kankoのひとりごと

外出できず、ネットと電話・ラジオで日々が過ぎています

メノウなどの玉髄:着色でき、彫刻も

2018年12月11日 | 身近な石と宝石

前回同様、『岩石と宝石の大図鑑』の解説に沿って、メモを残します。
(上のメノウはブラジルのお土産でした)

玉髄(ぎょくずい、chalcedony:カルセドニー)
玉髄は、石英の非常に細かい結晶が緻密に固まっているもの。
不純物を含まない時は乳白色だが、白色以外の玉髄は、不純物によっていろいろな色となり、
瑪瑙、紅玉髄、緑玉髄、碧玉など固有の変種名で呼ばれている。

石に浮彫をするカメオ(ストーンカメオ)に使われている。
玉髄は比較的多孔質であるため、染料をしみこませて売られていることが多い。

瑪瑙・メノウ(アゲート:agate)
顕著な縞模様を示す玉髄をメノウと呼ぶ。
メノウはありふれた鉱物で、世界各地で産する。
縞の色調は含有物によって異なる。
スライスして市場で販売されているメノウは、本来の縞模様を染色して鮮やかさを増したもの。
メノウは多孔質なので、染色は困難ではない。

緑玉髄・りょくぎょくずい(クリソプレーズ:chrysoprase)
青りんご色で半透明。ヒスイと間違われやすいこともあり、玉髄のなかでは最も高価。

紅玉髄・べにぎょくずい(カーネリアン:carnelian)
血赤色から橙赤色で半透明。
市場に出回っているカーネリアンの殆どは、ブラジル産かウルグァイ産のアゲートを硝酸第一鉄溶液で着色したもの。

オニックス(onyx)
白と黒の縞模様をもつ玉髄で、産出は比較的稀。
薄い縞状のメノウを着色して人工的に作られたものもある。
色彩コントラストが鮮やかな層が重なっているので、カメオの材料として理想的。

碧玉・へきぎょく(ジャスパー:jasper)


微粒で不透明な石英の一種で堆積岩に近い。
煉瓦赤色~赤褐色のジャスパーは赤鉄鉱を含む。
粘土鉱物を含むと黄白色~灰色に、針鉄鋼を含むと褐色~黄色になる。


「どう見ても染めた石」なのでびっくりしたのは、インク色のコースターを見た時でした。
石って染められるんですね、それが普通なんですね。
きれいと言えば、きれいなんでしょうけれど…。



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