オスプレイが、18日に再飛来する動きが大和市などに伝えられ、17日に基地司令官への抗議・要請行動を行い、18日は朝8時から監視行動を行いました。 オスプレイは、午前10時58分にキャンプ富士を離陸、厚木基地に11時19分に着陸、給油後12時46分離陸しました。
「しんぶん赤旗」19日付(小玉純一記者)は、今回のオスプレイの厚木基地・キャンプ富士への飛来を「(厚木)基地とキャンプ富士(静岡県御殿場市)を一体として運用し、東日本全体を視野に入れた訓練拠点を確保するという狙いがはっきりと見えてきた」と指摘しています。
「防衛省は当初、キャンプ富士への飛来について、『人員輸送』と説明していました。 しかし、同基地を16日に視察した御殿場市によると、基地司令官は若林洋平市長らに『飛来は滑走路の状況、とりわけ熱への耐性の確認のため』と説明。 離着陸時の高温排出ガスに対応できるかどうかの確認が目的でした」
「2年前の沖縄配備前に発表した米側報告書『環境レビュー』によれば、キャンプ富士で年間500回程度の飛行訓練を行うことになっています。 飛来は同基地の本格運用を見込んだ事前のテストだった可能性が濃厚です。 一方、厚木への飛来について防衛省は『給油』『補給』と説明してきました。 しかし、沖縄から富士への飛来で厚木経由はむしろ遠回りです」
「実は、海兵隊の航空機はキャンプ富士に隣接する自衛隊の東富士・北富士演習場で訓練を行う際に、これまでも、整備機能が充実している厚木を拠点にしてきました。 そもそもキャンプ富士は整備・補給施設を持っていません。 このため今後の訓練でも厚木と富士を一体的に運用することは容易に想像がつきます」
「そうなれば普天間基地周辺をはるかに上回る、世界最大の人口密集地帯である首都圏上空を、オスプレイが日常的に飛行することになります。 問題は首都圏にとどまらりません。 米海兵隊は、日本全国7カ所の低空飛行訓練ルートを活用する計画を明らかにしています。 海兵隊はすでに岩国基地を訓練拠点にしています」
「東日本では厚木・富士がその拠点になります。 在沖縄海兵隊司令部は本紙の質問に対し、『日米安保条約や日米地位協定に基づき、日本全国すべての基地でのオスプレイの運用を想定している』と答えました。 オスプレイ配備は全国の問題です」
「各地で墜落を繰り返してきたオスプレイが人口密集地の上空を飛行するのは世界で日本だけです。 国民の命を守るには配備撤回以外にありません」
オスプレイは、今日19日に横田基地に2機飛来し、20日の札幌での展示行事に参加すると報道されています。
また、防衛省は18日、今月28日に小笠原村の硫黄島から父島まで飛行すると発表しました。
安倍内閣は、今月1日、「戦争する国」に日本を変えるために、憲法を破壊する「閣議決定」を強行しました。 その後、米軍と自衛隊の動きが水面下から公然と表舞台に現れ極めて活発しています。
今秋にも、全国的規模の「オスプレイの全国展開に関する運動の交流集会」等の開催も強く期待されているのではないでしょうか。