kankoのひとりごと

外出できず、ネットと電話・ラジオで日々が過ぎています

滑石・ろう石

2018年12月15日 | 身近な石と宝石

10年以上前のことですが、友人に「ろう石って何?」と聞いたら
「岡山に住んどって、ろう石も知らんとは…」とあきれられました。
後日、「これじゃがな。あげるわ」と言って届けてくれたのが、上。
ろうそくのような肌触りで、爪で削れて白い粉になります。

岡山県備前市三石はろう石の産地で有名でした。
三石耐火煉瓦KKは100年以上前から耐火れんがを製造し、製鉄業を始め日本の基幹産業の発展に貢献してたとか。
私がもらったのも「三石ろう石」です。

滑石(タルク)硬度1
滑石(かっせき)は、ろう石よりも柔らかい石。
日本でも出るが、中国の東北地方に巨大な鉱山があり、良質のタルクが採れるので、大量に輸入している。
表面がつるつるした紙にも使われた。
分かりやすい所では、ベビーパウダー(タルカムパウダーとも呼ばれる)の主成分。

蝋石(ろうせき)(硬度1.5?)
ろうのような触感を持つ石に対する呼び名。
葉ろう石(三石ろう石など)のほか、カオリナイト、絹雲母(セリサイト)、明ばん石などがある。
「微粉砕した葉蝋石は、口紅に輝きを与える」
参考にした『岩石と宝石の大図鑑』(誠文堂新光社)は翻訳本なので、こう書いてありました(^^♪

それから、ろう石が「ソープストーン」と呼ばれると、パワーストーンとしての意味合いを持ちます。

蝋石の繊細な彫刻は、中国の工芸品で有名です。
お手軽には、印鑑や篆刻の印材にもなり、ホームセンターや文具店で気軽に入手できるそうです。
ふだん意識はされてないけど、身近な石なんですね。

(持ち手に獅子の飾りが付いた印鑑)

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