(「アイドルを探せ」のvol.2の前に、2日後に迫った福岡国際マラソンへの期待を先に綴りたいと思います。vol.2は、全日本実業団女子駅伝までには必ずUPします。)
毎月14日は、陸上競技専門誌「月刊陸上競技マガジン」と「月刊陸上競技」の発売日である。(松山は1~2日遅れるが。)毎月、定期購読されている方の中には、次号の表紙が誰かを予想するのを楽しみにしている方もいらっしゃるかもしれない。
たいてい、前月の競技会やマラソンで活躍した選手が表紙になる。月によって、表紙に選ばれる大会も、ほぼ決まっているようだ。2月号は箱根駅伝、7月号は日本選手権、そして、今月14日発売の1月号の表紙になるのは、東京国際女子マラソンか福岡国際マラソンである。
'96年1月号から、'05年の1月号までの10年間で、東京と福岡、どちらが「月刊陸上競技」の表紙を多く飾っているか、調べてみた。
福岡を表紙にした年は、'96年、'97年、そして、2001年からは5年連続。なんと7回も表紙になっている。それに対して、東京女子が表紙になったのは、'98年と'00年のみ。
'99年はお分かりだろうか?そう、バンコクアジア大会で、驚異的な日本最高記録で優勝した高橋尚子である。ちなみに、翌月の表紙は100m10秒0で金メダルを獲得した伊東浩司さん。2月号の表紙に箱根駅伝以外の写真が使われたのは、過去10年間でもこれだけである。
(それ以前にもあったのだろうか?ご存知の方はご連絡お願いします。)
'95年の福岡は、大家正喜さんが日本人としては4年10ヶ月ぶりにサブテンをマークした大会であるし、'96年の福岡は第50回の記念大会であった。表紙になるのも分かるが、'95年の東京は、浅利純子さんが、'96年の東京は藤村信子さんが優勝しているのである。バンコクアジア大会の1ヶ月前の東京でも浅利純子さんが優勝しているのだが、東京で2回も優勝しながら、翌月の「月陸」の表紙になり損ねた浅利さんも「不運」と言うべきだろうか?
'97年の東京は伊藤真貴子さん、'99年の優勝は山口衛里さん、彼女たちは、堂々と表紙を飾る事ができた。'97年の福岡は、アトランタ五輪金メダリストのジョサイア・チュグワネが、彼自身の自己ベストである2時間7分28秒の大会新記録で優勝、2位の早田俊幸さん、3位の佐保希さんも8分台の好記録をマークするかなりインパクトに強いレースだったのだが。
ミレニアム以降、東京国際女子マラソンは日本人の優勝が無く、この間ずっと、福岡が表紙を飾っていたのも当然かもしれない。'00年は藤田敦史が当時の日本最高記録で優勝、'01年、'02年はシドニー五輪金メダリストのゲザハン・アベラが2連勝、'03年は、国近友昭、諏訪利成、高岡寿成が7分台で上位を独占、そして昨年は、尾方剛の優勝、と福岡のレース内容の方が内容的には圧勝だった。
ところで、東京国際女子マラソンも福岡国際マラソンも同じ朝日新聞社の主催なのであるが、同じ年に日本人ランナーがアベック優勝したのは過去に2回しかない。佐々木七恵さんと瀬古利彦さんのエスビー・コンビが優勝した'83年と、谷川真理さんと森田修一さんが優勝した優勝した'91年のみである。どちらも、五輪代表選考大会だったのだが、'91年のコンビがどちらもバルセロナ五輪代表から漏れたのは、本人のみならず、大会関係者にとっても無念だったろう。
さて、東京国際女子マラソンは高橋尚子が優勝した。村上春樹の「Sydney!」にも書かれていたように、シドニー五輪の金メダル獲得以来、彼女は
「既にスポーツ面ではなく、社会面の記事になっている」存在なのである。'06年1月号の「月陸」の表紙が彼女になることは9分9厘確定と言ってもいいだろう。
それでもなお、福岡が表紙になる可能性はあるだろうか?
日本人優勝、は最低条件だろう。それも、「普通の優勝」ではだめだ。現在の日本最高記録、2時間6分16秒を更新しても、かなわないかもしれない。日本人のワン・ツー・フィニッシュ、タイムは2人とも5分台、もしくは世界新記録!!
