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観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

令和6年度国内湿地交流事業に同行してきました。

2025-01-24 18:10:53 | イベント

藤前干潟

今日の満潮時間 7時04分 潮位142cm

今日の干潮時間12時29分 潮位179cm

 

1月17日(金)〜19日(日)に名古屋市が行った令和6年度国内湿地交流事業の派遣に同行してきました。

今年度で4回目となる派遣ですが、今回の派遣先は日本一の干満差のある有明海でした。

有明海にある3つのラムサール条約登録湿地と、藤前干潟の保全に影響を与えたと言われている諫早干拓地を訪れました。

 

初日は佐賀県鹿島市にある肥前鹿島干潟へ。藤前干潟と同じラムサール条約に登録された干潟です。

広がった干潟の野鳥観察をしてみると、たくさんのツクシガモやズグロカモメが。さらにはクロツラヘラサギも観察できました。

干潟が広がる向こうには海苔を育てている場所が見えました。

その後、鹿島市干潟交流館「なな海」の見学へ行きました。この施設の前はガタリンピックが行われる場所でもあります(ここはラムサール条約登録地ではありません)。

魚類などの干潟の生きもの展示が充実していました。

さらには、ラムサール条約推進室の職員さんから鹿島市の取組を紹介いただいたり、小学校で行っている授業を体験させてもらったりしました。

小学校で行っている干潟の泥の実験を体験しているところ↓。

その後、さらには佐賀県佐賀市の東よか干潟ビジターセンター「ひがさす」とオンラインでつないで、センター長と佐賀市環境政策課の職員さんから東よか干潟や佐賀市の取組についてお話いただきました。

佐賀県佐賀市にある東よか干潟もラムサール条約登録湿地で、シギチの聖地とも呼ばれる渡り鳥で有名な場所です。

 

2日目は長崎県諫早市へ行き、諫早干拓地を見学しました。

諫早湾はかつて広大な干潟が広がり、多くの干潟の生きものがすみ、渡り鳥が飛来する場所でしたが、干拓事業のため湾を締め切って農地などになりました。

この諫早湾の締め切り(潮受け堤防の締切り、ギロチンとも言われる)が行われたのは、1997年4月のこと。

この頃、名古屋市では藤前干潟にごみの処分場をつくるための埋め立て計画があり、それに対する反対運動が行われていました。

諫早湾が締め切られる光景は大きな衝撃を与え、藤前干潟の埋め立て反対運動が大きくなるきっかけになったと言われています。

その後、1999年1月に名古屋市は藤前干潟の埋め立て中止を決めました。

 

最初に訪れたのは広大な農地の先にあった諫早湾の前面堤防中央部公園。

堤防の前には草原が広がっており、干潟ではないものの、草原の野鳥をたくさん見ることができました。

また、諫早湾、さらには有明海の自然を守る活動をされている方から干拓地の現状などを聞くこともできました。

その後、諫早湾干拓堤防道路を走って、諫早湾干拓北部排水門を見学。

さらに諫早湾干拓堤防道路潮受け堤防展望所へ。

とても天気が良く穏やかな日で、水面には多くのカモが浮いているのが見えました。

展望所で海を背景に元漁師でタイラギという二枚貝を海に潜って獲っていた方からお話を伺いました。

かつての諫早湾がいかに豊かな海であったか、そして湾締め切り後の今は干潟の生きものは激減しているということでした。

特にタイラギは現在はほとんど生息していないそうです。

環境が悪くなっていることは今まで聞いたことがありましたが、改めてこんなに壊滅的なのかということにショックを受けました。

その後、複雑な気持ちを抱えたまま諫早干拓地を後にして、多比良港(長崎県雲仙市)から有明フェリーに乗り長洲港(熊本県長洲町)へ。

お天気がよく、水面は凪いでいました。参加者の中にはスナメリが見られた方もいました。

フェリーから下りた後は、熊本県荒尾市にある荒尾干潟の「荒尾干潟水鳥・湿地センター」へ。

荒尾干潟もラムサール条約登録湿地です。

館内見学後は、干潟で野鳥などを観察しました。

荒尾市の鳥であるシロチドリや、クロツラヘラサギ、ミサゴ、ズグロカモメなどを観察できました。

さらに、ハマヒバリが少し前から飛来していたそうで、センタースタッフの方の案内でハマヒバリも見ることができました。

その後、荒尾干潟のボランティアの方などと交流をしたりもしました。

荒尾干潟はアサリや海苔などで有名で、マジャク(アナジャコ)釣りなども行われています。

さらに、夕日スポットとしても知られています。

 

最終日の3日目は、佐賀県佐賀市の東よか干潟へ。

東よか干潟センター「ひがさす」を見学し、東よか干潟に生えるシチメンソウや干潟の生きものについて学びました。

その後、東よか干潟のボランティアの方などと交流。

諫早湾の締め切り後、干潟の渡り鳥であるシギ・チドリの国内最大級の飛来地となり、今やシギチの聖地と呼ばれる東よか干潟ですが、干潟の生きものも渡り鳥も減っているとのことでした。

最後に干潟で野鳥観察なども行いました。

ツクシガモやズグロカモメ、シギ・チドリなどを観察できました。

シチメンソウの芽↓。シチメンソウも減っており、種をまいたりする保全活動が行われています。

ですが、秋には赤く紅葉したシチメンソウを見に、とても多くの人が訪れるそうです。

 

今回訪れた有明海は藤前干潟と比べ物にならないくらい大きな干潟が広がり、渡り鳥などの生きものが多く、ムツゴロウやワラスボなど特徴的な生きものがいて、干潟や海の幸が豊かで、私にとってはとてもうらやましい場所なのですが、どこの訪問先でも有明海の環境が悪くなり、生きものが少なくなっており危機感を感じているというお話が聞かれたのは驚きでしたし衝撃でした。

藤前干潟は市民などの努力によって埋め立てから守られ、ラムサール条約に登録されて20 年以上が経ちました。

普及啓発やごみ清掃活動などが盛んに行われてきていますが、渡り鳥の減少や干潟環境の変化、訪れる小学生の減少、歴史を知る人の減少、活動に関わる人の高齢化などの課題があります。

訪れた有明海の3つのラムサール条約登録湿地が抱える課題と共通する課題もありました。

また、ずっと訪れたかった諫早干拓地に個人的には初めて訪れ、現地の方のお話を聞いたことが最も印象に残りましたが、様々な気持ちが湧いてきて、今もうまくまとめられないくらいです。

しかし、生きものが豊かだった干潟がなくなってしまったことは、ただただ悲しいと思います。

今回の湿地交流事業の参加者のほとんどの方は、すでに藤前干潟でガイドや生物調査、環境教育などに関わる活動をしている方で、どこの訪問先でも興味津々で見学をしていましたし、今回得られた学びや体験を藤前干潟でどのように生かせるかを話し合っている姿も見られました。

今後、この経験を藤前干潟の活動に生かしていってもらえると良いと思っています。

 

今日藤前干潟で観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ8、カムリカイツブリ114、カワウ1,150、ダイサギ1、アオサギ5、ヘラサギ1、マガモ35、カルガモ48、オカヨシガモ6、ヒドリガモ2、トモエガモ55、オナガガモ1,167、キンクロハジロ2、スズガモ660、ミサゴ9、トビ2、シロチドリ4、ダイゼン47、ハマシギ658、コアオアシシギ3、イソシギ1、ダイシャクシギ2、ユリカモメ4、セグロカモメ16、カモメ5、ズグロカモメ37

キジバト、カワラヒワ、ジョウビタキ、メジロ、ウグイス、ヒヨドリ、ハクセキレイ、ハシボソガラス

 

明日の干潮時間 8時56分 潮位142cm

明日の満潮時間14時00分 潮位179cm

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夏休みは藤前干潟へ

2019-07-02 20:00:43 | イベント

藤前干潟

今日の干潮時間11時39分 潮位 19cm 

今日の満潮時間18時17分 潮位253cm

 

7月に入り、夏休みが近づいてきました。

藤前干潟では、夏休みに合わせたイベントが予定されています。

野鳥観察館は、「渡り鳥調査隊」と「鳥のミニデコイに色をつけよう!」を7月20日(土)と8月17日(土)に実施しますが、

今日は「藤前干潟ふれあい事業」で行う夏休みのイベントのご紹介です。

 

