年末恒例の「日本マラソン大賞」を選ぶ時がまた、やって来た。毎年、独断と偏見で選ばせていただいているが、毎年言う事だが、「賞」に輝いたランナーの皆さんには何も差し上げません。あくまでも、1人のマニアの「お遊び」と笑って許していただきたい。
まずは、各賞の発表から。
☆功労賞
森下由輝
五十嵐範暁
真也加ステファン
千葉真子
☆カムバック賞
実井謙二郎
小幡佳代子
☆努力賞
鷲尾優一
渡邊共則
里内正幸
☆優秀外国人選手賞
ハイレ・ゲブレセラシエ
キャサリン・ヌデレバ
☆ベスト・カップル賞
石毛豊志&尾崎朱美
☆快記録賞
平沢直樹
功労賞は今年、競技の一線を退いたランナーに送る賞なのだが、今年は男子は3人に贈ろうと思う。世界選手権マラソン8位の森下は、引退を表明後、大田原マラソンを走り2位でゴールしている。かつての宗猛さんや児玉泰介さんや
谷口浩美さんたちのように、指導の傍らレース出場を続けていくのだろう。旭化成に代わって21世紀の「マラソン・ニッポンの盟主」となった感のある中国電力。その最古参ランナーだった五十嵐も、郷里山口の防府読売マラソンでシューズを脱ぐことになった。「根性走り」と呼ばれた特異なフォームも忘れ難いランナーだった。ケニア人留学生ランナーとして初めて、日本国籍を得た真也加も今春からは指導者に転身した。今後、彼のように日本で指導者となるケニア人ランナーも次々と現われるかもしれないし、いつの日か、彼らが指導したランナーの中から、マラソン日本代表が生まれる日も来て欲しい。
女子からは千葉ちゃんを選んだが、気になるのは、天満屋の松岡理恵。正式な世界選手権に2度出場したランナーに「引退発表」がないとはどうしたものかと思う。それとも、他チームに移籍したのか?その辺りが不明瞭なので、「功労賞」とはしなかった。これは、彼女のせいではない。
アトランタ五輪での惨敗から10年。37歳の実井謙二郎がボストンマラソンで2時間11分32秒で6位に入賞という快挙を成し遂げた。伝統のボストンで日本人男子がトップ10入りするのも、'98年の犬伏孝行さん以来である。しかし、実井も日清食品陸上部コーチという立場では、自分を越える若いランナーが諏訪利成くらいしか出て来ないのもつらいところだろう。先の東日本実業団駅伝でも実井と2学年下の奈良修がメンバー入りしていたし、若手の奮起を促したい。
女子では、やはり小幡だろう。今年の大阪、トップに立った彼女の姿に涙がこみ上げてきた。ドーハアジア大会銅メダルという結果も、「快挙」として評価したい。次のマラソンでも、好記録が期待できそうだ。
努力賞には、延岡西日本優勝の鷲尾、北海道2連勝の渡邊、防府読売優勝の里内を選んだ。延岡の優勝者をマラソン大賞に選ぶのは今回初めてだが、2時間11分5秒のコースレコードを評価しよう。渡邊はこのまま北海道マラソンのスペシャリストにとどまって欲しくない。里内は元積水化学、そして山梨学院大では大崎悟史らと同期にあたる。あの中村祐二さんがリタイアした'96年では1年生で1区に抜擢されながら区間最下位に沈んだが、翌年は復路のエース区間である9区で、順位を2位に上げた。山学大出身のマラソン・ランナーは尾方剛に大崎、小椋誠ら「遅咲き」のイメージがあるが、30過ぎた彼も今後更なる記録更新を期待したい。
日本の大会で優勝した外国人に贈る優秀外国人賞は、この2人で決まり。と言うよりも、女子に関しては、トップレベルのランナーがなかなか来日しなくなってしまった。かつてのエゴロワやモタやドーレのようなランナーが懐かしい。
ベスト・カップル賞。ちなみに、この賞、村井啓一&土佐礼子には贈ってないのだ(苦笑)。東京国際で自己ベストを大幅に更新した尾崎だが、もともと寿引退するためのラストランのつもりだったという。お相手もヤクルト陸上部のキャプテンの石毛だったという。今後の競技を続行するかどうかは未定だというが、北京五輪の選考レースにはチャレンジして欲しいなと思う。
ご存知、のり子大好き平沢さん。トップランナーの常識とは外れたペースでフルマラソンに出場しているが、大田原マラソンとつくばマラソンに中2日で出場し、同タイムでゴール、という誰にも真似できない珍記録を打ちたてた。やろうと思ってできることではないと思うし、短距離やフィールド種目でもほとんど前例がないのではないか?ある意味、とんでもない強運の持ち主なのかもしれない。来年も元気に走り続けてください。いつか、どこかのレース会場でお会いしましょう。
