英語と書評 de 海馬之玄関

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NHK交響楽団は「NHK」である必要があるのか

2015年02月13日 11時43分38秒 | Weblog

 




N響は組織的にはNHKとはなんの関係もないらしいのだけれど、
毎年毎年、10億の支援をNHKから受けているらしい。そんで、もって、
NHK交響楽団の理事長のポストはNHK幹部の鉄板の天下り先の由。


あのー、真水で10億といえば、1000万の給与や社保100人分だよ。
500万の場合は約200人分。つまり、N響は人件費に関してはNHKの丸抱え?


そりゃーないでしょう。
自助努力しなきゃ、
あるいは、解散するしかないでしょう。




なに、日本の文化の維持が危うい、
そんな皮相なことで<芸術>を語って欲しくない?


儲からなきゃ、要は、マーケットがないか乏しいということでしょう。
まして、現在、CD,DVD,あるいは、ウェブ上にコンテンツはあふれている。
また、ビッグネームの「ウイン」なんちゃらとか「ベルリン」なんちゃらとかの
演奏会も日本で楽しめる。


ならば、理事長のポストのかたに10億円払っているとかいうN響の現状は異常ではないですか。
と、そう私は思います。畢竟、日本にオーケストラが多すぎるのですよ。
市場規模からみて。




N響を筆頭にした財団組織、また、地方の交響楽団は、日本が西欧の文明と文化を
体得するためのツールだったのかもしれない。
戦前から、あるいは、バブル期くらいまではそう、鴨。
だから、N響の問題はN響だけの問題ではなく、
これまた「坂の上の雲」と「高度成長政策」の残滓、鴨。




でもね、そんな公益法人というか財団としての「交響楽団」の役割は終わっている。
少なくとも、それはコストパフォーマンスに見合わないものになっている。


ならば、全国の交響楽団が適正規模の楽団数に身の丈を縮めること。
AKB48のように、各拠点拠点が自分でも稼ぐこと、そして、できれば、
ウィーンやベルリン、ニューヨークやロンドンに--片道切符のみ支給!--興業に行き、
稼ぐこと--宿泊費と帰りの旅費もそこで稼ぐこと--、これがN響の正しいこれからの
ありかたではないか。

と、そう私は思います。



だって、ナデシコの選手は今でもバイトで生計をやりくり
しながら練習と試合してるんだから。




・AKB48総選挙が証明する経済の成長戦略の思想的可能性

 http://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/905095d73cbeec96c10d3be301792706

・なでしこジャパンの主将<宮間あや>に見る女子サッカーの無限の未来と乏しい現実
 https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/44bbe2495f726d918808786337208aad


・NHKの「政治的中立」と首相の人事権(上)(下)
 https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/0fa04322c10c4562106807d3f0c47a16


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1 コメント

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N響について (ガウス)
2015-08-06 11:35:07
オーケストラ運営にはお金がかかるのです!まず団員その他スタッフ(ライブラリアン、ステージマネージャー、広報等)の給料、指揮者、ソリストへのギャラ
、会場費(これは結構高い!)楽譜代(楽譜会社が権利を持っている曲はレンタルで相当高い!)団所有楽器(コンバス、ティンパニー等)の維持費、楽器の運送費、諸々。これを考えれば十億もやすいもんですよ!それにこの額は放送権も含まれているですよ!これは相撲の放送権より安い(相撲は一場所5億×4場
所)それに団員数は適正だと思います。というのも演奏会で必要なヴァイオリニストの数は第一ヴァイオリンで平均16人、大きい編成の曲だと22人というのもあります。これに対してN響の第一ヴァイオリンの団員数は15人これにコンマスを合わせてやっと16人、N響は月に3回定期公演を行うので全員を毎回乗り番にしているわけではないから当然人員不足!エキストラを呼ばなければならない状況です。元N響団員によると、本番以外にもリハーサル3回、それに譜読みという曲を弾けるようにすることを各自休日やるので休めるのは半年に一日ぐらいだったそうです。
なでしことは次元が違う(ベクトルが違う)ので比べることは野暮としか言えません。
音楽を人類の宝です。
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