初任給で買った、あこがれのダイヤトーン。
思えばつらい時、苦しい時、悲しい時、いつも傍らのこの音に助けられてきた。
遊びだった音楽はいつしか、ライフラインになっていた。
7,000円で下取りしてくれるという。
一本27kg、当時価格62,000×2。
その場で、アンプにつないでチェックとあいなったもので、どんな状態なのかと質問してみた。
「ウーファーのエッジが経年劣化で硬化して音があまり前に出てこなくなっている。しかし、トータルでは、
とても良い状態。DS-77HRは、今でも人気機種で入荷したらすぐ売れます。」
とのこと。
なんか、うれしい。
で、B&W CM5 S2。
純正の金属スタンドが良いらしいが、価格が高いのと、座椅子に座って聞くには、高さも高い。
で、家具メーカーのコレにした。12,000円。
真鍮ナットのインシュも継続使用。
上下に滑り止めのコルクを貼る。
こんなに小さいが、驚くほどのスケール感のある音。
実は、大須のノムラムセンにプリメインの試聴に行った折、なんせ、オーディオショップなんて、めったに行かないもので、
スピーカーのラインナップにかつての30cmウーファー3ウェイなんてのがほとんど見当たらず、こんなサイズか、
トールボーイかもっともっと大きいのか、という展示ラインナップになっているのが気になってコレを試聴した。
目を閉じると大型スピーカーの音がした。
「全世界的に住宅事情の観点から、今はこのサイズが主流。でも質の良い低音がしっかり出る。」
深く納得した。
で、ネットで調べて、自宅から車で20分、オタイオーディオという老舗の専門店が、そこそこ安いとわかった。
メールで問い合わせると、価格.comの最低価格より下げる、下取りもする、そしてローンは12回まで金利0という。
もう買わない理由がなくなってしまった。
念のため、ここでも試聴した。
他におすすめを聞いてみた。
「JBLなんかも人気はあるが、テクノロジーが古い。B&Wは、常に新しい技術を惜しみなくつぎこんでいる。
同じ価格帯なら比べるべき製品は他にない。」
なかなか力強いコメント。
スピーカーを変えるのが最も音が変わるとは聞いていたが、こうも変わるとは。
説明書によれば、後ろも横も壁から50cm以上離せ、左右スピーカーは150cm以上離せとのことだが、
どちらも無理だが、6畳間のハイファイなんていうのはしょせん妥協の産物だ。
それでも素晴らしい。
全ての楽器が、きちんと楽器の音がする。
ボーカル、ギター、バスドラ、スネア、シンバル、ベース、ピアノ、バイオリン、トランペット。
定位がはっきりした。
どの位置で楽器が鳴っているか、前後左右位置が特定できる。
だから、いろんな種類の音楽を聞きたくなる。
音楽はライフラインから依存薬物に移行した。
この前を離れられない。
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