藤前干潟ふれあい事業は「夏休みは藤前干潟にいこう!!」ということで、夏休みに2種類のプログラムを用意しています。

 

まず1つ目は、「楽しく干潟体験とごみ処理工場見学」です(小学4年生以上が対象)。

干潟体験で干潟の生きものについて、そして、ごみ処理工場(南陽工場)でごみ処理の仕組みについて学ぶことができるイベントで、

8月1日(木)と8月14日(木)の2回実施されます。

過去にごみ埋め立ての危機を経験し、今は漂着ごみなどの問題にさらされている藤前干潟。

藤前干潟とごみの問題は切っても切れない関係です。

このイベントに参加すると、藤前干潟への理解や興味がとても深まると思います。

日時:【1回目】8月1日(木)10:00~15:00

    【2回目】8月14日(水)10:00~15:00

会場:藤前活動センター(港区藤前2丁目202番地)、名古屋市南陽工場(港区藤前2丁目101番地)

対象:小学4年生~大人(小学生は保護者同伴)

定員:40名(応募者多数の場合は抽選)

申込み締切: 【1回目】7月22日(月)、【2回目】8月5日(月)

 

続いて2つ目は「ひがたにくるトリ、どんなトリ?」というイベントです(小学1~3年生が対象)。

このイベントでは、藤前干潟に飛来する野鳥の観察と鳥(カモ)の小さな模型の色を塗りをします。

(色塗りした模型はお土産として持ち帰ることができます。)

昨年の「ひがたにくるトリ、どんなトリ?」の様子はこちら(2018年8月23日の日記)。

日時:8月8日(木)10:00~12:00

会場:名古屋市野鳥観察館・稲永ビジターセンター(港区野跡4丁目11番地2号)

対象:小学校1年生~3年生(保護者同伴)

定員:30名(応募者多数の場合は抽選)

申込み締切:7月29日(月)

 

野鳥観察館では、現在、この「ひがたにくるトリ、どんなトリ?」の開催準備を進めています。

鳥の模型の下塗りや、見本の作成などを実施中↓。 

カモの模型の見本↓。実際に塗るときは、見本通りではなくて構いません。好きな色で塗りましょう!

 

「遊べて」、「学べる」藤前干潟は夏の思い出づくりだけではなく、自由研究などにもピッタリです。

多くの方の申込みをお待ちしています。

※各プログラムは参加費無料ですが、事前申込み(下記)が必要です。詳細はこちら→藤前干潟ふれあい事業(名古屋市HP・PDF)

 

【申込方法】

下記の1〜4までの必要事項をご記入のうえ、メール、ハガキ、ファックスのいずれかの方法にて、

藤前干潟ふれあい事業実行委員会事務局(下記)へ送付してください。

当選結果及び個々のイベント詳細は、開催日の一週間前を目安に郵送にてご連絡します。

1.催し名

2.参加者全員の氏名(小学生の場合学年も記入)

3.電話番号(日中連絡のとれる番号)

4.住所

 

【申込先】

藤前干潟ふれあい事業実行委員会事務局

住所:〒460-0008 名古屋市中区栄1丁目23-13 伏見ライフプラザ13階環境学習センター内

電話番号:052-223-1067

ファックス番号:052-223-4199

電子メールアドレス:a2662@kankyokyoku.city.nagoya.lg.jp

 

 

【名古屋市野鳥観察館の夏休みのイベント】

7月20日(土)と8月17日(土)は、「渡り鳥調査隊」と愛鳥週間イベントの際に好評だった「ミニデコイ塗り」を実施します。

ご参加お待ちしています。

※詳細はこちら(PDF)をご覧ください。

 

【その他の藤前干潟に関連するイベント等】  

☆【作品募集中】秋の野鳥写真展「鳥のいる風景」

 現在、名古屋市野鳥観察館では、秋の野鳥写真展の展示作品を募集中です(締切は8月18日(日))。→詳細はこちらのチラシ(PDF)

 

☆7月1日(月)~29日(月)「環境省レンジャー写真展2019」@飛島村すこやかセンター(主催:中部地方環境事務所)→詳細はこちら(中部地方環境事務所HP)

 中部地方の国指定藤前干潟鳥獣保護区、伊勢志摩国立公園、白山国立公園で働く環境省職員「レンジャー」と「アクティブ・レンジャー」が撮影した自然の風景や生き物たちの写真が展示されています。

※7月25日(木)には、アクティブレンジャーが会場でペーパーキャップのワークショップを行います。

 

☆7月6日(土)シンポジウム「伊勢湾のプラスチック汚染~マイクロプラスチックの脅威~」@中部大学鶴舞キャンパス 6階大ホール(主催:中部の環境を考える会)

藤前干潟の漂着ごみの調査もされている千葉賢先生(四日市大学環境情報学部教授)の基調報告の後、

千葉先生や藤前干潟クリーン大作戦実行委員長の坂野一博さんなどによるパネルディスカッションが予定されています。

 

☆7月7日(日)ふれあいトーク「出張!藤前干潟水族館 干潟のゆかいな仲間たち」@エコパルなごや(主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会)→詳細はこちら(名古屋市HP(PDF))

 

☆7月14日(日)「藤前干潟のベンケイガニに触れてみよう」@南陽交流プラザ(出展:藤前干潟クリーン大作戦)→詳細はこちら(南陽交流プラザのHP)

 

☆7月22日(月)「稲永スポーツセンターまるごとフェスティバル&30周年記念イベント」@稲永スポーツセンター

稲永公園にある稲永スポーツセンターのまるごとフェスティバルに、野鳥観察館や稲永ビジターセンター、藤前干潟クリーン大作戦実行委員会が展示やワークショップで出展する予定です。→詳細はこちら(稲永スポーツセンターのHP)

 

☆7月31日(水)「藤前干潟の夏の渡り鳥のパタパタ鳥をつくろう!」@南陽図書館(対象:小学生)

藤前干潟ワークショップとして藤前干潟に飛来するはばたく鳥の工作が行われます。申込み、問い合わせは南陽図書館まで。

 

☆8月24日(土)講演会「干潟は巣穴でできている!~アナジャコのふしぎな暮らし~」@稲永ビジターセンター(主催:名古屋市港区保健福祉センター公害対策室/NPO法人藤前干潟を守る会)

アナジャコとその巣穴に共生する生きものを研究している伊谷行さん(高知大学教育学部准教授)のおはなしを聴くことができます。→詳しくはこちら(NPO法人藤前干潟を守る会のHP)

 

☆「第2回あおなみ線沿線お散歩フォト」募集中(主催:あおなみ線沿線活性化協議会)→詳細はこちら(名古屋市のHP)

 募集期間:(第2期)6月1日(土)~9月30日(月)

※あおなみ線沿線活性化協議会に協力する関連施設等のイベント→こちら(名古屋市HP) 

 

 

今日観察できた主な野鳥 カワウ363、ダイサギ14、アオサギ14、マガモ19、カルガモ56、オナガガモ1、スズガモ5、ミサゴ6、ハヤブサ1、ソリハシシギ11、ウミネコ13

 

6月30日に観察できた主な野鳥 カワウ407、ダイサギ11、アオサギ15、マガモ22、カルガモ34、オナガガモ1、スズガモ4、ミサゴ2、ソリハシシギ10、ウミネコ50

 

 

明日の干潮時間12時23分 潮位 10cm 

明日の満潮時間19時01分 潮位259cm

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秋の野鳥写真展の募集を始めました。

2019-06-29 17:50:59 | イベント

藤前干潟

今日の干潮時間 9時27分 潮位 68cm 

今日の満潮時間15時55分 潮位212cm

 

今日はざっと雨が降る時間もありましたが、多くの時間は曇りで、

昨日同様湿度が高く、過ごしにくさを感じる日でした。

しかし、これから、大雨が予想されているとのこと。

今回も大きな被害がないと良いと思っています。

 

現在、藤前干潟は野鳥の数や種類が最も少ない時期です。

しかし、7月も後半に入れば、早くもシギ・チドリなどがポツポツと帰ってくるはずです。

 

藤前干潟にある名古屋市野鳥観察館では、毎年2回、 春と秋のシギ・チドリの渡りの時期にあわせて、

皆さんから野鳥の写真を募集し、写真展を行っています。

今日から、今年の秋の野鳥写真展の展示作品の募集を開始しました。

今年の秋の写真展のテーマは「鳥のいる風景」。

昨年の秋のテーマは「鳥のいる水辺の風景」でしたが(2018年8月24日のブログ)、今回は水辺に限らずに募集します。

どなたでも応募できますので、ぜひご応募ください。

応募締め切りは【8月18日(日)】です。

写真展の応募方法・写真展開催予定等はこちらのチラシ(PDF)をご覧ください。 

多くの方からのご応募をお待ちしております。

  

今日観察できた主な野鳥 カワウ743、ササゴイ1、ダイサギ25、アオサギ19、マガモ33、カルガモ71、オナガガモ1、スズガモ4、ミサゴ5、ソリハシシギ8、ウミネコ9 

 

 

明日の干潮時間10時11分 潮位 49cm 

明日の満潮時間16時45分 潮位228cm

 

※明後日(7月1日(月))は休館日です。

明後日の干潮時間10時55分 潮位 32cm 

明後日の満潮時間17時32分 潮位243cm

 

2日(火)の干潮時間11時39分 潮位 19cm 

2日(火)の満潮時間18時17分 潮位253cm

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梅雨入りですが

2019-06-08 23:41:33 | イベント

藤前干潟

今日の満潮時間 8時40分 潮位214cm

今日の干潮時間15時35分 潮位 42cm

 

昨日はよく雨が降りました。東海地方も昨日、梅雨入りしたようですね。

なかなか落ち着いて外に出られなくなる季節で残念ですが、野鳥観察館は、現在、アジサイと全国植樹祭サテライト会場からやってきたガーベラで華やかです。

 

今日の藤前干潟は雨は降りませんでしたが、曇ったり晴れたり、そして午後からは風が強くなってきて不安定なお天気でした。

でも、午後からは庄内川河口は干潟が大きく広がりましたし、ササゴイ2羽と、そしてチョウゲンボウ4羽などを観察できました。

チョウゲンボウ4羽は南陽工場の上の辺りで盛んに飛び回っていて、恐らく、今年この辺りで生まれた個体もいると思われます。

若い個体と思われるチョウゲンボウ↓。

 

そして、今日は藤前活動センターでなごや環境大学共育講座「Tidalflat adventures at Fujimae (in English)」 (主催:NPO法人藤前干潟を守る会)が開催されたので、英語の勉強をしたいと思ってお邪魔してきました。(梅雨に入ったけれど、お天気がもって良かった!)

英語のみで行われた講座でしたが、参加した子どもたちは難なく理解していたようで、受け答えも上手でびっくり。

一方、英語がさっぱりな私は気付けば日本語で話してしまっていました・・・。

 

講座では、最初に英語での藤前干潟のレクチャー、藤前活動センター内でのクイズ&答え探しなどが行われた後、いよいよ干潟へ。

講師のダグからの干潟が入る前の注意事項の説明↓。

その後、干潟へ向かいます。今日は昨日の雨などが影響したせいか、思ったよりも潮が引かず、干潟に入る前の澪筋が少し深めでおっかなびっくり。

干潟では、まず参加者が円を描いて集まって、動かずに耳を澄まして、干潟の表面の動きや周辺の音や匂いを感じます↓。

それから、干潟の中の生きもの探し↓。子どもたちは泥んこになって探していましたよ。

最後は干潟でみつかった生きもののレクチャー↓。

今日の干潟では、ヤマトシジミ、オキシジミ、ソトオリガイ、ユウシオガイ、マメコブシガニ、アナジャコ、エビジャコ、チロリ、ヤドカリの仲間、ハゼの仲間などをみつけることができました(写真がボケていてすみません)。

今シーズンは、今までになくマメコブシガニとユウシオガイがみつかる頻度が多いそうです。マメコブシガニもユウシオガイも塩分濃度が少し高めの場所に生息しているそうで、藤前干潟の塩分濃度が高くなってきているのかな?という話を最近聞きます。気になるところです。 

今回の講座は、英語の勉強にもなりましたし(身につかせることが私の課題ですが)、干潟を楽しみ、学ぶことができて参加者のみなさんもとても満足されたようです。

藤前干潟では、9月初旬までこの藤前活動センター前の干潟に入るイベントが開催されます。

ぜひ、みなさんも参加してみてくださいね。干潟へのイメージがきっと変わりますし、理解がぐっと深まります。

 

 

続いては、昨日のご報告ですが、昨日は「野跡ふれあいサロン」でお話をしてきました。

(「野跡ふれあいサロン」は、地域住民のボランティアの方が、地域の住民の方の健康づくりや生きがいづくりを目的として、毎週金曜日の午後に野跡コミュニティセンターで行っているサロンで、多くの地域の方が集まる場となっています。)

今回もお隣の稲永ビジターセンターのスタッフとともに伺い、今回は「トビハゼ」のお話と工作をしてきました。

トビハゼクイズの後に作ったのがこちらの「跳ぶトビハゼ」↓。みなさんも一度くらいは見たことがあるのではないかと思いますが、牛乳パックと輪ゴムでできる簡単なおもちゃです。

元はカエルを模したおもちゃだと思われますが、今回はカエルと同じく跳ぶのが特徴の干潟の生きものである「トビハゼ」のバーションにしました。

用意したトビハゼの絵に色塗りをしてもらった後、切った牛乳パックに貼り付けてもらい、切り込みに輪ゴムをかけて完成。

カラフルなトビハゼたちが出来上がりました。

そして、このおもちゃ、思っているよりもよく跳んだようで、みなさんに大喜びしてもらえ、こちらがびっくりするほどでした。 

シンプルなものの方が案外おもしろいんでしょうか。 

次回は、7月の終わりに野跡ふれあいサロンに伺う予定です。

また参加される方に喜んでもらえるような題材を探していきたいと思います。 

 

 

【7月7日(日)ふれあいトーク「出張!藤前干潟水族館 干潟のゆかいな仲間たち」のお知らせ】  

名古屋市環境学習センター「エコパルなごや」に、1日間限定の藤前干潟水族館がオープンします。

楽しい講師のお話を聴き、実際に藤前干潟の生き物を見ながら藤前干潟について学びましょう♪

学校の授業だけじゃわからない藤前干潟を知ることができるかも?

 

日時:7月7日(日)14:00~15:30

講師:梅村幸稔さん(NPO法人藤前干潟を守る会)

会場:名古屋市環境学習センター「エコパルなごや」(名古屋市中区栄一丁目23番13号 伏見ライフプラザ13階)  

アクセス:地下鉄東山線・鶴舞線 伏見駅「 6番出口」 徒歩7分

定員:40名(申込不要・当日先着順)

参加費:無料

問い合わせ先:藤前干潟ふれあい事業実行委員会事務局(名古屋市環境局環境企画課内)TEL:052-223-1067

主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会

詳細はこちら(名古屋市HP(PDF))

 

今日観察でき主な野鳥 カワウ748、ササゴイ2、ダイサギ19、コサギ4、アオサギ24、マガモ11、カルガモ33、オナガガモ2、キンクロハジロ1、スズガモ1、ミサゴ3、トビ1、チョウゲンボウ4、シロチドリ1、ケリ1、ソリハシシギ5、チュウシャクシギ2、ウミネコ1、コアジサシ2 

 

明日の満潮時間 9時45分 潮位200cm

明日の干潮時間16時34分 潮位 59cm

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全国植樹祭あいち2019サテライト会場(オアシス21)2日目のご報告

2019-06-04 23:06:25 | イベント

藤前干潟

今日の干潮時間12時35分 潮位 13cm

今日の満潮時間19時08分 潮位252cm

 

全国植樹祭サテライト会場出展でバタバタしている間に気付けば6月に入りました。

野鳥観察館2階でグリーンカーテンとして育てているパッションフルーツは、6月に入って次々に花を咲かせています。

昨年は数輪しか咲かなかったのに、すでに10輪以上。今年は順調なようです。

こちらは、開花直後のパッションフルーツの花↓。 

そして、こちらはそれから数時間後のお昼頃の同じ花↓。花の中央にある雌しべが最初は立っていたのですが、お昼頃にはだらんと垂れていました。

 

