快風丸

俺の船に乗らないか。

初夏の海の香り

2010-05-23 01:21:42 | Weblog
 家族と蒲郡へ。


 ラグーナに背を向けて、ひとり、銭湯へと歩く。
今日は運転手だから、乗り物代を節約する意味もあり、ひとり歩く。
 マリーナでヨットを売ってました。


12人乗りで、冷房標準装備、¥17,800,000.-だそうです。
買いました。

ウソです。

むなしくなるウソ。

さて、やたら遠かった銭湯でさっぱりしてから浜へ。



風が強い。僕の気象知識の記憶が確かなら、浜辺に白波が立つは風力3。ヨットは出るに出れない感じで停泊中。

 で、これ。



 凧につかまってサーフィンみたいな感じ。パラセーリングですかね。
この人、すごいうまくて、何回もフェイクを決めてました。とても気持ちよさそうで、ボーっと眺めてました。

 海の風、砂浜の踏み心地、潮の香り。





サンハウスとマリーアンドファナーズ

2010-05-19 21:55:52 | Weblog
 日本のロックの創始者、サンハウス。

学生時代よりずっとあこがれ続けたバンドが再結成した。
メンバーはもう還暦を過ぎている。アメリカ村のライブハウス、BIGCATは超満員である。

 ブルースマンから名前を拝借した博多出身のこのバンドは、まがうことなき日本のロックのパイオニアである。
 
 

 僕がこのバンドの存在を知った時には、すでに解散した後だった。
大学の軽音楽部でコピーバンドをやった。知れば知るほど好きになった。演奏が、歌が、ギターが、歌詞が、リズムが、もうこれがロックの教科書だった。

 サンハウスは知らずともギターの鮎川誠@シーナ&ザ・ロケッツは知ってるでしょ。

 2年ほど前に名古屋のライブハウスで、ボーカル”菊”のバンドを見た。
素晴らしいパフォーマンスであったが、
「ギターが鮎川さんだったらなぁ」

 70年代の後半に解散したのは、商業的に成功しなかったからだ。
時代が早すぎたのだ。その数年後にセックスピストルズを中心とするパンクムーブメントがロック音楽を商業的な成功へと導いていく。

 サンハウスは、ジミヘンドリクス、クリーム、レッドツェッペリンなど世界のスーパーバンドらがそうであったのと同様、その音楽ルーツはブルースである。奇しくもサンハウスは、解散後のインタビューでパンクの影響に言及している。

 渋谷陽一が言う正しいロックバンドの解散とは、
「ケンカ別れか、死に別れ」
とのこと。
 しかしサンハウスはそのどちらでもない。くたばれ評論家。
売れなくて解散せざるを得なかったのである。

 しかし、その音楽性は、日本のロックバンドとして、明らかに突出しているのである。

 1980年、パンクムーブメントの中で再評価され、発売枚数の少なかったレコードにプレミアがつき、中古LPの価格が¥20,000を越えたとFM福岡で聞いた。

 そして、再発売。
学生時代に、博多出身のノボセもんからカセットをもらい、繰り返し聞いてコピーした。
今でも、その経験が、血となり肉となっている。

 何度か再結成はしている。近いところでは、2007年、その前は1998年で、それはDVDで発売もされている。

 しかし、LIVEはツアーではなく、東京と博多のみ。メンバーも欠けたりしている。

 それが、今回は、全盛期のメンバーで大阪公演もある。3月に発売と同時に購入。
5/15、土曜日、マリーアンドファナーズのメンバーで見に行ってきた

 衝撃以外のなにものでもなかった。
鮎川と菊が同じ舞台にいる。それだけで卒倒しそうだったんだ。
演奏は、もう、思いっきりで、まるで今日デビューした新人バンドみたい。

 メンバーみんなが、一緒に演奏する楽しさが伝わってくる。
不遇のうちに解散を余儀なくされ、幾年月、還暦を過ぎて大阪でこの客入り。
メンバーの嬉しさたるや、想像もつかない。

 これがロックなんだ。
大音量でありながらうるさくない。各楽器の音がはっきり聞こえる。

 言葉で伝えようとすればするほどそれは陳腐なものになってゆくもどかしさを感じずにはおれません。

 さて、翌日はマリーアンドファナーズの練習。今年も8/15にLIVEします。

 音楽的共通体験が少ないメンバー、たった昨日、もっとも強烈な共通体験をしたのです。
もうね、今までで最もロックな演奏でしたよ。
思えば、2006年に復活LIVEしたころから、リズムだの、ダイナミクスだの、ずいぶんとお行儀の良い演奏を心がけて来ましたからね。

 その成果をここで、ロックとして、リミッターを外すことができたわけです。もちろん、今までの積み重ねがあってこそのことです。
 このバンドをやりだしてから初めての経験でした。
風が吹きました。
 バンドの音が、バーンとひとつになって、ロックの感じが、これがロックだちゅう感じが感じられたのです。

