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2007年11月12日 05時04分50秒 | 徒然日記


<ソマリア>見えぬ安定化 

国連も平和維持部隊派遣を断念


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071111-00000005-mai-int

【ヨハネスブルク白戸圭一】ソマリア情勢の安定化が行き詰まっている。暫定政府支援のため駐留するエチオピア軍は激しい武装抵抗を前にして撤退に踏み切れず、戦況は泥沼化。潘基文(バンギムン)・国連事務総長は8日、暫定政府から要請されていた国連平和維持活動(PKO)部隊の派遣について「現実的でない」と国連安保理に報告し、派遣を事実上断念した。

 首都モガディシオでは8~9日にエチオピア軍とイスラム過激派の間で激しい戦闘が起こり、民間人を含む70人以上が死亡、200人以上が負傷した。過激派は路上で兵士の遺体を引きずり回し、これに怒ったエチオピア軍が住宅密集地を猛爆撃したとの情報もある。

 ソマリアは91年のバーレ政権崩壊後、無数の武装勢力が国土を分割支配してきた。04年にケニアで樹立された暫定政府はソマリア入りできず、昨年6月にイスラム原理主義勢力「イスラム法廷連合」が先に国土の大半を制圧。暫定政府は昨年末、「反イスラム原理主義」を掲げるエチオピアの支援で法廷連合を打倒し、ソマリア入りした。

 エチオピアのメレス首相は当初「(ソマリアからの)即時撤退」を表明していたが、法廷連合の残党狩りで多数の民間人が巻き添えになり、市民の間に反エチオピア感情を植え付ける結果となった。独自で治安を維持できない暫定政府はエチオピアに頼るしかないが、エチオピアが前面に出るほど反発が強まる悪循環に陥っている。

 潘事務総長は8日の安保理への報告で、PKO部隊の派遣を見送る代わりに、アフリカ連合(AU)独自の平和維持部隊を支援する考えを表明した。AUは今年1月、ソマリアへ8000人規模の部隊派遣を決定したが、治安の悪化でウガンダ軍1600人の派遣にとどまっているのが実情。このため、事務総長の提案には「国連にできない派遣が、なぜAUにできるのか」(外交筋)との疑問も出ている。

 法廷連合と国際テロ組織アルカイダの関係を指摘する米国はエチオピアを支持し、エチオピアと敵対関係にあるエリトリアは、法廷連合の残党を核とする過激派を支援しているとみられる。ソマリア情勢は「米国対イスラム原理主義」の代理戦争にもなっており、政治的な解決も難しいのが現状だ。

【毎日新聞電子版:最終更新:11月11日2時30分】


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つくづく、大東亜戦争終結後のこの社会で跳梁跋扈し猖獗を極めた戦後民主主義を信奉する「念じれば平和」教の論者の国際認識が滑稽に見えてくる記事です。尚、この記事に関する私の基本的考えについては下記拙稿(↓)をご参照ください。

朝日新聞2007年元旦社説☆戦後民主主義の国際関係論は「アナドル」あるいは「室井佑月」的の妄想である




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