通常学級か支援学級か・・・息子がどちらで学ぶ方がいいのか考える上で、まず、自分の気持ちを整理しなければならないと思いました。
父親である主人は、「難しい問題や・・・」と言うだけで、答を出そうとしてくれませんでした。
「〇〇が楽しく学校生活を送れたら、それでいい」と、私に一任するのですが、分からなくても、本やネットで調べたり、相談に行ったり、一緒に悩んでほしいと思いました。
就学前に支援学級を勧められた時は、ただ単純に、息子が、通常学級での学習が困難な程の障害を持っているとは思えずに、私自身が必要性を認めることが出来ませんでした。
あらためて、学校から支援学級を勧められた2年生当時も、まだ学習内容がさほど難しくなかったので、国語や算数などの勉強にとりたてて遅れはありませんでした。
家ではじっとしていない息子ですが、授業中に声をあげたり、席を離れるようなこともありません。
ただ、先生からの指示・・・耳から聞こえる情報を理解して、行動にうつすことが苦手なので、授業が難しくなると、先生が何を言ってるのか分からなくなる可能性はあると思いました。
支援学級は少人数クラスなので、息子に合わせて勉強を教えていただけます。
その反面、一定時間支援学級で学習することは、通常学級で学ぶことより遅れをとらないかという不安も感じました。
3年生からは、理科や社会の授業が始まり、実験や校外学習など定形通りに進まない授業が増えてきます。
支援学級に在籍すると支援員さんが付いてくださるので、変化に対応することが難しい息子にとっては、支援員さんからの補助・声掛けがあることは、非常に心強いと思いました。
また、息子の一番苦手とするのは、人とのコミュニケーションです。
クラスメートとのトラブルは先生の目の届かないところで起こるので、支援員さんの存在は、とてもありがたいです。
それでも、支援学級に通うことによって、息子が嫌な思いをしないだろうか・・・
そんな不安が私の中にありました。
息子自身が劣等感を感じたりしないだろうか? また、お友達にどう思われるだろうか?
出来ないことや苦手なことがあるのは、理由があるのに、それに「劣等感」を感じてしまう私自身をもどかしく思いました。
もしかしたら、そんな私の不安が伝わって、息子に「なかよし学級に行きたくない」と思わせてしまったのかもしれません。
息子にとって、一番いい学びの場所を与えてあげたいと思いました。
支援学級で、息子が苦手を克服しながら、のびのびと学んでいけるなら、それが一番いいと思いました。
でも、息子が「行きたくない」という後ろ向きな気持ちを持ったままでは行かせられません。
まずは、私自身の気持ちを変えようと思いました。
そのためにも、息子の障害のことをきちんと知りたいと思いました。
その頃、息子は、喉を「ウッ、ウッ」と鳴らす音声チックが頻繁に出ていたので、近くの心療内科に通い、そこで、発達検査をしてもらうことになりました。