’13.6.29 緑の募金東日本大震災復興支援チャリティコンサート in 西日本
上田正樹、加美南中学校コーラス部のリハーサル。
炎天下、上田氏が直接、中学生に歌唱指導していた。
その言葉は、やさしく丁寧だった。
「良かったよ。次はもっと気持ちをこめてみよう。石巻の中学生たちに会ってきました。
みなさんと同じ年代の人たち、目の前で、友達や、家族が無くなった。そんな人たちのことを
思いながら、もう一回歌ってみよう。」
そのアドバイスを受けて、格段にコーラスが良くなった。魂が震えるのを感じた。
上田正樹は、もう、過去の人だと思っていた。
歌手なんていうものは、胡散臭いものだと決めこんでいた。
チャリティーと言いながら、一回音合わせして、テキトーに歌って帰るんだろうな。それで結構なギャラをもらうん
だろうと思っていた。完全に間違っていた。
上田正樹の人間性に触れた。
マリーアンドファナーズの演奏が終わったらとっとと退散する予定だったが、上田正樹の本番も見て帰る
ことにした。
すべてがプロフェッショナルだった。
ヒット曲「悲しい色やね」も演奏した。曲紹介で、「僕の生活を支えてくれた歌です。」
ほんとにすごいヒット曲だったので、いろいろ思うところはあるのだと思う。それをこの短いコメントで、
説明することなく伝えたそのMC術。
MCと曲のつながり、独特のイントネーションで、一時間のライブを一つの曲みたいに感じた。
そして、バンドのミュージシャン、ドラム、ベース、ギター、キーボード、すべてがハイエンドレベル。
これ以上は思いつかないほどの素晴らしい演奏。音は大きいがうるさくない。
この野外で、そんな厚い音を作るPAも素晴らしい。
バンド紹介で、驚いた。ドラムは、正木五郎、あのサウストゥサウスの。
あんなに鳴るドラムは、めったに聞けるものではない。スネア、タム、バス、シンバルまで。
そして、ベースも。バスドラと完全にシンクロして、どちらの音か区別ができないほど。
そして、最後に、中学生コーラスとの共演。
上田氏が指を指す先には、天国のオーディエンスがいる。
なんとなく気楽に参加したイベントだったが、とても貴重な経験をさせていただいた。
正木五郎氏 http://ameblo.jp/goro60/entry-11563237903.html
上田正樹氏 http://www.masakiueda.com/information/info/20130628012604.html