日本共産党の山下芳生書記局長は7日、記者会見で、安倍政権が集団的自衛権行使容認の閣議決定を強行したことに対し、「国民的な反対の共同が全国で急速に広がっている」と指摘し、次のような行動を紹介しました。
「6月30日、7月1日に行われた集団的自衛権行使容認の『閣議決定』に反対、抗議する首相官邸前行動には、両日とも数万人が参加し、安倍政権の憲法破壊、『海外で戦争する国』をめざす暴挙にたいする抗議の国民的広がりを目に見える形で示した。 この行動は、憲法共同センターをはじめ、『解釈で憲法を壊すな』実行委員会や『1000人委員会』などに参加する団体、個人とともに、東京デモクラシークルー(TDC)などが官邸前抗議への参加をツイッターやフェイスブックでよびかけ、そのリツイートが5万件を超え、数万人の無党派層、20代、30代、40代の人々が次々参加し、10代の中・高校生もかけつける状況となった」
「集まった人々はは自主的にコールをおこない、東京デモクラシークルーのメンバーが、『閣議決定されようが、どんどん安倍政権を押し返し、押し倒し、自分たちの手で民主主義を取り戻そう』と」訴えるなど、主催者は参加者・市民という抗議行動となった」
「5日には、『怒りのドラムデモ』などが呼びかけた3回目の『ファシズム許すな!安倍政権打倒デモ』が東京・新宿駅周辺で行われた。 約300人で出発したデモは、大勢の若者が飛び入り参加して、デモの隊列は1500人以上になった」
「6日には、大阪弁護士会が主催して、秘密保護法の廃止と集団的自衛権行使反対の野外集会を大阪・扇町公園で開き、これまでにない幅広い団体、個人など5000人を超える人が雨のなか参加し、『戦争する国反対』『憲法9条を壊すな』『閣議決定を撤回せよ』などと訴えパレードした。 集会では、日本弁護士連合会の村越会長がメッセージを寄せ、日本共産党からは、私山下が参加、民主党、社民党、生活の党の各政党が参加しました」
また、同集会では、「真宗大谷派東本願寺、カトリック教会、大阪憲法会議・共同センターなどの代表が発言した」
「安倍内閣による集団的自衛権行使容認の『閣議決定』にたいし、憲法9条を破壊する『閣議決定』の強行に抗議し、撤回を求める国民的たたかいが、全国各地で連続的におこっている。 この国民的共同のたたかいを大きく発展させるために力をつくしていく」と決意を語りました。
「しんぶん赤旗」9日付は、自民党執行部の動きを次のように報道しています。
「自民党の石破茂幹事長は8日の記者会見で、全国を回る中で、『集団的自衛権行使容認であるならば、あなたは応援しない』と言う声もあると聞かされたことを語り、『それぞれの地域で、”こういう反応があった””こういう質問があった”というのを丁寧に拾っていきたい』と述べ、全国の党組織に報告を指示したことを明らかにしました」
「石破氏はまた、『国民の間に(解釈変更ではなく)憲法改正が筋ではないか』『徴兵制になりませんか』『自衛官たちが不安に感じていませんか』などの『いろんなご懸念、ご意見がある』ことを認め、『こう言えば分かっていただけるというのを、かなり試行錯誤的にやってみなければならない』と語るなど、国民の批判が強いことへの危機感をあらわにしました」
「会見に先立つ党役員連絡会では、小池百合子広報本部長が、JNN(TBS系)の調査で集団的自衛権行使容認をめぐる与党協議などの議論は『十分ではなかった』との回答が81%に上っていることなどの世論動向を報告していました」
今日も午後5時半から、大和駅で革新懇の呼びかけによる、集団的自衛権行使容認の閣議決定の撤回を求める宣伝・署名行動が行われます。