英語と書評 de 海馬之玄関

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寿司Police?

2009年12月15日 02時52分24秒 | 英字新聞と英語の雑誌から(~2010年)


今回取り上げる英文は「Sushi Police」(寿司警察)。日本政府が海外の日本料理店を審査して「本物の日本料理を出す店」を認定しようとしているというニュース。丸3年前の記事と、少し古い「non-new-news」ですが、グローバル化している世界を象徴するようなお話と思いエントリーすることにしました。グローバル化の時代には、世界でも通用する世界標準のスキルと同時に、自分のアイデンティティー(identity)、つまり、「日本人らしさ」が大切になるということでしょうか。出典は、

Washington Post,November 24, 2006です。

センター試験レベルより少し難易度の高い英文ですが、いつものように、
(1)本文を読む→
(2)語彙+読解の躓きの石+和訳で理解を深める→
(3)本文を読む→
(4)音読→
(5)暗唱の要領で
タックル(tackle)してみてください。
暗唱は全部行きましょう♪

尚、不明な文法事項があればこちらを参考にしてみてください。

・『再出発の英文法』目次
 http://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/4c90b691d5e0e53d8cb87f7803a437ce






◎Putting the Bite On Pseudo Sushi And Other Insults
Japan Plans to Scrutinize Restaurant Offerings Abroad A fast-growing list of gastronomic indignities --from sham sake in Paris to shoddy sashimi in Bangkok -- has prompted Japaneseauthorities to launch a counterattack in defense of this nation's celebrated food culture. With restaurants around the globe describing themselves as Japanese while actually serving food that is Asian fusion,or just plain bad, the government here announced a plan this month to offer official seals of approval to overseas eateries deemed to be "pure Japanese."



<語彙>
put the bite on:人に金を借りる/人をゆする, pseudo:偽ものの(発音に注意「p」は無音です!), insult:侮辱/無礼, scrutinize:綿密に調べる, gastronomic:料理の/料理学の(cf. gastronomyは「料理学」「美食学」), indignity:侮蔑/侮蔑的な行為(cf. ingredientは「(料理などの)材料/成分」), sham:偽物/まがい物, shoddy:安物の/見かけ倒しの, prompt:人を駆り立てる, launch:開始する/ロケットなどを打ち上げる,in defense of :~を守るために(cf.for the defense of も同じ意味),

celebrated food culture:有名な/名声の確立した食文化(cf. 「セレブ御用達のお店」の「セレブ」はthe celebrated people「有名な人々」から来ています), restaurant:レストラン(スペル大丈夫ですか?), the globe:地球(この意味の時にはtheは落とせません!), describe:記述する(describe A as Bは
「AをBだと言う/記す」), fusion:混合/融合, plain:明白な/単なる, official seal:公式の(認定)シール, approval:承認/認可, eatery:食堂/料理店, deem:思う/考える,


<読解の躓きの石>
本文第2センテンスの構造を見てみましょう。

"With restaurants around the globe describing themselves as Japanese while actually serving food that is Asian fusion, or just plain bad, the government here announced a plan this month to offer official seals of approval to overseas eateries deemed to be "pure Japanese."です。

前半の"With restaurants ・・・is Asian fusion, or just plain bad, "は全体が前置詞句になっていて、
With restaurants 「(以下に詳しく説明するような)レストランに対して」という意味。そして、その詳しい restaurant の説明部分の構造は次の通りです。

With restaurants
←形容詞的な修飾語句[around the globe describing themselvesas Japanese]
←付帯状況を表す副詞節[while(restaurants are )actually serving food]
←foodを修飾する関係節[ that is Asian fusion]
←foodを修飾する関係節[or(that is)just plain bad]

第2センテンスの後半の主節の構造は、主語[the government]
←場所や時期を表す副詞[here]+述語動詞[announced]+目的語[ a plan]+時間を表す副詞句[ this month]

←目的語のplanを形容詞的に修飾する不定詞句[to offer official seals of approval to overseas eateries]
←overseas eateriesを形容詞的に修飾する分詞句[deemed to be "pure Japanese"]


<和訳>
◎偽寿司に噛み付く
日本、海外のレストランの料理を精査する予定偽物の料理のリスト--パリの偽物の日本酒やら本物とは似ても似つかないバンコクの刺身などのリスト--が作成されるとすぐに日本の当局(Japanese authorities)は、その名声たる自国の食文化を防衛するための対抗措置を打ち出した。日本料理店を名乗りながらも、その実はアジア料理の混合物を提供していたり、はなはだしくは、料理とはとても呼べないような代物を提供している世界中の料理店に対抗するべく、日本政府は、今月「純粋な日本料理を提供する店」と思われる海外の料理店に公式の認定証を発給する計画があることを発表した。




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