今日は、薄曇り。大潮で、本日予想されていた干潮時の潮位は13cm(N.P.)ととても低かったので、お昼頃には野鳥観察館の目の前にも干潟が現れました。 

今日の潮時頃の野鳥観察館2階からの風景(下流から順番に)↓。 

来館者の方からはこの状況↑を見て、「干潟があまり出ていませんね」という声を聞くことが多いのですが、野鳥観察館の前の庄内川は航路があること(深い場所があること)などから、水が干上がって一面干潟になることはありません。また、川を横から見ているのでわかりにくいのですが、これでもかなりの広大な干潟が出ています。

なお、目の前に一面干潟が広がる藤前干潟の風景は、野鳥観察館の対岸の藤前海岸(南陽海岸)から望むことができます(潮位が70cm以下(N.P.)のときが目安)。

 

続いては、全国植樹祭あいち2019のオアシス21のサテライト会場出展の2日目(6月2日)のご報告です。 

オアシス21とテレビ塔↓。この下が会場でした。2日目は終日曇りで、1日目の強い日差しはなく、過ごしやすかったです。心配された雨もイベント終了まではなんとかもって助かりました。

2日目は、愛知県森林公園で行われた植樹祭の模様がライブ中継されました。ライブ中継中は、多くの方が熱心にモニターをご覧になっていました。 

野鳥観察館のブース↓。2日目もスタッフ6名で頑張りました。 

野鳥観察館のブースでは、1日目同様、鳥のリース作りのワークショップ、藤前干潟やそこに飛来する野鳥&イベントの紹介、野鳥グッズの販売を行いました。

野鳥観察館のブースの来場者の方からは、「藤前干潟へ行ってみたいと思っている」、「ごみ清掃(クリーン大作戦)をやっているところだよね」という声をよくいただきました。昨年から、藤前干潟の漂着ごみの現状や藤前干潟クリーン大作戦について報道が多くされているので、その効果をここでも感じました。

こちらは、リースにつける鳥を選んでいるワークショップへの参加者の方↓。それぞれの鳥の名前や説明を聞きながら、迷いつつも楽しそうに選んでみえました。

鳥を選んだあとは、花や葉などのパーツ選びと接着。このパーツ選びも「迷う~」との声を頻繁に聞いたので、選ぶ過程を一番楽しんでいただいていたようです。

2日目もたくさんのかわいいリースができあがりました。参加いただいたみなさん、ありがとうございました。自作のリースは自宅の部屋などに飾っていただいているでしょうか。

 

そして、野鳥観察館のブース周辺の様子もご紹介。

野鳥観察館の向かいのブースは花男子プロジェクトというブースで、花束を作るワークショップを開催していました。

たくさんある花の中から好きな花を選んだ後に、スパイラルという方法で作る花束の作り方を丁寧に教えてもらっていました。講師の方(右側)は、本会場やサテライト会場を彩った花々の準備もされたんだそうです。参加者のみなさんは、とても豪華で素敵な花束を作っていました。 

野鳥観察館のお隣は、今回の植樹祭本会場となった愛知県森林公園のある尾張旭市のブースでした。尾張旭市イメージキャラクターの「あさぴー」↓がやってきていて、大人気。みなさん、一緒に記念撮影をしていました。 

 

 

他にも様々なブースやステージがあり、2日目は1日目よりも多くの人でにぎわっていました。

そんなこんなで今回のブース出展は無事、終了することができました。

今回のブース出展に際しては、様々な方、団体等の協力をいただきました。

鳥のリースのパーツ準備を手伝っていただいた方、必要物品を貸していただいた方、そして当日のスタッフなど、協力いただいたみなさん、本当にありがとうございました。

また、今回行った「鳥のリース作り」のワークショップは、今後、野鳥観察館でも開催します。

開催日程はこのブログ等でお知らせしますので、チェックしてみてください。

 

 

6月1日(土)に観察できた主な野鳥 カワウ1,381、ダイサギ34、コサギ3、アオサギ49、マガモ6、カルガモ17、オナガガモ3、スズガモ3、ミサゴ3、コチドリ1、ウミネコ1(成鳥)

 

6月2日(日)に観察できた主な野鳥 カワウ1,042、ダイサギ18、コサギ1、アオサギ25、マガモ12、カルガモ20(内、5羽は雛)、オナガガモ2、スズガモ1、ミサゴ2、ダイゼン8、ウミネコ1、コアジサシ2 

 

明日の干潮時間13時16分 潮位 12cm

明日の満潮時間19時52分 潮位250cm

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