息子の場合、先生やクラスメートの理解があれば、通常学級でも充実した学校生活を送ることが出来る。
小学校3年生のクラスで、そう強く実感しました。
息子の周りに理解あるお友達が集まり、先生やお友達がさり気なく支えてくれていたこともあって、このクラスで大きなトラブルは起こりませんでした。
「〇〇君には、お友達との関わりの中で色んなことを学んでいってほしいし、それは、他のお友達にとっても同じで、良い勉強になると思っています」
と、常々、担任の先生もおっしゃってくださっていました。
3年生は低学年で一番年長となるので、息子も学校生活に慣れ、のびのびと学校生活を送っていたように思います。
そのせいか、支援学級での授業を体験するという話は保留になりました。
通常学級では、多少みんなより動作は遅れることはあっても、息子は粘り強く学習を続けていました。
週1回の通級授業に加えて、月に1回程度、放課後に行われる市のソーシャルスキルトレーニングにも通うことになりました。
運動会が行われる2学期には、プレッシャーのせいか、
「食べ物の中に何かが入っているかもしれない」
と言って、ネズミのようにちょびちょびとしか物を食べることが出来なくなってしまう時期が3ヶ月ほど続きましたが、現在の強迫性障害のように深刻ではなく、本人は、それほど気にしていないようにも見えました。
また、それ以外の生活では、家でも学校でも落ち着いて過ごしていたと思います。
4年生に向けての懇談では、「通常学級でうまくいっているので、4年生もこのまま通常学級で学ぶ」ということになりました。
ただし、教育委員会に報告をあげ、「支援が必要な状況になれば、支援学級に入れるようにしておく」ということでした。
通常学級か支援学級か・・・
これからも、事あるごとに考えることになりそうです。
それは、息子が生きていくための力(社会でうまくやっていく力だったり、うまくいかない時の対処の仕方だったり、いずれは働いて自立出来る力だったり・・・)を学ぶために、少しでも本人にとって最適な環境を作ってあげることだと思います。
どちらを選んだとしても、多くの努力と、多くの人達の協力が必要だと思います。
いつか、息子が成長し、社会に尽くせる人になってほしいと願っています。