「日本共産党の山下芳生書記局長は22日、記者会見し、志位和夫委員長が日本共産党創立92周年記念講演(15日)で『安倍内閣打倒の国民的大運動』を呼びかけたことに対し、いろいろな団体・個人から『待ってました』など大いに歓迎の声が寄せられていると述べ、『安倍政権打倒の一点での野党間の共闘を追及したい』と表明しました」(「しんぶん赤旗」23日付)
「山下氏は、集団的自衛権行使容認=海外で戦争する国づくりをストップさせ、沖縄に米軍新基地をつくらせないたたかい、消費税増税や労働法制改悪などの暴走から国民の暮らしを守るたたかい、原発ゼロの日本を目指す運動などの『一点共闘』を強めながら、それらが安倍政権打倒の国民的大運動へと合流していくよう、『党としても奮闘したい』と強調しました」(同紙)
「その上で、山下氏は、『日本共産党と他の野党とのあいだには、政治的、政策的違いがあるが、野党である以上、暴走に次ぐ暴走を繰り返す安倍政権にどういう態度をとるのかが問われて来る』と指摘し、集団的自衛権行使の暴走では、不確かな面がある野党第1党の民主党も、集団的自衛権行使容認の『閣議決定』には反対するなど『接点が生まれている』と強調。 安倍政権打倒の一点での野党共闘について『日本共産党の側から門戸を閉ざすつもりはない』と語りました」(同紙)
「記者団から、他の野党へのよびかけなどの対応を問われた山下氏は、『国民運動で安倍政権を包囲しながら、野党各党への働きかけも検討したい」と述べました」(同紙)
民主党の海江田万里代表は、7月1日の記者会見でつぎのように述べています。
「安倍内閣は集団的自衛権の行使を容認する閣議決定を行いました。 私どもは、三つの理由でこの閣議決定に反対するものであります。 その一つは、国会と国民を無視した決定であること。 二つ目は、与党の密室の中での談合であり、正当化できないということ。 三つ目は、事実上歯止めがなく、専守防衛を大きく逸脱するものであるということであります。 私たちは、この閣議決定の撤回を求めます」
山下氏は22日、全労連の大黒作治議長らと懇談しました。 山下氏は、「安倍政権打倒の要求について、さまざまな一点共闘など、たたかいのなかから出てきた旗印です。 政党として、責任をもって提起しました」と説明しました。
「大黒議長は、安倍政権の集団的自衛権や秘密保護法の強行姿勢によって、『政権に近い勢力も距離をおき始めている』と指摘。 消費税増税が景気や雇用に重大な悪影響を与えても、『想定内だ』と開き直る安倍政権の態度を批判し、『一刻たりとも延命させられない』と強調しました」(「しんぶん赤旗」23日付)