岩下哲典先生より標記論文の抜刷を1冊、私へも贈ってくださりました。ありがとうございます。
200年以上も続く江戸幕藩体制を江戸・大坂・京都の留守居と同様に公的情報の面で支えたと考えられる長崎聞役(研究者によっては「長崎留守居」と表現した人もいる)につき、学界レベルで研究を一歩進めたといえよう成果です。江戸時代をつうじて長崎聞役の組合に加入したとされる「西国十四藩」の1つ薩摩藩の聞役が、ペリー来航の予告情報を入手したことと、その歴史的な意味とを論説しました。
ただ、かかる研究に携わる一人として、基本的な部分と専門的な部分との双方で疑問点・課題点が残ったように感じます。これらは、重要ゆえ私的なネット掲示板でなく公的な学会誌のなかで、説明していく所存です。