まずは、各賞の発表から。
☆功労賞
森下由輝
五十嵐範暁
真也加ステファン
千葉真子
☆カムバック賞
実井謙二郎
小幡佳代子
☆努力賞
鷲尾優一
渡邊共則
里内正幸
☆優秀外国人選手賞
ハイレ・ゲブレセラシエ
キャサリン・ヌデレバ
☆ベスト・カップル賞
石毛豊志&尾崎朱美
☆快記録賞
平沢直樹
功労賞は今年、競技の一線を退いたランナーに送る賞なのだが、今年は男子は3人に贈ろうと思う。世界選手権マラソン8位の森下は、引退を表明後、大田原マラソンを走り2位でゴールしている。かつての宗猛さんや児玉泰介さんや
谷口浩美さんたちのように、指導の傍らレース出場を続けていくのだろう。旭化成に代わって21世紀の「マラソン・ニッポンの盟主」となった感のある中国電力。その最古参ランナーだった五十嵐も、郷里山口の防府読売マラソンでシューズを脱ぐことになった。「根性走り」と呼ばれた特異なフォームも忘れ難いランナーだった。ケニア人留学生ランナーとして初めて、日本国籍を得た真也加も今春からは指導者に転身した。今後、彼のように日本で指導者となるケニア人ランナーも次々と現われるかもしれないし、いつの日か、彼らが指導したランナーの中から、マラソン日本代表が生まれる日も来て欲しい。
女子からは千葉ちゃんを選んだが、気になるのは、天満屋の松岡理恵。正式な世界選手権に2度出場したランナーに「引退発表」がないとはどうしたものかと思う。それとも、他チームに移籍したのか?その辺りが不明瞭なので、「功労賞」とはしなかった。これは、彼女のせいではない。
アトランタ五輪での惨敗から10年。37歳の実井謙二郎がボストンマラソンで2時間11分32秒で6位に入賞という快挙を成し遂げた。伝統のボストンで日本人男子がトップ10入りするのも、'98年の犬伏孝行さん以来である。しかし、実井も日清食品陸上部コーチという立場では、自分を越える若いランナーが諏訪利成くらいしか出て来ないのもつらいところだろう。先の東日本実業団駅伝でも実井と2学年下の奈良修がメンバー入りしていたし、若手の奮起を促したい。
女子では、やはり小幡だろう。今年の大阪、トップに立った彼女の姿に涙がこみ上げてきた。ドーハアジア大会銅メダルという結果も、「快挙」として評価したい。次のマラソンでも、好記録が期待できそうだ。
努力賞には、延岡西日本優勝の鷲尾、北海道2連勝の渡邊、防府読売優勝の里内を選んだ。延岡の優勝者をマラソン大賞に選ぶのは今回初めてだが、2時間11分5秒のコースレコードを評価しよう。渡邊はこのまま北海道マラソンのスペシャリストにとどまって欲しくない。里内は元積水化学、そして山梨学院大では大崎悟史らと同期にあたる。あの中村祐二さんがリタイアした'96年では1年生で1区に抜擢されながら区間最下位に沈んだが、翌年は復路のエース区間である9区で、順位を2位に上げた。山学大出身のマラソン・ランナーは尾方剛に大崎、小椋誠ら「遅咲き」のイメージがあるが、30過ぎた彼も今後更なる記録更新を期待したい。
日本の大会で優勝した外国人に贈る優秀外国人賞は、この2人で決まり。と言うよりも、女子に関しては、トップレベルのランナーがなかなか来日しなくなってしまった。かつてのエゴロワやモタやドーレのようなランナーが懐かしい。
ベスト・カップル賞。ちなみに、この賞、村井啓一&土佐礼子には贈ってないのだ(苦笑)。東京国際で自己ベストを大幅に更新した尾崎だが、もともと寿引退するためのラストランのつもりだったという。お相手もヤクルト陸上部のキャプテンの石毛だったという。今後の競技を続行するかどうかは未定だというが、北京五輪の選考レースにはチャレンジして欲しいなと思う。
ご存知、のり子大好き平沢さん。トップランナーの常識とは外れたペースでフルマラソンに出場しているが、大田原マラソンとつくばマラソンに中2日で出場し、同タイムでゴール、という誰にも真似できない珍記録を打ちたてた。やろうと思ってできることではないと思うし、短距離やフィールド種目でもほとんど前例がないのではないか?ある意味、とんでもない強運の持ち主なのかもしれない。来年も元気に走り続けてください。いつか、どこかのレース会場でお会いしましょう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます