やっぱり幸せ♪

日常の色んなこと、特に発達障害を持つ息子との素晴らしき日々を綴っていきたいと思います。

ギャングエイジ

2017年07月15日 | 日記(息子・小6)

昨日は、通常学級の担任の先生との懇談がありました。

 

6年生になった息子は、色々な友達と付き合う様子が見られ、その中でも特定の友達と楽しそうに過ごしているそうです。

「5年生までとは、友達との付き合い方が変わってきました。

お母さんが色々心配されるところもあると思いますが、いい意味での〇〇君の成長だと思って見守っています。」

と、いうことでした。

 

特定の複数の友達と遊ぶようになって、息子の不安や疲れが大きくなってしまい、ご飯が食べられなかったり、宿題が手に付かなかったりすることもあって、これまでにも先生に何度か相談してきました。

 

いわゆるギャングエイジというのは、中学年ぐらいから始まるらしいのですが、息子にとっては6年生になってからの経験です。

これまでは、赤ちゃんの頃からの親同士の付き合いもある友達や、「公園に集まっているみんな」とか「家の周りで遊んでいる誰か」という感じで、その場所にいる友達と遊んでいましたが、最近は、特定のメンバー6人(息子を入れて7人)で集まって遊ぶようになりました。 

遊び方も、みんなで何かをして遊ぶというよりは、集まってめいめいが好きなことをするという感じで、ただユーチューブを観たりしているときもあって、息子には苦痛に感じることもあったようです。

恐らく、そのグループのみんなにとってはこうした遊びが普通になっているのでしょうが、4年生ぐらいでやっと公園で友達と遊べるようになった息子とは、友達との付き合い方に差があって、戸惑うのも仕方がないことなのかもしれません。

 

加えて、息子には刺激に対する過敏があるせいなのか、非常に疲れやすいところがあります。

ざわざわした音による疲れや、情報の多さによる脳の疲れ・・・、慣れないことをしているせいによる疲れもあるのかもしれません。

遊んだ後、ぐったりとなって何も手に付かなくなってしまう息子に、私も不安になってしまうのです。

 

それに、息子は時々、

「本当は、遊びに行きたくないねん!」

と、私に言うので、

「やっぱり遊びに行きたい。」

と、後から言い直して遊びに行くのですが、

「本当は遊びに行きたくないの? それとも、学校と同じように、出かける前は不安になって行きたくなくなってしまうの???」

と、色々な心配をしてしまいます。

 

先生は、

「〇〇君はものすごく成長されているけれど、他の子の成長はそれよりもっと進んでいることもあって、確かに一緒に遊んでいてしんどいことがあるかもしれません。

 けれど、友達と関わることは、彼自身が大きく成長するチャンスでもありますし、最近は、友達とのことで疑問に思うことがあると、『友達にこんな風に言ってしまったけど、これで良かったのかな?』と、聞きに来てくれるようになりました。

彼自身が友達と良い関係を築こうと努力していて、自分を振り返り、かつ、相談しに来てくれるって、本当にすごい成長だなぁと喜んでいます。」

と。

 

また、

「今年の夏休みは、今までと違って友達と過ごす時間が多くなり、家でゆっくり休養を取る休みではなくなってしまうかもしれません。

懇談で、その子達の親御さんには休み中のお子さんの様子を気にかけていただくようお伝えしました。

クラス全員の子ども達にも、人それぞれ遊び方、また、感じ方が違うので、友達を誘う時には、相手の立場に立って自分の都合で無理強いをしないように、という話をしました。

〇〇君が友達と付き合っていい経験が出来るよう、お母さんには背中を押していただけたらと思います。

とはいえ、息子さんの不安を受け止めなければならないお母さんが一番大変かもしれません。

もし何か心配なことがありましたら、夏休み中であってもいつでもご連絡ください。」

と、仰ってくださいました。

 

この年代に友達との関係の中で経験することは、息子を大人へと変えていくのでしょう。

自閉スペクトラム症である息子がそういう経験を持とうとしていることが、すごいことなのかもしれません。

たとえ失敗が多くても、たとえ困ったことがあるとしても、端から遠ざけてしまうのは勿体無いことです。

困ったときは、その都度対処法を考えればいいのです。

 

この日、我が家にその6人の友達が遊びに来ていて、私が懇談に出かける前は2階でおとなしく遊んでいたのですが、懇談から帰ってくると家の中は散らかり、大騒ぎになっていました。

なんと、みんなで「かくれんぼ」をしていたらしく、寝室やクローゼットの中に隠れていた子もいます。

 

どうやら息子がOKをしたらしいのですが、

「勝手に寝室などプライベートな部屋に入ってはいけない!」

「勝手にクローゼットや引き出しは開けてはいけない!」

「もし、友達の家で、たとえ友達が『いい』って言っても、友達の家族のものは勝手に触ってはいけない!」

後でこんこんと言い聞かせることになりました。

 

そんな当たり前のことを教える必要があったということ、まさか友達との「かくれんぼ」がそういう機会になること、息子にはやはり色々な経験が必要だということを実感しました。

 

明日は、このメンバーで夏祭りに出かけるそうです。

盆踊りに屋台が立ち並び、がやがやとした感じのお祭りは苦手な息子ですが、友達と一緒ならどうでしょうか。

 

楽しんで帰ってきますように・・・。