そのくらいやらないと、高橋から表紙の座を奪い取ることはできないだろう。
いや、別にそこまででなくてもいいから、3度目の「東京&福岡、日本人アベック優勝」で、2005年を締めくくって欲しいものである。
それが国近友昭になるか、藤田敦史になるか、大穴として、「チームQ」での高橋のランニング・パートナーを務める藤井博之。今春までホンダ浜松に所属し、2時間12分39秒の記録を持っている。
彼が自己ベストを大幅に更新して優勝してゴールするのを高橋が迎える、というのも表紙にふさわしい絵になるだろう。過去において、女子陸上部のコーチになってからマラソンの自己記録を更新したランナーとして、三和銀行女子陸上部のコーチだった中村新吾さん、ラララ陸上部のコーチで、現旭化成女子陸上部の下川修武コーチらがいるが、優勝は無理でも、自己記録は更新して欲しいと思う。
毎月14日は、陸上競技専門誌「月刊陸上競技マガジン」と「月刊陸上競技」の発売日である。(松山は1~2日遅れるが。)毎月、定期購読されている方の中には、次号の表紙が誰かを予想するのを楽しみにしている方もいらっしゃるかもしれない。
たいてい、前月の競技会やマラソンで活躍した選手が表紙になる。月によって、表紙に選ばれる大会も、ほぼ決まっているようだ。2月号は箱根駅伝、7月号は日本選手権、そして、今月14日発売の1月号の表紙になるのは、東京国際女子マラソンか福岡国際マラソンである。
'96年1月号から、'05年の1月号までの10年間で、東京と福岡、どちらが「月刊陸上競技」の表紙を多く飾っているか、調べてみた。
福岡を表紙にした年は、'96年、'97年、そして、2001年からは5年連続。なんと7回も表紙になっている。それに対して、東京女子が表紙になったのは、'98年と'00年のみ。
'99年はお分かりだろうか?そう、バンコクアジア大会で、驚異的な日本最高記録で優勝した高橋尚子である。ちなみに、翌月の表紙は100m10秒0で金メダルを獲得した伊東浩司さん。2月号の表紙に箱根駅伝以外の写真が使われたのは、過去10年間でもこれだけである。
(それ以前にもあったのだろうか?ご存知の方はご連絡お願いします。)
'95年の福岡は、大家正喜さんが日本人としては4年10ヶ月ぶりにサブテンをマークした大会であるし、'96年の福岡は第50回の記念大会であった。表紙になるのも分かるが、'95年の東京は、浅利純子さんが、'96年の東京は藤村信子さんが優勝しているのである。バンコクアジア大会の1ヶ月前の東京でも浅利純子さんが優勝しているのだが、東京で2回も優勝しながら、翌月の「月陸」の表紙になり損ねた浅利さんも「不運」と言うべきだろうか?
'97年の東京は伊藤真貴子さん、'99年の優勝は山口衛里さん、彼女たちは、堂々と表紙を飾る事ができた。'97年の福岡は、アトランタ五輪金メダリストのジョサイア・チュグワネが、彼自身の自己ベストである2時間7分28秒の大会新記録で優勝、2位の早田俊幸さん、3位の佐保希さんも8分台の好記録をマークするかなりインパクトに強いレースだったのだが。
ミレニアム以降、東京国際女子マラソンは日本人の優勝が無く、この間ずっと、福岡が表紙を飾っていたのも当然かもしれない。'00年は藤田敦史が当時の日本最高記録で優勝、'01年、'02年はシドニー五輪金メダリストのゲザハン・アベラが2連勝、'03年は、国近友昭、諏訪利成、高岡寿成が7分台で上位を独占、そして昨年は、尾方剛の優勝、と福岡のレース内容の方が内容的には圧勝だった。
ところで、東京国際女子マラソンも福岡国際マラソンも同じ朝日新聞社の主催なのであるが、同じ年に日本人ランナーがアベック優勝したのは過去に2回しかない。佐々木七恵さんと瀬古利彦さんのエスビー・コンビが優勝した'83年と、谷川真理さんと森田修一さんが優勝した優勝した'91年のみである。どちらも、五輪代表選考大会だったのだが、'91年のコンビがどちらもバルセロナ五輪代表から漏れたのは、本人のみならず、大会関係者にとっても無念だったろう。
さて、東京国際女子マラソンは高橋尚子が優勝した。村上春樹の「Sydney!」にも書かれていたように、シドニー五輪の金メダル獲得以来、彼女は
「既にスポーツ面ではなく、社会面の記事になっている」存在なのである。'06年1月号の「月陸」の表紙が彼女になることは9分9厘確定と言ってもいいだろう。
それでもなお、福岡が表紙になる可能性はあるだろうか?
日本人優勝、は最低条件だろう。それも、「普通の優勝」ではだめだ。現在の日本最高記録、2時間6分16秒を更新しても、かなわないかもしれない。日本人のワン・ツー・フィニッシュ、タイムは2人とも5分台、もしくは世界新記録!!
そのくらいやらないと、高橋から表紙の座を奪い取ることはできないだろう。
いや、別にそこまででなくてもいいから、3度目の「東京&福岡、日本人アベック優勝」で、2005年を締めくくって欲しいものである。
それが国近友昭になるか、藤田敦史になるか、大穴として、「チームQ」での高橋のランニング・パートナーを務める藤井博之。今春までホンダ浜松に所属し、2時間12分39秒の記録を持っている。
彼が自己ベストを大幅に更新して優勝してゴールするのを高橋が迎える、というのも表紙にふさわしい絵になるだろう。過去において、女子陸上部のコーチになってからマラソンの自己記録を更新したランナーとして、三和銀行女子陸上部のコーチだった中村新吾さん、ラララ陸上部のコーチで、現旭化成女子陸上部の下川修武コーチらがいるが、優勝は無理でも、自己記録は更新して欲しいと思う。
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