宮応かつゆきの日本改革ブログ

●日本共産党
総選挙で市民と野党の共闘で政権交代を、共産党の躍進をめざします。

元幹部自衛官、現役自衛官相次ぎ「しんぶん赤旗」に登場。 「”軍人の直感”戦争になる」

2014年07月28日 | 集団的自衛権

 「しんぶん赤旗」25日付に、元幹部自衛官が登場し、胸中を語っています。

 「『集団的自衛権にさわると戦争になる』30数年間、専守防衛を信じて、自衛官人生をまっとうした元幹部自衛官の口をついた”軍人の直感”。 そこにこめられたのは、解釈改憲で自衛隊員を他国の戦争に『参戦』させ、血を流すことを求めた安倍政権の暴走へのやり場のない憤り」でした。 以下、同記事を紹介します。(要旨)

 「人生をかけた自衛隊での生活を振り返りながら、『いまなぜ集団的自衛権なのか。 分かる説明を安倍政権はしていない。 邦人を載せた米艦を援護するとかわけのわからないことを言っている』 元幹部は、孫をつれて久しぶりに姿を見せた息子に問われて一言。こう返した、といます。 『集団的自衛権にさわると戦争になる』」

 「-今は『個別的自衛権』、日本が外部からの武力攻撃があった時だけ自衛隊は『必要最小限の武力行使』をする『専守防衛』だ」

 「-『集団的自衛権』は違う。 日本が攻撃されていなくても『同盟国』が戦争状態になれば自衛隊は外国の戦場で武力行使をするからだ」

 「元幹部は、こう断言します。 『戦争になれば殺し、殺されることになる。 私は入隊するとき国を守るために、と教えられたが、これからは同盟国=日米安保条約のために戦争することになる』」

 「数え切れないほど手にした武器の重みが今も両手にあります。 しかし引き金を引くのは射撃訓練のときだけでした。 『だから隊員は、集団的自衛権だからといきなり撃ち合いなんかできない。 自衛隊は、これまでとは違う教育をするだろう。 人を殺せる自衛官にするために』」

 「戦後69年間、自衛隊が戦場で一発の銃弾を撃つことも、人を殺すこともなく、戦闘による一人の自衛隊員の犠牲も出していません。 『まちがいなく憲法があったからだ。 自衛隊員が戦場で血を流せば、入隊希望者が激減し、やがて徴兵制に行き着く。 その先は憲法が禁じる軍になる』」

 「元幹部自衛官は居住まいを正し、こう力を込めました。 『安倍首相は自衛隊員の命の重み、その家族の思いをわかっているのか。 自衛隊員の命を軽々しく扱ってほしくない。 私はそういう日本に、自衛隊にしたくない』」

 「しんぶん赤旗」27日付「日曜版」は、現役自衛隊員の告白を掲載しています。 以下、紹介します。(要旨)

 「男性は、”定職を得たい”という思いで入隊。 『特別職国家公務員』になり、『妻とも巡り合い、安定して家庭を築いていける』と思っていました。 入隊式では憲法順守と専守防衛を誓う服務の宣誓をしました。 上官からは『万が一攻められた時にやむをえずたたかうための自衛隊』と教えられてきました」

 「しかしー。 集団的自衛権行使容認へと暴走する安倍政権によって、いま自衛隊は重大な岐路に直面しています」

 「『閣議決定の前から退職を考えるようになりました。 憲法9条があるもとでの自衛隊は、戦争する目的の部隊ではない。 自分も戦争するつもりで入隊したわけではありません。 家族に心配をかけたくないという思いもあります』 傍らの妻は『今までは仕事だと割り切って考えていましたが、戦争に行くのはいやです。 参加するのも、死ぬのもいや。 ましてほかの国のためにというのはおかしい』と話します」

 「男性はこうもいいます。 『そもそも自衛隊自体が戦争する前提で訓練していない。 確かに武器の扱いや実弾発射をふくめた基本的な訓練はやるけど、戦争が前提の米国とは全然レベルが違う。 行けといわれ、戦争しても本当に機能するのかと言われると無理でしょう。 8割、9割の隊員は普通の公務員と思って働いていると思う。 私自身も戦争に行きたくない』

 「男性隊員は東日本大震災の救援に行きました。 『被災地の住民から”ありがとうございました”といわれ、うれしかった。 お礼の手紙や寄せ書きを飾りました』と振り返り、こう話しました」

 「大変でもやりがいがあったのは、”住民のため”という根拠があったから。 日本が攻められたときのそなえならわかるけど、海外で戦争する根拠は何か。 自衛隊員は命令にしたがう義務がある。 だからこそ納得できる根拠が欲しい。 隊内でこの問題が公然と話されることはない。 内閣が憲法解釈を変えて外国の戦争に参加するのはあまりに独断がすぎる。 最低限、国民の声を聞くべきです」

 「妻も訴えます。 『自衛隊員も憲法に守られていたと思いました。 戦争を反省してつくった憲法を内閣が勝手に変えないでください』」