先週、息子の小学校で「大繩大会」がありました。
4年生から6年生までの高学年の行事で、月曜から金曜までの1週間の体育の時間、もしくは休み時間に、クラス全員参加で5分間に大縄跳びを跳べた回数を競うものです。
1週間の期間があるのは、クラス全員が揃わなければ記録にならない、という、かなりハードルの高い行事だからです。
この期間、2時間目と3時間目の間にある15分の中休みやお昼休みは大縄跳びに費やされることになり、息子は、次の3時間目や5時間目の授業中に調子が悪くなることが多かったようです。
担任の先生の話では、授業中に息子の顔色が悪く、ぼ~っとしてしんどそうに見えるので声をかけてくださるのですが、
「だいじょうぶ。」
と、いつも息子は答えていたそうです。
1~2時間経つと普通に戻っていて、下校する頃には問題なさそうなのですが、念のため、お電話をくださいました。
「恐らく、大縄跳びを、緊張しながら全力で頑張っているせいかもしれません。」と。
この期間、先生は、何度か息子と話をする時間をとってくださり、
「大繩、苦手か~?」
ということも聞いてくださったのですが、本人は、
「普通。」
と、言っていたそうです。
「『しんどい時は、無理せんでいいんやで。』という話もしましたが、〇〇君は、『だいじょうぶ。跳べる。』と、言っていました」と。
個人の事情による棄権はもちろん「あり」なのですが、クラス全員参加行事に、自分だけ棄権するなんて、息子は考えもしないのでしょうね。
というより、どんなに調子が悪くなろうが、運動会や発表会など、息子は学校行事が好きなのです。
勝ち負けのあるものほど、ものすごく真剣になります。
発達相談室の先生からも、
「体からこれだけ『しんどい』というサインが出ているのに、本人が気付かず、逆に『やりたい』という気持ちが強いので、周りの大人が注意して見てあげる必要があります。」
と、言われたことがあります。
担任の先生も、そのことを心配してくださっていたようです。
クラスメート達は、〇〇と一緒に大縄跳びを跳ぶ一番いい方法を話し合ったそうです。
「〇〇のタイミングで跳び始めることが出来るよう、〇〇が一番初めに跳ぶことにしよう。」
と、いうことに決まったそうです。
確かに、途中で大繩跳びに入るには、タイミングを計るのが難しくて、流れを切ってしまう確率が高いかもしれません。
息子は、「自分が大縄跳びが苦手だと思われているかもしれない」と、ちょっと不服そうでした。
一番最初に跳ぶということは、一番多く跳ぶことにもなります。
スマートに軽く跳ぶなど、息子には出来ません。
不器用に、足を高く上げ、一回一回全力で跳ぶのです。
ある時、具合の悪そうな息子に、担任の先生が声をかけてくださったとき、やはり息子は、
「だいじょうぶ。」
と、答えたそうです。
「〇〇は、よく頑張っているな~。
1学期の頃に比べると、本当に成長したよな~。」
との先生の言葉に、うわ~んと、息子が突然号泣してしまったということでした。
「嫌なことがあって、泣いているんじゃない。」と、言ったそうですが、
「じゃあ、嬉しいときの涙?」と、聞かれると、
「分からん。」と、言ったそうです。
でも、「嫌な涙ではない。」と。
緊張で張りつめていた心が、ふっと緩んでしまったのでしょう。
「頑張ったなぁ」と、私も思います。
頑張れたのは、担任の先生のお陰が大きいです。
どんなときも、息子のことを、「頑張っている〇〇」として見守ってくださいました。
決して、息子を問題児扱いすることはありませんでした。
あと7日学校に通うと、今のクラスは終了です。
先生とのお別れは、とても残念です。
恐らく、思い出作りの意味も兼ねた「大繩大会」
息子のクラスの記録は、228回でした。
1位ではなかったとしても、本当によく頑張りました!!
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