごく伸びると思いますよ。」

 

ほどなく、息子が帰ってきました。

 

先生方に、

「待ってるよ!」

と、見送られながら、学校を後にしました。

 


「高校をやめたい。」

2021年06月25日 | 日記(息子・高校生)

息子、6月に入ってからは、ほぼ登校することが出来ません。

 

先日、制服を着て自転車に乗って登校しましたが、学校へ辿り着く前に気持ちが悪くなって帰ってきました。

その翌日、

「高校をやめたい。」

と、息子が言ってきました。

 

「もう、やっていけるとは思われへんのや。」

そう言ってました。

 

「今は、自律神経が乱れていて調子が悪いけど、その病気が良くなったら通えるんちゃう?

それとも、授業を受けてたときにもそう思った?」

 

「授業を受けてたときも、無理してる感があった。

このままやっていけるとは思われへん。」

 

「サポートルームで勉強したときは?

出席日数確保のため、調子が良くなるまではサポートルームで勉強してみたら?」

 

「出席にはなっても欠課になるから、結局は進級でけへん。」

 

担任の先生に聞いてみたところ、サポートルームでの勉強は、出席日数は確保できても、授業に出ない限り欠課になってしまい、教科ごとに3分の1休んでしまうと単位が取れないということでした。

数学だと4単位、英語だと3単位という形で、33単位中11単位を落としてしまえば、進級は出来ないそうです。

 

「一度、お母さんと〇〇君、保健室の先生にも入ってもらって、お話し出来ませんか?

何か出来ることがあれば、力になりたいと思っています。」

そう言ってくださいました。

 

息子にそう伝えると、ふうんという感じで聞いていたのですが、いざ、懇談の日が決まると、

「勝手に決めるな!

行きたくない!

今言っても、何も話出来へん!」

と、ごねる始末。

 

いや、勝手に決めてないし、保健室の先生と日程調整して懇談の日時を決めるという話は言ったはずだし・・・。

 

息子の苦しい胸の内は分かります。

「環境が変わったら、がらっと良くなるかもしれない。」

と、言われていましたが、その環境になじむ前に体調を崩してしまいました。

 

私自身、全日制であるこの高校が息子に合っているとは思えません。

それでも、通信制や単位制の高校、専修学校など色々説明会やオープンスクールに参加して、息子が「行きたい!」と選んだ高校です。

なんとか息子の不安を取り除けるよう、先生に力になっていただけることはお願いして、本当にこの高校をやめて後悔しないのか、考える時間を確保したいと思いました。

このままの状態では、出席日数が足りずに進級出来なくなる日がもう目に見えています。

 

この高校のオープンスクールで、不登校気味で学校が苦手だったという生徒さんが、この高校に進学して学校が好きになり、今では生徒会活動など充実した高校生活を送っているという話をされていました。

息子もそんな風になれたらいいなと思いながら聞いていました。

 

乗り越えられるのか?

違う道に進んでいくのか?