二〇一八年八月例会 酒塾唎酒出品酒
A、東光 辛口純米大吟醸 美山錦 720ml 1598円
山形県米沢市 小嶋総本店
酒造米:美山錦 精米歩合:50%精米 アルコール度数:15度
初めて楽しむお酒。酒蔵の社長は日本文化を体現するような本物の日本酒を醸したいと述べています。問題
は本物の日本酒とは、米と水、微生物の働きによって醸されるお酒ということだ。日本文化の成果として醸された日本酒ということではないか と思います。
B、霞城寿(かじょうことぶき) 純米吟醸 つや姫 720ml 1340円
山形県山形市 寿虎屋酒造株式会社
酒造米:つや姫 精米歩合:55% アルコール度:16度 日本酒度:+5.5 酸度:1.6
「つや姫」は、炊飯米として山形県で開発されたお米である。(財)日本穀物検定協会の食味官能試験において、外観については「つやがあ る」「粒がそろっている」など、味については「甘みがある」「うまみがある」などの評価が得られている。炊飯米「コシヒカリ」より評判が いい。銘柄「三百年の掟やぶり」を何回か楽しんだ経験がある。
C、美冨久 コールドミフク 純米吟醸 720ml 1300円
滋賀県甲賀氏 美冨久酒造株式会社
酒造米:吟吹雪 精米歩合:60% 日本酒度:+3 アルコール度:15度
速醸仕込みで醸した季節限定酒です!「夏越しの酒」
D、弥栄鶴 夏蔵舞(なつくらぶ)2017 720ml 1220円
京都府丹後市弥栄町 竹野酒造有限会社
アルコール分15度
E、三千盛(みちざかり)本醸造辛口 720ml 980円
岐阜県多治見市 株式会社三千盛
精米歩合:55% アルコール度数:16%未満
辛口でしかも口当りがやわらかく飲み易い酒。 水みたいに抵抗なくいくらでも飲めて、しかも日本酒独特の旨さがあり、酔いざめのいい酒。 こ んな酒造りをしている酒蔵。
酒塾のしをり 第三一号。
山形県米沢の酒、小嶋総本店が醸す「東光(とうこう)」は酒塾が初めて楽しむお酒です。山形には美味しいお酒がたくさん生まれました。最も有名になったお酒が山形県村上市の高木酒造が醸す「十四代」でしょうか。この銘柄のお酒が人気を得た理由を考えるとお酒はイメージ商品だということです。「十四代」というイメージが醸す味が人気を得た。お酒の味がまとったイメージが売れた。人気とは儚いものだ。いつまでも維持できるものではない。将棋の街として有名な天童市の出羽桜酒造の「出羽桜」は華やかな香が人気を得たお酒でした。この華やかな日本酒の香りが山形県のイメージを一新しました。赤坂プリンスホテルで行われた吟醸酒メッセに行くと「出羽桜」のブースには若い女性が群がっていました。出羽桜、十四代の影に隠れて着実に酒仙の支持を獲得していったお酒に酒田酒造が醸す「上喜元(じょうきげん)」、山形市の秀鳳酒造の「秀鳳」、米沢市の小嶋総本店の醸す「東光」があります。その一つを今日は楽しみたいと思います。
キッコーマン元社長邸で行っている唎酒の会も足かけ十年になる。今回は仲間の一人が千葉県唎酒選手権大会において第4位の賞状をもらってきた。そのお祝いの会でもあった。