千葉県北西部を震源とする7月23日の地震にはびっくりしました。ちょうど、発生時刻の午後4時30分頃は、JR京葉線に乗って東京に向かう途中でした。走行している車中にいましたから本震は感じませんでしたが、列車は自動停止システムで急停車するし、直後の3~4回の余震では車輌が大きく横に揺れました。結局、車内に1時間半、その後最寄りの市川塩浜駅まで徐行運転で向かったものの京葉線はそこでストップ。タクシー乗り場は長蛇の列だしタクシーはなかなか来ないわで、乗客も駅員さんも<殺気>だった雰囲気でした。次の日の新聞で、JR京葉線が動き出したのは地震発生の7時間後(午後11時30分!)ということでしたから、タクシーで目的地の銀座に午後7時過ぎにつけたのはラッキーだったと思います。
さて、今日の「気になる英語表現」は「すいません駅員さんと話させてください!」です。大勢の<殺気>だった乗客が取り囲んでいる駅員さんに、どうしても先に話させて欲しいという場合に英語ではどう言えばいいのか? JR京葉線の市川塩浜の駅でタクシーを待ちながら考えました。
会話の切り出し方というか;誰かに話しかける表現、盛り上がっている会話に割り込む表現はそう難しくはないと思います。たとえ、それらの表現を知らないとしても常識を働かせればなんとかなるかもしれません。まず、①いきなり話しかける非礼を詫び相手の了解を取る→②自分が相手の行動を中断させる非礼を侘び相手の了解を取る→③で、そこまでして(もし相手の了解が幸いにして得られたのなら)自分が何をしたいのかを伝える、これで充分。つまりこんな流れになるでしょう:
第1のステップ:Excuse me. Pardon me. I beg your pardon.
第2のステップ:May/Can/could + disturb/interrupt/bother/cut in (on)/break in (on)
第3のステップ:talk to/talk with + for a moment/for a couple of minutes
そして実際には、こんな感じ:
Excuse me. May I disturb you?
Pardon me. Can I interrupt you for a moment?
Excuse me. Can I bother you for a couple of minutes?
I beg your pardon. Could I cut in on you?
Pardon. May I break in on the conversation?
I'm sorry to interrupt you, but I would like to talk with you.
Excuse me for interrupting you, but I would like to join in the discussion.
Excuse me. Do you mind if I talk with you for a moment?
しかし、これらは地震で列車の運行が総て止まってしまった駅で、<殺気>だった乗客と同じく<殺気>だった駅員さんに言える表現ではないような気がする。子供が産まれそうで産院に急いでいるとか、歳を取られたお父様が風呂場で倒れて病院に担ぎ込まれたとき、あるいは、中島みゆきさんのコンサート開始時間に間に合わないかもしれないときには、こんな「定型表現」では切迫感が伝わらないような気がします。言葉だけなら、そう上の最後の例で言えば、
"Excuse me. Do you mind if I talk with you for a moment?"に対しては、"Yes, we mind definitely."とかピッシャッと言い返されるかもしれませんよね。
じゃ、"Pardon. Please let me talk to the station employee."ではどうか? 確かに「私が言いたいこと」はこういうことなのでしょうが、こんなこと言っても、"Please wait your turn, Sir."で終わりでしょう。市川塩浜で Sir はさあ、困った。
でアメリカ人の同僚に聞きました。状況を説明して、「君ならどういうか」、と。
これについては、期せずして大体同じ回答が同僚達から寄せられた。さあさてそれは?
Excuse me. But I have to talk to him, now.
+ 必死の形相:with a very serious look♪
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"I have to" と"I've got to"はアメリカ人や英国人の同僚に聞いてもほとんど同じ(exactly the same)意味だということです。ここからは私の意見ですが、"I've got to"は"I have got to" と言えるのに対して"I have to" は"I've to"とは言えない。よって、短縮が(可能であり、短縮が)生じている分、"I have to" に比べれば"I've got to"の方が、①身近なことを(世界の大問題ではなく)、②気さくに、③日常的に(月に1度とかではなく)言う表現なのではないでしょうか。しかし、特に、「品が無い」ということではないと思いますよ。