観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

今日の藤前干潟

2018-11-30 23:24:47 | 秋の藤前干潟

前干潟

今日の干潮時間 18時22分 潮位121cm

今日の満潮時間 11時54分 潮位201cm


今朝は久しぶりに冷え込んで、冬を感じる一日となりました。

明日からは師走ですね。

今日は潮が悪かったですし、曇ったり晴れたりしていましたが、晴れ間を狙って屋外へ。

稲永公園内では、ツグミに出会うことができました。まだ、数は少ないですが、これから飛来数が増えるはずです。

 

(※ツグミの写真はHさんに提供いただきました。)

 

その後、庄内川の護岸沿いを歩いていると、干潟が出ていないので、マガモが護岸の上で集まって休んでいました。

また、ヨシ原と公園の芝生を行ったり来たりして、餌を探しているスズメの群れも。

マガモでもスズメでも、並んでいる姿には、癒される気がします。

 

また、今日は、潮が悪かったので、開館直後にわずかに残る干潟にシロチドリの群れを、閉館直前の夕方に広がり始めた干潟でハマシギとダイゼンの群れを観察できました。

今日観察できたシギ・チドリは、ハジロコチドリ3、シロチドリ108、ダイゼン48、ハマシギ771、イソシギ1、ダイシャクシギ2 でした。

 

明日の干潮時間 19時52分 潮位104cm

明日の満潮時間 13寺08分 潮位201cm

 

【12月18日(火)臨時休館のお知らせ】
現在、稲永公園では電気設備の更新工事が行われています。
この工事に関連して、名古屋市野鳥観察館は【12月17日(月)~19日(第三水曜日)】が終日停電となることから、この3日間は連続して休館させていただきます。
【12月18日(火)】は臨時休館となり、ご迷惑をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1月19日「藤前干潟サイエンスカフェ」のご案内

2018-11-29 21:04:22 | 秋の藤前干潟

藤前干潟
今日の満潮時間10時46分 潮位209cm
今日の干潮時間16時34分 潮位126cm

 

今日は晴れましたが、風が強く吹き、寒く感じました。

波もあったのですが、野鳥観察館の前をヒドリガモの群れが波の中を上流に向かって泳いでいるのを観察できました。

その中には羽繕いをしていたり、顔を背中にうずめている個体もいたのですが、その状態で、さらに波でからだが大きく上下しながらも前に進んでいくヒドリガモたちを見ていて、やはり泳ぎがうまいと感心します。

頭が赤茶色で、額がクリーム色なのがオスの繁殖羽です。きれいに換羽している個体が見られるようになってきました。

 

さて、今日は藤前干潟ふれあい事業で毎年開催している「藤前干潟サイエンスカフェ」のご案内です。

昨年度は干潟にすむヨコエビなどの「フクロエビ類」を取り上げましたが(2018年1月20日の日記環境省AR日記)、

今年は鳥類、その中でも藤前干潟に飛来する猛禽類を取り上げ、「藤前干潟のハンターたち~ミサゴとその他の猛禽類~」というテーマでサイエンスカフェを行います。

さらに、猛禽類の中でも、今や藤前干潟のシンボル的存在となった魚を捕るタカ「ミサゴ」をメインに取り上げます。

かつて、藤前干潟においてミサゴは秋に1~2羽が観察できる程度で、観察できると「ラッキー」と、とても嬉しい存在だったそうなのですが、2000年頃から飛来数が増え始め、近年では秋には30羽を超える日があり、過去最大数としては44羽(2015年10月の記録)が観察されています。

ちょうど秋から冬に向けた今の時期はミサゴが多い時期なので、連日20羽程度のミサゴを見ることができており、初めて野鳥観察館に来館された方々はミサゴが点々といる光景に驚かれるほどです。

そして、このサイエンスカフェの講師は道央鳥類調査グループの先崎啓究(せんざきひらく)さんです。

先崎さんは、現在は北海道に住んでおり、道内で繁殖するチュウヒを中心に様々な鳥類の観察、調査されていますが、数年前までの約10年間は名古屋市に住み、この地方周辺の猛禽類の調査などにも携わられていました。

