KANCHAN'S AID STATION 4~感情的マラソン論

マラソンを愛する皆様、こんにちは。
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輝け、日本マラソン大賞2004~第一部

2004年12月20日 | 日本マラソン大賞
年末恒例の「マラソン大賞」を選ぶ時期がやってきた。今年1年間の日本のマラソン界を振り帰り、優秀な成績を残したランナーの中から、僕が勝手に独断と偏見で賞を授与するものである。

メインである「大賞」、「優秀選手賞」、「殊勲賞」、「敢闘賞」は後日、「第二部」として発表させていただくとして、まず、その他の各賞を発表していきたいと思う。

なお、めでたく賞を授与していただいたランナーの皆様には、何も差し上げられないことをまず、お詫びいたします(爆)。


新人賞
細川道隆(大塚製薬)
大山美樹(三井住友海上)

功労賞
真内明(旭化成~トヨタ自動車九州)
中山ひろみ(ホクレン)

カムバック賞
五十嵐範暁(中国電力)
藤川亜希(秋田陸協~資生堂)

優秀外国人選手賞
ダニエル・ジェンガ(ヤクルト)
ブルーナ・ジェノベーゼ(イタリア)

努力賞
高岡寿成(カネボウ)
千葉真子(豊田自動織機)


講評
1.新人賞
女子はすんなり決まった。男子もすんなり、と言いたいところだが、同じ大塚製薬で、初マラソンの北海道で千番台のナンバーカードをつけて走り、2位に入賞した北川敬大の名前も浮かんだが、初マラソンで2時間10分台、という記録の方を買った。ところで、細川は11月の関西実業団駅伝に出ていなかったが故障していたのだろうか?

2.功労賞
今年、引退を表明したか、「ラストラン」を走った選手に与える賞だが、真内は昨年2月の延岡西日本マラソンの後に引退を表明したが、その後コーチとして出向したトヨタ九州のユニフォームを着て、びわ湖を走った。本人としては、五輪代表選考レースを走ってから、区切りをつけたかったのだと思う。中山は知名度は高くないかもしれないが、2時間29分39秒の北海道最高記録保持者である。2000年のベルリンでこの記録を出した後、結婚。その後も現役選手としてチームを引っ張った。ご主人もランナーで、札幌と旭川で「遠距離婚生活」だったという。
「引退後は、夫婦でサロマ100kmを走りたい。」
とかつて、「ランナーズ」誌で語っていたが、来年は実現するかもしれない。

3.カムバック賞
男子は昨日の防府読売マラソンで決めた。渡邊共則と五十嵐、先にゴールした方を選ぼうと、30km過ぎて決めた。五十嵐のゴールタイムは、15位に終わった2月の東京国際のタイムよりも悪かったが、見る者に大きなインパクトを与えるレースだった。
女子は迷った。「該当なし」にしようかと思ったくらいだ。名古屋女子の優勝者を選ぼうかと思ったが、その名古屋で、「指導者の突然の解雇」の後を追って退社し、ひとりきりのトレーニングで自己ベストを更新した藤川を選んだ。
(東京国際女子の結果が良くなかったが。)
それにしても、この賞、過去には安部友恵、千葉真子、佐々勤と旭化成に在籍していた選手ばかりがもらっている(笑)。

4.優秀外国人選手賞
金メダリストのバルディー二か、ロンドンとシカゴで優勝したエバンス・ルトを選ぶべきところだが、「日本国内のマラソン大会で活躍した選手」という基準で選んだ。びわ湖優勝のホセ・リオスの方がタイムは上だが、リオスは五輪での成績が期待外れ(僕はメダル候補に選んだ)で、シカゴも2位に入ったジェンガを推した。何と言っても、亡き恩師への感謝の言葉を述べた優勝インタビューが素晴らしかった。

東京国際女子マラソンで、欧州の選手が優勝したのは、'94年のエゴロワ以来10年ぶりのことだった。

5.努力賞
今回より格上げしたこの賞(どうせ、選んでも何もあげないのに、格も何もあったもんじゃなかろうが)、マラソンの五輪補欠代表の2人を選んだ。何といっても、高岡。3位とは言え、今年の日本最高記録をマークしたことは評価すべきだろう。千葉も東京は決して褒められたレースではなかったが、今年国内のマラソンを3度走り、優勝1回を含めて全て4位以内というのは、評価したい。

第二部をお楽しみに。



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