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全長400メートルの多摩川原橋を渡ると鶴川街道(東京都道19号線)はJR南部線と交差します。JR矢野口駅横の高架を潜るとまた鬼のように真っ直ぐに続く鶴川街道。実は、このエリアは2006年3月に街路整備が完成した比較的新しい道路で、稲城市役所の近傍(「稲城市役所西」の交差点)まで約2キロの区間は新旧の鶴川街道が並行して走っている。車で移動する分には旧街道を利用する物好きな人は少ないでしょうが、逆に、旧街道を選ばないウォーキング愛好家は寧ろ稀なはず(?)。
而して、「新百合ヶ丘エリアの今と昔を考える」こともテーマのこの不人気不定期連載としては両方とも捨てがたい。で、結局、新旧の鶴川街道とも紹介することにしました。下の画像はJR矢野口駅とその横の高架を潜る我等が鶴川街道。そして、JR矢野口駅から150メートル、新旧の鶴川街道の分岐点です。
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【旧鶴川街道】
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ここが旧鶴川街道の入り口。歴史学分野での専門が(といっても将棋や数学と同様、下手の横好きですが)、①中世期-日本とドイツの憲法秩序の比較、②19世紀-日本とアメリカの教育制度の比較、そして、③日本の中世期と近世期の物流である私にとって、鶴川街道の入り口の姿を見たときには「ビビビ!」ときました。この感覚は、大学生の頃、滋賀県彦根市で旧中仙道に偶然足を踏み入れたときの感覚に近いかも。ビビビ、です。
と、マニアックな自問自答ネタは、(・_・)//■ 先に進みます。
下は旧鶴川街道の趣。
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流石、旧家が立ち並ぶエリアと見えて、地域コミュニティーの結束も固いのではないでしょうか。
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と、中庸を得た豊潤な保守主義が息づくそんな素敵な旧街道筋に某政党のポスターが!
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そうだ、「この八月は日本を考える八月」なんだ! と、気合が充実してきた所で、
б(≧◇≦)ノ ・・・麻生総理断乎支持!
б(≧◇≦)ノ ・・・全国の保守改革派、団結せよ!
б(≧◇≦)ノ ・・・頑張りましょう!
【新鶴川街道】
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差別ではありませんが、こちらは特にコメントはない(笑)。ただ真っ直ぐな道がずんずん続いているだけ。ただ、1枚目の画像からも「今」いる地点が読売ランドからそう遠くないことは感じていただけると思います。実は、この画像の地点から京王よみうりランド駅まで500メートルしかないのですから。
・【京王読売ランド駅】ウォーキング de 我が街「新百合ヶ丘」:
小田急読売ランド前~京王よみうりランド編(承)
http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/58523238.html
ということで新街道を行く場合には、新旧の鶴川街道の再合流点まで半分の辺りからは(上の1枚目の画像辺りからは)三沢川に沿って進むのもお薦め。実は、その辺りから小田急黒川駅くらいまで鶴川街道と三沢川は絡み合う二本の縄のように絡み合っているのです。尚、旧稿でも紹介したように「弘法の松」と「高石神社」(そして、黒川の山の尾根)を結ぶ線が多摩川水系と鶴見川水系を隔てる分水嶺線。その分水嶺線より北東を流れる三沢川にとって黒川駅方面は上流。よって、三沢川に沿って黒川まで行く鶴川街道の道中はすべからく川を遡ることになります。
・【分水嶺の街-新百合ヶ丘】ウォーキング de 我が街「新百合ヶ丘」:
五月台~栗平~平尾~古沢編(上)
http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/58393449.html
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夏でも川縁は風が心地よい。鴨さんも気持ちよさげかも。
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【新旧鶴川街道再合流】
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新旧の鶴川街道の合流地点に到着です。稲城市役所西。上の2枚目の画像、向かって左が旧街道、右が新街道。そこから100メートル、鶴川までの鶴川街道で唯一の<迷子ポイント>が下の画像の地点。稲城福祉センター入り口の交差点。ここで左折してください。そう、ガストが見えたらがっつり左折。これで、小田急鶴川駅過ぎまでの8キロは迷子になる心配はないと思います。
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そこからは道なりに進む。左折ポイントから100メートルで「懐かしの京王稲城駅」に続く取り付け道路。下の画像は取り付け道路脇で見かけた碑文。そして、取り付け道路から見た三沢川と武蔵野貨物線の高架。なになに。
この地はその昔、源頼朝に仕えた武将、長沼五郎宗政一族の館(城跡)のあった所といわれ『新編武蔵風土記稿』、また江戸時代中期に建立され、明治の末年廃寺となった報恩寺の跡地でもある、と。
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ここからはまたしばらく三沢川を遡り黒川方面に向かいます。但し、地名で言えば「坂浜」辺り、上の2-3枚目の画像の橋「扇橋」が前方に見えてきたら鶴川街道に戻ってください。川は続いているけれど側道が寸断されていて歩けなくなりますから。しかし、それにしてもこの辺りも保守主義が根ざした健全なコミュニティーの雰囲気が心地よい、道行く人々も皆親切。下はそんな坂浜近辺で見かけたポスターです。
自衛隊の皆さん、いつもご苦労さまです♪
ヽ(^o^)丿
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道を急ぎます。扇橋をすぎてすぐ見えてくるのがこれ。駒沢女子大学・駒沢学園女子中学/高校。保守主義が根ざした穏やかなコミュニティーに抱かれているからでしょうか、駒沢女子中高の生徒諸君は実に礼儀正しい。例えば、新百合ヶ丘からこの学舎まで小田急バスが通っているのですが、ここの生徒さんたちは乗降の折にはほとんど必ず運転手さんにお礼の言葉をかけていますから。日教組・全教の教師が跳梁跋扈し猖獗を極めている都立高校などとは、もう生徒の人間の品格に歴然とした差がついているということでしょうか。
教育というか環境って残酷なくらい人間性と人生を決めるのかもしれませんね。
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・駒沢女子大学・短期大学
http://www.komajo.ac.jp/uni/
・駒沢学園女子中学・高校
http://www.komajo.ac.jp/jsh/
・東京都高校偏差値
http://momotaro.boy.jp/html/KHI%20toukyouto.html
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と、駒沢女子のキャンパスをすぎ800メートルほど先にあるのがこれ。交通マニアの間では結構有名なバス停、「県境」。実は、東京都稲城市と神奈川県川崎市との県境までにはこのバス停からもう一つ停留所(「於部屋」)があり、この停留所の名前は<嘘>なのです(笑)。しかし、いずれにせよ県境まで1キロ足らず。もうすぐ麻生区に帰還です。元気がでてきました。
と元気がでてきたところで、適度な長さなので次回に続きます(;・ω・;)。