「期末、数学、何点だった」「去年、民法総則の評点は「良」だったから、今年の物権法は頑張って「優」をとりたいな」。
高校生、大学生を問わず学生同士のこんな普通の会話にも「得点」「評点」「点数」は出てきますよね。
では、英語で「点数」はなんと言うのでしょうか?
はい。
一番簡単なのは「point」そして「score」。
評価の順位は「grade」でしょう。野球やバレーボールなどでも試合の得点の結果は「score」、得点そのものは「point」です。例えば、
「ヤンキースはレッドソックスを5対2で破った」は
The Yankees beat the Red Sox (by a score of )5-2.
ただし、英字新聞ではできるだけ字数を少なくするために、冠詞と前置詞句が省略されて、'Yankees beat Red Sox 5-2.'と表記するでしょうね。そして、「5-2」が 'five point to two point' の略であることは 言うまでもありません。
ついでに野球の「打点」は「run(s) batted in」(=略して、rbiやRBI:打撃によって迎え入れられたランナーの人数という意味)。例えば、
「マリナーズは3回に8安打を集中させて5点を奪ったが、イチローの単打はその内の2打点を稼いだ」は
The Mariners pounded out 5 runs on 8 hits in the third inning
on 2 RBI single by Ichiro.
という具合になります。また、「得点」の意味では「goal」 (サッカー)、「勝敗の成績一覧表」「得点経過の一覧表」の意味では「table」や「tally」も使われます。
最後に、score, pointの語源を紹介しておきます。
scoreの語源は「刻み目をつける」です。13世紀後半から使われ ていたらしいのですが、「刻み目をつける」→「つけられた刻み目」→「得点」の意味の広がりというか変化は説明の必要もないでしょう。
そう、勝敗や得点を棒切れとかに刻んで記録した昔の人の姿を誰もが連想できるでしょうから。
pointは「ものの先端」から文字通りの「点」の意味になり、「点の個 数」である「得点」の意味になったものと思われます。実は、pointが「点 数」や「得点」の意味を獲得したのはそう大昔のことではなく(諸説ありますが、早くとも15世紀以降らしい)、それまでは、学生の成績は「卒業や科目の履修を証明する免状」
の交付で行われていたのが、世の中が世知辛くなって段々「点数」で評価されるようになったのでしょうか。最後は、筆者の想像ですが、そう思えてなりません。
読者の皆さんには、TOEICやセンター試験、TOEFLやGMAT、期末試験や学年末試験の点数(point)にこだわると同時に、その得点(score)に値する実力を身につけていただきたいと思います。
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