また、共著に「フィールドガイド日本の猛禽類Vol,1~4」がある他、最近はバードウォッチングマガジン「BIRDER(文一総合出版)」などの雑誌への記事執筆や講演、環境教育などの活動も精力的に行われています。

本州と北海道において様々な猛禽類を調査してきた先崎さんからどんなお話が聴けるのか、今からとても楽しみに思っています。

 

さらに、サイエンスカフェを開催する1月19日には、「渡り鳥調査隊&ミサゴのペーパークラフト」も開催します。

両方に参加して、藤前干潟で鳥をみて、知って、作って、藤前干潟を楽しく学びませんか?

ご参加お待ちしています。

詳細はこちらのチラシをご覧ください。→チラシ表面(PDF[5.6MB])チラシ裏面(PDF[5.3MB])

☆藤前干潟で学ぼう 鳥をみる、知る、作る!☆
【1部 藤前干潟の渡り鳥調査隊とミサゴのペーパークラフト】
 日時:2019年1月19日(土)10:00~12:00
 場所:名古屋市野鳥観察館、稲永ビジターセンター(集合は名古屋市野鳥観察館)
 講師:森井豊久(名古屋市野鳥観察館)、間部裕子氏(NPO法人藤前干潟を守る会)
 定員:20名(先着順)
 参加費:無料
 持ち物:お持ちであれば双眼鏡
     (※2部とあわせて参加される方には昼食をお持ちになることをお勧めします。)
 申込み・問い合わせ先:下記

【2部 藤前干潟サイエンスカフェ「藤前干潟のハンターたち~ミサゴとその他の猛禽類~」】
 日時:2019年1月19日(土)13:30~15:30
 場所:稲永ビジターセンター 2階 会議室
 講師:先崎啓究(せんざきひらく)氏(道央鳥類調査グループ)
 定員:30名
 参加費:無料
 申込み・問い合わせ先:下記

【1部、2部共通】
 申込み・問い合わせ先:
 環境省名古屋自然保護官事務所
 〒455-0845名古屋市港区野跡4-11-2
 (TEL)052-389-2877
 (FAX)052-389-2878
 メールアドレス:WB-NAGOYA@env.go.jp
 ※「参加者氏名」、「住所」、「電話番号」を記入の上、メール、はがき、またはFAXで上記へお申込みください。
 ※申込締切は2019年1月15日(火)【必着】です。

 主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会
 共催:名古屋市野鳥観察館、稲永ビジターセンター
 協賛:イオンスタイル名古屋茶屋

 

今日観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ7、カンムリカイツブリ46、カワウ1,502、ダイサギ8、コサギ30、アオサギ48、マガモ6、カルガモ86、コガモ46、オナガガモ1,026、ハシビロガモ2、キンクロハジロ3、スズガモ120、ミサゴ27、チュウヒ1、シロチドリ40、ダイゼン22、ハマシギ560、ダイシャクシギ2、ユリカモメ53、セグロカモメ21、オオセグロカモメ2、ウミネコ4、ズグロカモメ20

明日の満潮時間11時54分 潮位201cm
明日の干潮時間18時22分 潮位121cm

【12月18日(火)臨時休館のお知らせ】
現在、稲永公園では電気設備の更新工事が行われています。
この工事に関連して、名古屋市野鳥観察館は【12月17日(月)~19日(第三水曜日)】が終日停電となることから、この3日間は連続して休館させていただきます。
【12月18日(火)】は臨時休館となり、ご迷惑をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オオハシシギ飛来

2018-11-28 19:25:51 | 秋の藤前干潟

藤前干潟
今日の満潮時間 9時47分 潮位221cm
今日の干潮時間15時20分 潮位120cm

 

大きく天気が崩れることはありませんでしたが、曇ったり晴れたりして、夕方からは風が出てきて雨がポツポツ降るなど不安定なお天気でした。

しかし、こんなお天気だったからか、昨日より今日の方がシギ・チドリやカモメの仲間の飛来数や種数が多く、野鳥観察を楽しめました。

遠いですが、カモメ、シギ・チドリ、カモ、サギの仲間などで賑わう干潟↓。

 

