快風丸

俺の船に乗らないか。

春とつつじ

2015-05-02 20:10:00 | Weblog

 夏の始まりではなく、春を終わらせる花だと思う。

春の始まりはいつも、冬と混じっている。

春の終わりは夏と重なっている。

3月の終わりに雪が降ったのは寒かった冬として記憶される。

4月の終わりに25℃を超えるとそれはもう夏の始まりとして思い出されることだろう。

 

春は、あっけない。

気が付けば終わっている。

その盛りは短いというより、ほとんどないのではないだろうか。

暑い夏が続くと言うし、寒い冬が続くとも言う。

もうすっかり秋ですねと言う。

しかし、気持ちの良い春が続いているという表現にはお目にかかからない。

 

そのさりげなさ、そっけないほどの繊細さこそが美しいのだと思う。

もうしばらくつつじが咲いていてほしい。

 

 

 

 


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