ブログ再開早々、衝撃的なニュースが飛び込んで来た。国内三大国際女子マラソンの一つである、横浜国際女子マラソンが今年の11月16日の大会を最後に、終了するということが決定したのだという。主催する朝日新聞社が財政難を理由に、大会の継続を断念したとのこと。
ついにこの日が来たか。出場資格や制限時間の厳しい、競技会的な大会はこの十年余りで次々とその歴史を終えていた。中日福井マラソン、玉造毎日マラソン、豊橋中日マラソンなどは、ハーフマラソンにリニューアルしていき、福岡国際、別大毎日、防府読売も制限時間を緩和して、多数のランナーを集める大会となっていた。わが地元の愛媛マラソンも来年はついに参加者一万人の巨大大会となった。そんな時代に、参加標準記録が3時間15分で出場者が100人前後の大会が生き残るのは実に困難なことは予想されたが、ついに、前身の東京国際女子マラソンから数えて、35年もの歴史を閉じる時が来てしまった。
やはり、かつては「キラーコンテンツ」だった、女子マラソンの不人気が大きな影響を与えたのだろうと思う。女子マラソンに新たな「スター」がなかなか生まれてこない。昨年の世界選手権代表には5人の枠を使わず、3人をエントリーさせただけである。しかも代表は全て五輪出場経験者で「ルーキー」が登場しなかった。先のアジア大会でも、女子マラソンはNHKで放映され、男子マラソンが民放(TBS)で放映された。民放は視聴率が確実に稼げると見込める競技でないと放映しない。
「ランニングブーム」と呼ばれる中、「見るスポーツ」としてのマラソン中継の人気は下がっていく一方。二桁視聴率もなかなか見込めなくなった。国内の大会でも日本人がなかなか優勝できなくなったのだ。男子のように、世界最高記録を狙える強豪を招待しているわけでもないのに。
不人気ならば打ち切られるのが必然、なのかもしれない。もはや、多額の「経済効果」が見込める、大規模大会でないと、「マラソンに非ず」というか開催が困難なのであろう。
それを承知でやはり、「残念」としか言いようがない。
僕も一応、ランニングクラブの代表者という立場であり、若い(と言ってもアラサーかアラフォー世代だが)女性ランナーと話をする機会が増えてきた。練習を重ねて、マラソンで4時間を切るタイムでゴール出来るようになった女性たちに、
「
「やはり、横浜や大阪、名古屋のエリートの部門にチャレンジして欲しい。3時間15分にチャレンジして、そういう大会で走ることを経験して欲しい。」
と先日の飲み会でアドバイスしたばかりである。「誰もが走れる大会」が増えているようで、参加者多数のため抽選になったり、先着枠が数十分で満タンになる大会ばかりが増えている。
運が無ければマラソンを走れない、というのは寂しすぎる。「ランナーの努力」が報われる大会が減っていくのではないか?「鼻持ちならないエリート意識」かみしれないが、「出場することが誇り」となる大会が無くなるのは残念だ。かつての東京国際女子マラソンはそういう大会だったはずだ。
ついにこの日が来たか。出場資格や制限時間の厳しい、競技会的な大会はこの十年余りで次々とその歴史を終えていた。中日福井マラソン、玉造毎日マラソン、豊橋中日マラソンなどは、ハーフマラソンにリニューアルしていき、福岡国際、別大毎日、防府読売も制限時間を緩和して、多数のランナーを集める大会となっていた。わが地元の愛媛マラソンも来年はついに参加者一万人の巨大大会となった。そんな時代に、参加標準記録が3時間15分で出場者が100人前後の大会が生き残るのは実に困難なことは予想されたが、ついに、前身の東京国際女子マラソンから数えて、35年もの歴史を閉じる時が来てしまった。
やはり、かつては「キラーコンテンツ」だった、女子マラソンの不人気が大きな影響を与えたのだろうと思う。女子マラソンに新たな「スター」がなかなか生まれてこない。昨年の世界選手権代表には5人の枠を使わず、3人をエントリーさせただけである。しかも代表は全て五輪出場経験者で「ルーキー」が登場しなかった。先のアジア大会でも、女子マラソンはNHKで放映され、男子マラソンが民放(TBS)で放映された。民放は視聴率が確実に稼げると見込める競技でないと放映しない。
「ランニングブーム」と呼ばれる中、「見るスポーツ」としてのマラソン中継の人気は下がっていく一方。二桁視聴率もなかなか見込めなくなった。国内の大会でも日本人がなかなか優勝できなくなったのだ。男子のように、世界最高記録を狙える強豪を招待しているわけでもないのに。
不人気ならば打ち切られるのが必然、なのかもしれない。もはや、多額の「経済効果」が見込める、大規模大会でないと、「マラソンに非ず」というか開催が困難なのであろう。
それを承知でやはり、「残念」としか言いようがない。
僕も一応、ランニングクラブの代表者という立場であり、若い(と言ってもアラサーかアラフォー世代だが)女性ランナーと話をする機会が増えてきた。練習を重ねて、マラソンで4時間を切るタイムでゴール出来るようになった女性たちに、
「
「やはり、横浜や大阪、名古屋のエリートの部門にチャレンジして欲しい。3時間15分にチャレンジして、そういう大会で走ることを経験して欲しい。」
と先日の飲み会でアドバイスしたばかりである。「誰もが走れる大会」が増えているようで、参加者多数のため抽選になったり、先着枠が数十分で満タンになる大会ばかりが増えている。
運が無ければマラソンを走れない、というのは寂しすぎる。「ランナーの努力」が報われる大会が減っていくのではないか?「鼻持ちならないエリート意識」かみしれないが、「出場することが誇り」となる大会が無くなるのは残念だ。かつての東京国際女子マラソンはそういう大会だったはずだ。
参加者が150人前後ですから、参加費収入が東京マラソンの200分の1にしかならないわけですし、この円安で、海外招待選手に支払う出場料も高騰しています。そんな状況で有力なスポンサーに恵まれなければ財政難に陥るのは必然的です。
むしろ今までよく持ちこたえたものだと思います。