干潟が広がり始めて少し経ったお昼過ぎ、護岸近くの干潟を見に行くと、干潟の上ではオナガガモやコガモが食餌中でした。 

すると、導流堤脇の干潟から、護岸近くの干潟に5、6羽の白色の鳥たちが向かってきているのに気付きました。

ズグロカモメです。

フワフワと飛んできて、干潟に着地。

干潟に着地後はしばらく辺りをうかがっていたのか、一か所に集まってじっとしていました。

しかし、しばらくすると、干潟の上をフワフワと飛び回り始めました。

下の干潟を見ながらカニを探して上流から下流へ、下流まで行くと向きを変えて上流へと飛びます。

そしてカニをみつけると、フワリと体をひるがえして干潟に急降下して着地していました。

 

また、今日はハマシギを約680羽観察できました。護岸近くの干潟にも少数が飛来して、餌をとっていました。

ここ数日、姿を確認できていなかったダイゼンも、今日は約60羽を観察できました。

また、普段は少し上流で確認されるオオハシシギを、今日は野鳥観察館から6羽確認できました。オオハシシギはその長いくちばしを干潟の泥に素早く突き刺し続けており、なかなか全身のシルエットを確認できないくらいで、餌探しに熱中しているようでした。

さらに、カモメの仲間の中には、今日はカモメも確認できました。

 

今日観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ100、カワウ1,482、ダイサギ6、コサギ21、アオサギ63、マガモ13、カルガモ27、コガモ128、オカヨシガモ16、ヒドリガモ2、オナガガモ481、ハシビロガモ6、ホシハジロ3、キンクロハジロ1、スズガモ214、ミサゴ28、シロチドリ16、メダイチドリ1、ダイゼン62、ハマシギ681、オオハシシギ6、イソシギ1、ダイシャクシギ2、タシギ2、ユリカモメ10、セグロカモメ7、オオセグロカモメ1、カモメ11、ウミネコ5、ズグロカモメ15

明日の満潮時間10時46分 潮位209cm
明日の干潮時間16時34分 潮位126cm

【12月18日(火)臨時休館のお知らせ】
現在、稲永公園では電気設備の更新工事が行われています。
この工事に関連して、名古屋市野鳥観察館は【12月17日(月)~19日(第三水曜日)】が終日停電となることから、この3日間は連続して休館させていただきます。
【12月18日(火)】は臨時休館となり、ご迷惑をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小春日和

2018-11-27 19:18:24 | 秋の藤前干潟

藤前干潟
今日の満潮時間 8時55分 潮位234cm
今日の干潮時間14時28分 潮位111cm

 

今日は快晴。とても暖かな小春日和となりました。

藤前干潟鳥獣保護区の鳥類調査と巡視のために、屋外にずっといた環境省の鳥獣保護区管理員さんは暑くて汗をかいたと言っていました。

干潟ではトビハゼが跳ねていたり、野鳥観察館内ではしばらく見ていなかった蚊がブンブン飛んでいたりして、生きものたちの活動も活発なようです。

 

明日は曇りのち雨の予報で、日が傾いてくるにつれ雲が多くなってきましたが、夕日がゆっくりと落ちていくのを眺めることができました。

 

今日観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ106、カワウ084、ダイサギ7、コサギ10、アオサギ60、マガモ17、カルガモ33、コガモ72、オナガガモ579、ハシビロガモ4、オカヨシガモ17、スズガモ54、ミサゴ18、ハヤブサ2、チュウヒ1、シロチドリ39、ハマシギ290、ダイシャクシギ2、ユリカモメ3、ズグロカモメ15、セグロカモメ10、ウミネコ14

 

明日の満潮時間 9時47分 潮位221cm
明日の干潮時間15時20分 潮位120cm

【12月18日(火)臨時休館のお知らせ】
現在、稲永公園では電気設備の更新工事が行われています。
この工事に関連して、名古屋市野鳥観察館は【12月17日(月)~19日(第三水曜日)】が終日停電となることから、この3日間は連続して休館させていただきます。
【12月18日(火)】は臨時休館となり、ご迷惑をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オカヨシガモが100羽を超えました。

