快風丸

俺の船に乗らないか。

BEYOND STANDARD

2008-05-30 00:39:06 | Weblog
 上原ひろみの新譜がアウト。スタンダードっちゅうからにはカヴァーがメインの選曲。この人は曲勝負って思ってましたが。

 ”上を向いてあるこう”、キュウちゃん?
 ”キャラバン”、サンタナかベンチャーズ?
 ”レッドブーツ”、3大ギタリストの?

 ソニックブルーム名義では2枚目だ。
この人はギターが好きに違いない。前作にも増してギターがフロントに出てる。

 僕の友達が言ってた。
「浜松に住んでた友達が高校時代、一緒にロックバンドをやってた。」


 関西風に言えば、
「ひろみはツレのツレのツレ。」
やねん。

どや。

 ちょっと親近感が増したが、早い話が”赤の他人”ということだ。


 なんせ聞いてみ、ごっついで。

竜舌蘭の花

2008-05-29 01:03:11 | Weblog
 僕がまだ小さかった頃、おばあちゃんちに竜舌蘭があった。大きな葉、アロエが巨大化したようだった。ある日、花が咲いたので見においでとのことで、行きました。一晩で7~8メートルの高さまで茎が伸び、その上に白い花。とても恐ろしかったことを覚えている。そしてすぐに枯れた。竜舌蘭とはそういう植物で、発芽から30年後にやっと花が咲き、枯れる。その花を見ることは稀であるらしい。

 ここ数年、ずっと”いいちこ”のレモン&ソーダ割りばかりを飲んできた。そもそもいろんなものを味わいたいタチなので、テキーラ。
 件の竜舌蘭が原料だ。かつてはそんなに一般に飲まれてはいなかったようだが、巷では息の長い流行みたいだ。とりあえず、名前だけ知ってる”ホセクエルボ”、ストレートがうまい。とても甘い。余韻が長く続く。高いアルコール度数を感じさせない。

 いい香りとともに、あの日見た恐ろしい花が、あの頃の自分と一緒になってファニームービーとなってフラッシュバックする。
 
 そうだ、いろんなもの飲もう。

リサイタルを開いたる いつの日か

2008-05-28 00:53:51 | Weblog
 出番は後ろのほうだ。ちっちゃい人から。
だんだん出番が近づいてくる。

 今年はなぜか超満員、立ち見がけっこういる。こうなってくると練習不足のハッタリピアニストは緊張というよりも、他人ごとになっている。
「ま、気楽に行けよ。俺。」

 初めて客席で聞くグランドピアノの音に感じ入ってしまった。下手が弾いても、グランドピアノの音って素晴らしい。弱く弾くとレスポールのフロントピックアップのトーンを絞ったような音が、強く弾くとストラトのリヤピックのピーキーな音になる。不思議だがとても気持ちいい。舞台袖ではわからなかったよ。
後ろの席で、楽譜広げてエアピアノを引き倒してました。

 「ここからは大人の生徒さんです。仕事も忙しい中、云々...。」
先生、そんな演出せんといて。さらりと流して。

 大人の一番はM姉さま。去年、連弾させていただいた米寿、ということは今年は米+1寿。上達してる。俺なんかまだ鼻ったれの小僧だ。

 さて、MCに呼ばれ舞台へ。ピアノの場合、客に対して横向きなんですね。鍵盤に集中すれば客席は視界の外になるんですね。
もうとにかく、集中することにした。どのみち、上手に弾いたところで誰も面白くもおかしくもなかろう。極端にいこう。弱く弾くところは泣こう、強く弾くところは怒りを叩きつけよう。

 レッスンでは出ないミスをいっぱいした。

「今日はいい音でしたよ。」

先生、ありがとう。

リサイタルを開いたる

2008-05-26 01:16:41 | Weblog
 金曜日は、犬のように働いて丸太のように寝た。リハが余分だった。次の日は発表会なので6時に起きて、ひとり重いコンダーラーを弾くかの如く特訓と決めて材木となった。

 6:30に目が覚めた。よーし、でもう一度9:00に目が覚めた。木材は流れやすく、ピアノのまえに座ったのは10:30だった。13:00には会場入りだ。それでも12:00までみっちりKORGで稽古。

 さて、着るもの決めてなかったな。スーツは初夏仕様、薄いあずき色、シャツは抑えた紫の花柄の開襟シャツ。とりあえず家族に見てもらう。
「ヤクザっぽい。」
よく言えば寺島 進だ(麦芽 最高!!)。

 車で一人で会場入り。毎年は裏方仕事で舞台袖でモニター画面をいじって遊んだり、椅子の出し入れしたりでしたが、なぜか
「今回は客席で見ててください。」
でも会場設営は手伝います。力仕事上等、裏方大好き。

 全126席。この会場はかれこれ6回目くらいかな、はじめて気がついたが、どうもこの客席が可動式のようだ。スタッフの人に聞いたみた。ボタン一つで格納できるとのこと。すごい設備だ

 グランドピアノの設置も完了。
客入れつつ音出し開始。

間に合うんじゃなかった

2008-05-24 22:54:56 | Weblog
 金曜日、リハ、19:30までやってるので来れたら来て下さいと。
ぎりぎりで間に合った。とにかく本番までに少しでも生ピアノにさわっておかないと。

 会社を19:00発、自転車を自宅に置いてアスリートファッションのまま教室へ。

 最後の人が終わったところで、文字どうりのギリギリだった。通勤自転車を降りたばかりでまだ息がはずんでいる。
だめだ。4小節目でつまづく。最初にもどって。その先も何度もつまづく。
練習じゃない。リハだ。本番は明日だ。間に合わなきゃよかった。前のレッスンの時は手ごたえあったのに。

 以前、自転車のレースを走った後にレッスンを受けたことがある。この日と同じだった。先生曰く
「スポーツの直後はだめみたいです。」とのこと。
やはり、演奏に集中する切り替えの時間が必要なのだろう。仕事もハードだった。自転車で走って帰ってその足でピアノっちゅうのはやっぱ難しかろう。

 状況の理解はできても気持ちの整理はつかない。
「こんなはずじゃない。」

間に合わなければよかった。
 

音の中にいる

2008-05-23 01:03:27 | Weblog
 土曜日が発表会。最後のレッスンに行ってきました。
相変わらず、リズムはヨレヨレでテンポは不安定だ。

「今日は良かったですよ、全身で弾いてましたね、かっこ良かったです。」

 ほめていただいた。やっぱ練習不足で、曲しとては安定していない。弾けてないところは弾けてない。しかし、最近、ちょっと変わってきたなと思う。
感情の入り方。

 自分が、音楽の中に入っていく感覚。ピアノの鍵盤を叩いて音を出しているんじゃない。音楽を作っているんでもない。曲のイメージの中に入り込んでいる感じ。具体的な映像とかではないが、あえて例えるなら、森の中で両手を振って踊っていると、その振りに合わせて音が鳴っている感じ。気がつくと、現実の自分も揺れながら弾いている。

 とても気持ちが良い。今まで感じたことのない感覚だ。ピアニストが身体を揺らしながら弾くのは演出だろうと思っていたが、そうではなさそうだ。

 今更ながら、音楽の海の深さを知りつつあります。

はじめてのスカ

2008-05-21 01:19:38 | Weblog
 はずれくじのことではありません。音楽の話です。
8ビートの裏を強調したリズムで、スペシャルズとか、トロージャンズとか、マッドネスとか。レゲェの兄弟か親戚といったところでしょうか。

 マリーアンドファナーズ、はじめてスカに挑みます。新曲第3弾は”ハイエナの街”、gb10作詞、ササ作曲。なかなかサマにならんです。シャープでタイトにキメないと。展開部分のつなぎとかもきちっとしないと。

 このバンドは、ルーズな8ビートが持ち味なので、正直、スカは難しいかな。
7月に大阪で練習が決定した。今年のライブは曲数が多い上に新曲が4つ。いろんな意味で無茶だ。

 しかし、そもそもロックなんて無謀で無茶で無鉄砲なものでしょう。行く先なんかいつも霧の中なのだ。それでも走れ、マリーアンドファナーズ。
ああ8/15が待ちきれない。

ご近所さんにごあいさつ

2008-05-19 23:43:10 | Weblog
 Mちゃんは息子の同級生。去年まで同じマンションに住んでいたお友達。お人形さんみたいにかわいい女の子。近くの分譲へお引越し。

 昨日、東名阪自動車道の御在所SAでばったりでびっくり。

 家内はGWに大阪へ帰省の朝、名古屋駅でばったり遭遇したという。

 私、ファミリーと一緒に土曜日から、旅行に行ってきました。鳥羽へ。家族水入らずでっちゅうのは初めてのこと。伊勢神宮を経由してホテルへ。そして風呂へ。かみさんが、「風呂で意外な人が話しかけてきてびっくりした。」と。Mちゃんちのママだったと。GWに続いて何たる偶然。

 翌日は朝食バイキングで会いました。お互い目的地は別でしたので、手をふってお別れしました。

 さて、帰り道、亀山あたりから渋滞。ノロノロになったころ、前の車のウィンドウが開き、手を振るものあり。なんとMちゃんちの車が前にいたのだ。かみさん同志でメールのやり取りなんかしながらノロノロ。

 さ、車も流れ出しまして、Mちゃんちはだいぶ先に行ってしまいました。
最後の休息を御在所SAで。なんとここでもばったり。

 偶然なのか縁なのか、地球外生物が存在するのとどちらの確立が高いのか。ご利益なのかバチなのか。週末は近所のお寺で手を合わせに行こうと思います。

川原の道

2008-05-17 00:47:45 | Weblog
 僕の好きな風景は川原の道。学生のころ、加茂川を思い出すからかもしれない。永遠のイメージ。絶え間ない流れ。

 名古屋にも川が流れている。庄内川、とうとうと流れ、行き着く先は知らず。
海は流れの果て、しかし川はその果てを知らず、ただ流れるのみ。

 何かがうまくいかないとき、歩きたい衝動に駆られる。自転車でもなく、歩きたくなる。歩ける自分を再発見したいのだろうか。何かが狂ったとき、ほかの何かもおかしくなっちまう。雪隠詰め。四面楚歌。八方塞がりのとき、歩け。

 失意の中で、歩き続けた。仕事がうまくいかないとき、家庭もうまくいかないのは世の常。そんなステレオタイプの中、歩いた。川沿いの道をただ歩いた。サービス休日出勤の夜、自己有用性は確認できず、それでも生きていると歩いた。

 このままずっと歩き続けたいと思った。家にも帰りたくなかった。どこへもたどりつかなければいいなと思った。

 マリーアンドファナーズの新曲”歩き続ける”はこのときの気持ちを歌っています。あぁ8/15が待ちきれない。

STILL I'm ROSA

2008-05-16 00:38:10 | Weblog
 マリーアンドファナーズは年に3回しか集まれない可哀想ないたいけな遠距離恋愛バンドだ。時々間違って”長”距離恋愛バンド、トラック野郎かと突っ込まれることしばし。

 長年、暖めてきた新曲をやります。詞は前ベーシストのgb10(ゴボテン)、曲は私。
gb10の詞はすごいです。素人離れしてます。詩として独立させても十分通用するクオリティで尚且つ、詩自体がメロディとリズムを持っています。ギタリストはこの詩を見ながらギターを持てば、あっという間に曲ができます。本当です。マジックポエトリーなんです。

 さて、この曲のイメージはRAINBOWのSTILL I’m SADなのです。あまりそういう種明かしはしたくないのですが、スタジオでやった出来上がりがあまりにもかけ離れてましたので。なんか、だらしないROSARUXEMBURGみたいになってまして。

 曲はできればMTRで打ち込んでメンバーに渡したいと思ってます。アレンジのイメージを明確に伝えたいからです。しかし、たいていは時間がなく、アコギの弾き語りになってしまいます。
 したがって、思いもよらない曲になることしばしです。なぜリッチーがローザになってしまうのか。もちろん、他人が聞いたらどちらの影もないとは思いますが。

 メンバー4人、それぞれのバックグラウンドがあるので、それをミックスして新しいものが作れればいいなと思っています。
 曲名は「レクイエム」。力尽きた人よ静かに眠れという歌です。ああ8/15が待ちきれない。