別れ・・・

カナリア音楽教室も今年で２５年になります。
色々な事がありました。
一番大変だった時期は、開設当初。。。
子供が生まれたばかりでした。

教室の運営者としても、母親としても初心者だった私。
それでも、どうしても、教室をやりたかったんです。

そんな新米先生を支えて下さったのは
他でもないご父兄であるお母様達でした。

子供の事で困っていた私に、手を差し伸べて下さった方も
何人もいらっしゃいました。

レッスン中預かっていてあげるわよ
と、快く言って下さったお母様。

私は、レッスンの日におやつとおもちゃと一緒に
息子をそのお宅に預けにいきました。

あの時、どんなに助かったかしれません
どんなに有難かったかしれません。

その方が・・・
訃報が届いたのは、レッスン中でした
ご病気である事すら知らなかったので、只々信じられない気持で一杯になりました。
５６歳です。

カナリア音楽教室の「第一期生」のお母さまです。
お姉ちゃんの「ゆきちゃん」は２年生
妹の「まよちゃん」は年長さんでした。
お人形さんのように可愛い姉妹でした。
今は３３歳と３１歳になりますが
お母さんにそっくりの、とっても美しいお嬢さんになりました。
まよちゃんは、今お腹に赤ちゃんがいます。


息子の事を「よっくん、よっくん」と言って可愛がって下さいました。
会う度に
「よっくん、大きくなったわね、
赤ちゃんの時から知ってるから、自分の子供のように思える」
と言って下さいました。

いつもいつも感謝していました。
あの時、助けて頂かなかったら、今頃お教室はやっていないかもしれません。

なのに、私は、その方に、ちゃんとした感謝の言葉を言ってません。

「お陰さんまで、ずっとお教室をやれてます
あの「よっくん」も就職します」・・・

いつか言えると思っていて、言えぬまま別れの日を迎えてしまいました。


昨日のお通夜はレッスンで伺えなかったので
本日の、告別式に参列させて頂きます。
とんぼ帰りでレッスンになりますが
最後にきちんとお伝えします。

あの時は、本当にありがとうございました。
どうか安らかにお眠り下さい、と・・・


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