あのころダイヤモンド

実家のすぐ裏。
僕が小学４年に出来た公園へ。



今はすっかり立派な森になっちまって、子供の姿はとうにない。


ここで野球やってたんだよ。田舎のことで、ぼくなんか下手なんだけど、人数が集まらないのでいつも呼ばれて。
　呼びに来る時は、優しいのに、エラーなんかすると怒られて泣いて帰って、おふくろに
「あんた、それでいいんね」
っちゅうて諭されて、また泣きながら戻ったり。



そんなに広くないんで、ホームランが何本とか、みんなが数えてるときに、僕は０本で、どう頑張ってもホームランは打てなくて。





　あのころに帰りたいとは思わない。
帰れるわけもない。

　戻ったところで、ホームランは打てやしないだろ。
エラーをしたとき、三振をしたとき、フォアボールのとき
忘れないよ。

　成長するっていうことは、小さな期待外れを重ねて行くことかもしれない。
期待されては裏切って。それでもなにごともなかったのように。

　それでもあの日のボールはまだ白く、まだ空の上。

写るもの写らないもの

豊前市埋蔵文化財センター。
かつての農業高校跡地に建っていた。建設途上。いったい何が埋蔵されていたのか。



　幼稚園の作品。あぁ今年は寅年だったなぁ。



　消えていく真心。ビリー・ジョエルの歌が聞こえた。



洋品店という業態、そして「もんぺ」。それが何か知らなくても、そっと声に出して言ってみて。「もんぺ」。幸せのキーワード「もんぺ」。



　さっきまで、スフィンクスみたいに、ちんまりと座ってたくせにカメラを向けたとたん吠えてきやがった。犬のくせに。




　ほんとはどうなんだ。
帰りたいのか、たくないのか。

　ここに来ると歩きまわるのは甘いものを欲しがる貧しい子供の気分さ。

　そんなものもうここにはないってしってるよ。

　でもさがしちゃだめかよ。
　
　
　

　

遠いところへ

　電車が出たり入ったり。




　改札。



　踏切。



　学校へ通った道。



　祖母の家は線香のにおい。





夕方、また踏切を渡った。





　みんな、どこへ行ったのだろう。

あのころは、いったい何だったんだろう。

何を求めて、何を焦って、どこへ向かって走って、

力尽きても眠れなくて。

何が変わって、何が変わっていないのだろう。
　

関門海峡

　関は下関、門は門司。本州と九州の間を船が行きかうのです。


その海峡の上にかかるのが関門橋。



小学生のころ、「東洋一の吊り橋」と習った。大きな橋だ。

　

　このあたりは、公園として整備されている。恋人とささやきあったりしても良い感じ。
でっかい船見ながら夢を語りあおうよ。



　夜は、部屋の電気を消して。



　夜の関門橋。ひとり、飽きもせず眺めておりました。

　

　

門司港レトロ

こんな感じの建物が、ぽつぽつあるのです。

で、ＪＲ門司港駅がこんな感じ。



　アナザーサイドからも



こんな感じで、駅の中は



この大理石な感じがキュートなわけです。
駅舎としては唯一の重要文化財だそうですが、老朽化が著しく、数年後には大規模修復工事を行うそうです。

電話ボックスも



　悪書ってどんな本？　も





みんな門司港が好きなんだね。

工業都市

　すごい風で、テキ屋の屋台の前のブラスティックのテーブル、イスも飛んでゆく。
店の人はどこへ行ってるのかと思えば、一生懸命屋台を飛ばないように押さえてました。



　で、一時間に一度跳ね上がるブルーのカッコいい跳ね橋も一回休み。
でも次の回は跳ねました。
すっごいカッコよかったので連続写真でお楽しみください。











　２０分かかって跳ね上がるのです。
でっかい鉄の橋がよ、すごいですよ。





　

門司港

　今、門司港のビジネスホテルです。
観光です。父母と一緒です。

　この辺りは、レトロが売りの観光地。実家から電車で一時間ほどだが、はじめて来た。
港があって、古い駅舎があって、焼きカレーが名物で。
なかなか楽しいところですよ。

　僕はビジネスホテルが好き。
落ち着くのです。あまり広いと空間に圧倒されてしまうのです。
狭い部屋が自分で満たされる感覚が良いのです。



　風が強く、ザッと降ったりやんだり、しっかり歩き回りました。
やっぱり海が好き。

またね

　さよならとかって、そのことば自体がきらい。大嫌い。

ありがとう。もう三ケ月もね。ずっとだったから。



春を待てなかったんだよね。
でもね、何回もね、ありがとうって言うよ。

あなたのおかげで花が好きになったんだよ。

またね。

ウマウス

　なんか、俺、馬みたいだろ

　俺はウスみたいさ

　なんかできないかな、俺たち

　スターウォーズのさ

　むりだろ

　じゃアニメとかでさ

　オンボロ機械のヘタウマアニメとか

　ずいぶん後ろ向きだな

　おあいにくさま、前もうしろもないんだよ

　いつまでここでくすぶってりゃきがすむんだよ

　おまえはどうなんだよ

　いっしょならここでもいいか

迷い道

　ほんとは迷ってなんかいないのさ

　ずっとせまいところをぐるぐるまわらされたからね

　すっかりいやになってしまったの

　下って行ったのよ

　けものみち

　三叉路は右に、十字路はまっすぐに

　考えちゃだめだと思ったの

　逃げてきたのよ

　つながれちゃったけどね

　あそこよりはずっとマシ