2018-11-25 16:38:50 | 秋の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間 7時23分 潮位253cm

今日の干潮時間13時05分 潮位 90cm

 

今日もとてもお天気が良かったですね。

絶好の行楽日和で紅葉の観光名所はきっと大混雑していたのではないでしょうか。

稲永公園もアメリカンフットボールの試合が行われるなどして、多くの人で賑わっていました。

また、昨日も野鳥観察館には団体利用が複数ありましたが、今日はさらに多くの団体利用があり、野鳥観察館の望遠鏡ある椅子はほとんど人で埋まっており、野鳥観察や藤前干潟の学習をされたりする団体もあれば、野鳥や干潟を見ながら俳句を詠まれている団体もありました。

今日は尾張野鳥の会と名古屋鳥類調査会が毎月行っている「藤前干潟周辺鳥類調査」が行われ、調査では52種8,716羽をカウントできました。

冬に多く飛来するカンムリカイツブリは143羽を数えることが出来ました。 

さらに、今日はオカヨシガモを多く観察できました。

オカヨシガモは以前の庄内川河口周辺では数が少ない種類でしたが、近年は飛来数が増えて今日のカウントでは100羽を超え、129羽をカウントしました。

ただ、今のところ例年に比べてカモ類の飛来は全体的に数が少なく、特にコガモ・ヒドリガモ・スズガモなどは飛来数が減少しているようです。

 

また、カモメの仲間のユリカモメは、近年までは今頃に多く観察できていましたが、近年は悪天候の時に1,000羽を超える群れが入るだけで、大きな群れを見る頻度が少なくなりました。

代わって、昭和60年代は1~2羽しか飛来していなかったズグロカモメは、近年は飛来数が増えて今日は23羽を観察できました。

ズグロカモメは、赤いくちばしのユリカモメに比べ、一回り小さな体で黒いくちばしなのが特徴です。

ズグロカモメは、満潮時の干潟が出ていないときは水面に浮かんで休んでいますが、干潟が出始めると、干潟でカニを探して飛び回ります。

干潮時は導流堤の干潟でよく観察できますが、時々、群れでズグロカモメの群れが庄内川左岸にも飛来します。

干潟の上を飛び回りながらカニを見つけると、さっと干潟に降りてカニを捕える姿を観察できます。

 

尾張野鳥の会および名古屋鳥類調査会の定例の藤前干潟周辺鳥類調査でカウント出来た主な野鳥 ハジロカイツブリ4、カンムリカイツブリ143、カワウ4,283、ゴイサギ1、ダイサギ18、コサギ13、アオサギ80、マガモ117、カルガモ146、コガモ595、トモエガモ1、オカヨシガモ129、ヒドリガモ113、オナガガモ1,101、ハシビロガモ31、ホシハジロ73、キンクロハジロ445、スズガモ942、ミサゴ26、トビ2、オオタカ1、チュウヒ2、ハイタカ1、ハヤブサ1、オオバン8、ハジロコチドリ3、シロチドリ88、ハマシギ51、アオアシシギ8、イソシギ12、ダイシャクシギ2、タシギ9、ユリカモメ15、セグロカモメ24、オオセグロカモメ4、カモメ2、ウミネコ18、ズグロカモメ23他  計 52種 8,716羽 他 仔キツネ1

明日(月曜日)は野鳥観察館の休館日です。

月曜日の満潮時間 8時08分 潮位246cm

月曜日の干潮時間13時45分 潮位100cm

火曜日の満潮時間 8時55分 潮位234cm

火曜日の干潮時間14時28分 潮位111cm

 

【12月18日(火)臨時休館のお知らせ】
現在、稲永公園では電気設備の更新工事が行われています。
この工事に関連して、名古屋市野鳥観察館は【12月17日(月)~19日(第三水曜日)】が終日停電となることから、この3日間は連続して休館させていただきます。
【12月18日(火)】は臨時休館となり、ご迷惑をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする