12日は、息子のメンタルクリニックでした。
この日のカウンセリングは、息子1時間、私が10分ぐらい。
「調子が悪いみたいですね。
お母さんから見られて、どうでしょう?」
心理室に入るなり、カウンセラーの先生に言われました。
「そうですね。
朝、起きられない・・・、頭や体が動かないと言ってます。
11時ぐらいになると調子は良くなってくるのですが、それでも、不安が強くて学校には行けません。
夜になると、また明日のことが不安になって、調子が悪くなってしまいます。
知り合いに、『もしかしたら、起立性調節障害じゃないか?』って言われたのですが、どうなんでしょう?
知り合いの息子さんも、中学、高校と調子が悪くて、『起立性調節障害』と診断されたらしいです。」
「『起立性調節障害』とは診断されてないですね。
『自律神経失調症』となってます。
『自律神経失調症』の中の一つに『起立性調節障害』があるのですが、そうは診断はされてません。
元々不安が強い中、新しい環境に適応しようとして、自律神経がうまく働かない状態になっているようです。」
「どうしてあげたらいいんでしょう?
登校する意思はあるみたいで、頑張りたいと思っていて、
『これからの2週間で18時間授業に出る!』
って、言ってました。」
「カウンセリングでも話されてましたね。」
「18時間っていう自分で決めたことが出来るように、何とか学校に行かせてあげた方がいいのか、それとも、プレッシャーにならないように、あまりこちらから何も言わない方がいいのか、月曜日の朝になったら、また調子が悪くなると思うのですが、どうしてあげるのがいいのでしょう?」
「今は、どうされてますか?」
「朝、通常通り登校出来る時間に声をかけてますが、起きられません。
7時頃にもう一度声をかけて、『ご飯食べて、薬飲もう。』と言って、いったん起こしてます。
ぐったりしたまま食べられるものだけ食べて、薬を飲んで、また寝るって感じです。」
「今のやり方でいいと思います。
声をかけてあげてください。
プレッシャーにならないように気を付けて、動けても動けなくてもその状態を受け入れてあげてください。」
続く診察では、
「最近、すごく調子が悪くて、全然学校にも行けてません。
なんか、耳鳴りというか、小さな音が大きく聞こえたり、ずっと聞こえ続けているような感じがして、気持ちが悪いです。」
と、息子は話していました。
「過敏になってるんですね。
カウンセリングでは話せた?」
「はい。」
「ご飯食べれてる?」
「はい。」
「眠れてる?」
「はい。」
「お母さんから見て、どうでしょう?」
「調子が悪いです。
特に朝はぐったりしていて、頭も体も動かないようです。
夜、10時半には寝て、朝早く起きようとしているのですが、体が言うことを聞かない感じです。」
「眠らせる薬はあっても、起こす薬ってなかなかないんですよ。
リスパダールが意欲減退や耳鳴り、幻聴に効果があるので、それを期待してはいるのですが・・・。
カーテンを開けて、太陽の光を浴びる。
朝食をとる。
体を動かす。
この三つがとても大事なので、心がけてください。」
「リスパダールOD錠0.5mg(2錠)と、レクサプロ錠10mg(1錠)、ツムラ抑肝散加陳皮半夏エキス顆粒5g(2包)、ビオフェルミン錠3錠、頓服としてランドセン錠0.5mgを30回分」処方され、次の診察は2週間後となりました。