英語と書評 de 海馬之玄関

KABU家のブログです
*コメントレスは当分ブログ友以外
原則免除にさせてください。

徴用工さんの所謂「現金化」についての朝日新聞風の主張を秒殺してみるみる

2020年08月03日 16時17分39秒 | 雑記帳

日本と韓国の間こそこれ必要、鴨。

 

 

▽朝日新聞的な無意味な、例えば、

 「感情論ではなく冷静な話し合い」

 で解決しましょう❗ コロナ危機の今、

 子供の喧嘩をやっている場合ですか? 

 という感情論に対するKABUのコメント

 

 

韓国と日本は、自由と民主主義という価値観を

共有する兄弟国なんです。日本の強硬な態度は、韓国を

支那がわに追いやる愚策です。(↖朝日新聞風の主張)

 

>兄弟国ですか?

兄弟姉妹は他人の始まりでもありますよね。



>自由と民主主義という共通の価値観をもつ国ですか?

約束守らないのに、価値観もへったくれもないんちゃう

 

>韓国は三権分立の統治機構をとる国ですから、

 司法の最終判断に韓国政府は口を出せません。

 そこを考慮すべきではないですか?

あのー、「三権分立」ですよね? ならば、司法権も

国家権力ではないのですか? そして、韓国の司法府が

最終的に決められたことは、「三権分立」の原理からみて

韓国という国のファイナルアンサーでしょうよ。ならば、

その韓国のファイナルアンサーに対して日本国が対抗措置

をとるのはあたりまえ。その日本の対抗措置に対して韓国が

三権分立の統治機構内部でどう対応されるかは、それこそ、

韓国がお決めになること。内政干渉でもあるまいに

日本がどうこう言うべきことではありますまい(★)。



>日本がおれないと韓国を支那がわにおいやりかねません❗

そんな物言いは韓国のひとに失礼な上から目線のものでしょう。
韓国が支那にいくかどうかは韓国の皆さんが決めること。
日本やアメリカごときが云々すべきことではありますまい

 

★註:国際法と国内法

日本では--憲法と国際法が同一の事態に適用される場合、かつ、両者の内容に矛盾があるときにどちらの規範が勝か(行政機関の行為規範と裁判規範として採用されるか)の問題、所謂「国際法優位説」「国内法優位説」「国際法と国内法の二元論」を巡る議論がかなり誤解されていると感じるので、ここでも書いておきます。

◎国内法の効力に関する諸説
(α1)一元論-国際法優位説
(α2)一元論-国内法優位説
(β0)二元論-国際法と国内法の無関係的二本立て説

これはですね、あくまでも、法の効力を巡る議論であって、どちらに属する法規範が、ある事態や事例に関して勝か負けるかとは無関係な議論なのです。わかりますか? 要は、例えば、子供の教育権なるものの内容についてある国際法と日本の法律が(憲法は当然のことです)抵触する場合、どちらの規範が勝か負けるかは、その国の国内法、究極的には憲法で定めればよいだけの話なのです。また、その国内法が「このままでは負けそう!」なとき、その国の権限ある立法機関なり、時には内閣が、遡って/将来に向かってその「強そうな国際法規」を破棄することも自由。なんで自由かと言えば、それが、現在に至る国際法のルールだからです。

えっ、じゃ、「法の効力を巡る議論」てなに? と、思っている方もおられる、鴨(笑)。はい、お答えします。それは、日本の国内法体系が「法として人々を従わせる力」を持っていることの理由についての議論なのです。法の効力は、一般に、①妥当性、②実効性のふたつに分けて法学研究者は考えますが、ここでは専ら、前者の①の内容の一部分。

蓋し、①のなかに、「現在の人類史の状況を眺めるとき、国際法体系が成立しており、ある国家の国内法体系がその領土内でその国民に対して効力を持つのは、その国際法体系から認められているからですよ。任侠・神農系の世界の言葉で言えば「杯」をもらっているからですよ」という説明が、満更、筋悪ではないよね、ということ。簡単な話、誤解を恐れずに換言すれば、
↓ ↓ ↓
イェリネックの国家の定義の中の「主権-統治権」(他国に対しては対等独立、国内にあっては最高唯一の国家主権)の存否とは、他の大方の諸国がその国の主権を認めたかどうか--「国家」と認めたかどうか--で決まるということ。

この経緯を、法学的に<翻訳>すると、「国際法が国内法(憲法)の効力根拠」だということになるのです。この議論は、徹頭徹尾、「国内法の効力に関する議論-ある国が国かどうかを判定する基準に関する議論」ということ。だって、パリコミューンの故事を思い出すまでもなく、例えば、シリアのあの「イスラム国」や、最近、デモ隊のがワシントン州シアトル市の一角で発足した「自治区」をなんか、ラーメン屋さんの屋号の「ラーメン大学」や「炒飯自治区」みたいなもので、どの国も、「国家」とは認めないでしょう。畢竟、このことが国際法(の実定法秩序体系)が国内法の効力根拠ということそのものなのです。

 

(*^o^)/\(^-^*)

 

 

▽松阪牛の日?↖支那・韓国の在留邦人に自己責任の原則を確認していただく日?

 https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/0065c22b943192df47be00bbf52f3ace

 

▽【韓国を考えるために再掲】小倉紀蔵『歴史認識を乗り越える』の秀逸と失速

 https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/108f4c9b8211e41e68bc06597ac56102

 

▽”コロナに罹らない、移さない、これだけを徹底すれば普通の生活でいい”

 ↖That's it.

 https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/6f193d333f3f970c499b124cadf90d21

 

▽ドイツに帰ってやっと分かった「日本のコロナ感染者数が少ない理由」

 ↗日常の平凡が非凡な結果になった

 https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/24e60af4effb909c1afa17d159ae90b6

 

そして、

 

・瓦解する天賦人権論-立憲主義の<脱構築>、あるいは、<言語ゲーム>としての立憲主義

 https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/0c66f5166d705ebd3348bc5a3b9d3a79

 

・ゲーム理論から考える「不幸な報復の連鎖」あるいは「不毛な軍拡競争」という言葉の傲慢さについて

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/b9a99d501e4cceec4357d3109f76f3bf

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。