城台山日記

 城台山の麓で生まれ、毎日この山に登り、野菜・花づくり、読書、山登りをこよなく愛する年寄りの感動と失敗の生活日記です。

東濃の最難関の山・井出ノ小路山に登る ◯年◯月◯日

2020-05-01 20:48:08 | 山登り
 井出ノ小路山(1840m、現中津川市、旧加子母村)を知っている人はおそらく少数であろう。そして、この山に登ったことがある人はさらに少数と思われる。この山のことは、昭和50年発行の「ぎふ百山」に詳しい。その本の興味あるところを抜粋する。「付知川源流一帯は今でも国有林として保護されているが、その功は尾張藩に負うところが多い。」「尾張藩の厳しい山林政策(いわゆる「ヒノキ一本、首一つ」と恐れられた)の名残は、今はわずかに井出小路林道をさかのぼった美林橋の上流に見ることができる(林道を歩くと「大ヒノキ」と書かれた案内板が見かけられる)。」「林道を歩いていると、カモシカに出会うことも珍しくない(実は林道の前に道路でカモシカに遭遇。交通ルールをわきまえているのかちゃんと道の端に寄ってくれた!!!)。

 2年前に誘われて、同じく「ぎふ百山」にある高樽山に出かけた。林道を3時間歩いて真弓峠を少し下りたとところから登れるはずであったが、ルートを少し間違え敗退したことがある。その林道が途中で分かれ、右に進むと井出ノ小路山だとその時聞いた。それ以来いつか登ってみたいと思っていた。今回、いつものEさん、さらにOさんの助力を得て、難関のこの山に挑むこととなった。かつて、大垣山協は悪天候ということもあって10時間を費やして登った。Eさんは8時間で登ったらしい。となると鈍足のおじさんが加わったグループでは9時間は覚悟しないといけない。大垣を5時に出発すればなんとか明るいうちに駐車地まで帰ることができるだろうと思った。

 2年前に見たゲートの前に車を停める。

 ゲート
高樽山分岐を過ぎると伐採した何本かの木が道をふさいでいた。林道周辺には大径木のヒノキも見られる一方、切り出された材木が林道の脇に並んでいる。林道も登りとなると意外と苦しい。マッハOさんと名付けられた女韋駄天の足取りは速く、男どもを後においていく。

 単調な林道歩き

2時間弱で涸れ谷の入口に到着。いよいよこれから涸れ谷が始まる。

 林道から涸れ谷へ

時に大きな石もあるので、適切なルート選択のうえ、石をよじ登る。沢が二つに分かれた地点に到着、右の沢を選ぶ。

すぐに水が出てくる。そして、沢しんを離れ、右の細い沢を登っていく。残雪も残り、滑りやすい。鞍部へは最後は笹をつかみながら到達する。

 鞍部からは踏み跡があると聞いていたが、確かにかすかな踏み跡はあるものの、かなりの激ヤブ。30分で山頂に到着と聞いていたが、1時間弱もかかってしまった。お昼少し前に山頂に到着。山頂の刈り払いはあるが、展望は全くない(最初から期待していない)。

 山頂に到着

 お昼タイム

30分あまりお昼休みの後、下りを開始。鞍部までは20分ばかりで到達、鞍部下の笹ヤブも難なく通過。そして涸れ谷、ここで登り同様おじさんが大ブレーキ。バランスが悪く、危なくて早く下りられない。それでも14時過ぎに林道地点に到着。ここまで来れば一安心、あとは2時間弱の退屈な林道歩き。何回か登っているEさん、Oさんもこの山には二度と来ないと言っていた。悲しいかな、すぐ近くの小秀山、奥三界山と違い訪れる人は少ない。しかしながら、こういう山が好きだという方も世の中にはきっとおられると思う。


 右寄りの中央部分が井出ノ小路山

コースタイム ゲート前6:50→涸れ谷8:45→沢の分岐10:02→鞍部11:00→山頂11:50~12:20→林道14:07→ゲート前15:45




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 明神山に登る ◯年◯月◯日 | トップ | 庭の花(1) 20.5.3 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

山登り」カテゴリの最新記事