 もう言葉とか理屈とかが追いつきません。
今年のマリーアンドファナーズは、すごいですよ。




壁絵美術館

2010-05-12 00:13:50 | Weblog
 大きなスペースに描いてみたい。
それは、ヒトの本能に近い欲求なのだろう。




#1  「楽しい給食」


小学校って、ここに限らず、このタッチの絵が見受けられます。
○○派みたいなものでしょうか。








#2  「小野道風」


市役所。道風は春日井で生まれ育ったたらしいです。
柳に向かって何度でもジャンプするカエルを見て、自身を奮い立たせたそうです。
この絵と同じ題材のからくり人形が建物の中にあります。








#3  「飛び出せ ブルー・ブランコ・ライダー」


公園にて。コンクリート地とヴィヴィッドなブルーがとてつもなくPOPで
子供たちに独占させるのはちょっと惜しいな。







#4  「猥褻カラオケ」


衝撃の問題作。カラオケスナックとおぼしいのですが、発想としてはダリに並ぶ
のではないかと思うのですが、セクシャルなモティーフを単純化した線と色で
表現するセンスはアンディ・ウォホールの影響も見て取れますね。





芸術に作者銘なんかいらないのだと思う。
何を感じ、何を思ったか、そのことこそが重要なのだ。


リサイタル 昨日

2010-05-09 22:54:35 | Weblog
 愛知県芸術劇場コンサートホール。
フジコ・ヘミング ピアノ・ソロ・リサイタル。

 この席から見てました。3階ですが、中央なのです。



 NHKのドキュメンタリーを見たのは何年前だろう。
CDを買って聞きこんだ。ぜひ、生で聞いてみたいと思った。しかし、チケットは即日完売、東京、大阪がメインで名古屋にはなかなか。
 しかもだいたい有名オーケストラが一緒で、チケットが高額。あきらめてました。

 新聞で見つけた。名古屋、土曜日、ソロ。¥8,000は、サラリーマンのお小遣いに優しくはないが、頑張れば何とかなる。

 指折り数えて待ちましたよ。この日を。CDで、テレビで、幾度となく聞いたあの”ラ・カンパネラ”を。

 野良犬ロッカーには不釣り合いかと思われたホールも、思ったほど敷居は高くなく感じた。
「これでもかHighファッション」はちらほら。
平均コーディネート単価は120,000といったところだろうか。
ちなみに、私、パンツと靴下まで入れても¥20,000でお釣りがきます。

 13:30、ライトが落ちます。ドレスのすそを引きずって登場です。
CDではない、くっきりとその音色がダイレクトな感じなのです。もう胸がいっぱいです。

 フジコさんのことを、ミスタッチが多いだの、テンポが遅いのは表現上の理由ではなく技術が稚拙だから、とか言う人がいます。

 すべての音楽には、始まりと終わりがあります。その間でいろんなことがあるのです。人生と同じです。多少のミスが、その人生を意味のないものにしますか。完全な人生が面白い人生ですか。

 「私は、機械みたいに弾くのは嫌いなの。ぶっ壊れそうなほど繊細な”ラ・カンパネラ”があってもいいじゃない。」

 かつて、TVで見たフジコさんのことばの通り、それはクリスタルの鐘を打ち鳴らす、スリリングで、官能に満ちた、繊細な”ラ・カンパネラ”でした。

 一生、忘れられない音を手に入れました。

わび錆

2010-05-06 00:13:07 | Weblog
 今年もいきなり冬から夏になりましたね。
いかがお過ごしでしょうか。

 異常気象なんて誰も言わなくなって、これが正常になってゆくのでしょうね。
季節の機微は創作の源泉なので残念なのですがね。

 では、春の写真をどうぞ。





















 錆の風景が好きだ。

人為で出来た人口の構造物でありながら、時間と雨と風と太陽がそれらを変化させてゆく。
やがて人智を超えた美しさをまとい、自然と調和する。

 やすらぎとやわらかな優しさが、春のうららかな日差しの中で輝く。

 

まとめ

2010-05-02 03:06:51 | Weblog


 近所の古い神社です。

 花崗岩製の柵の古いのをまとめて、コンクリートで固めてあります。
寄付者の銘が刻んであるので、捨てるに捨てれなかったのだと思います。

 そもそも、「花崗岩製の柵」の正しい名称は何なのか。
また、この塔の本当の目的は何なのか。

 人の営みの深みなのか、浅はかさなのか。

何の名物

2010-05-01 00:11:30 | Weblog
 新栄で発見しました。

「わしの名物料理」

誰なんだ。

なかなか、これほど押し出しの強い店名も珍しい。



 写真が小さくて分かりにくいですが、「弁当 200円」だそうです。
今度は食べてみたいと思います。

 となりは、


「珍品ナンデモ屋」

だそうですが、閉まってました。