観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

「干潟を音であそぼ♫」を開催しました。

2023-08-30 22:25:01 | 夏の藤前干潟

藤前干潟

今日の干潮時間11時33分 潮位 26cm

今日の満潮時間18時10分 潮位274cm

 

夏休みも残り1日となり、小中学生のみなさんは気持ちが落ち着かない時期かもしれませんね。

昨日は、藤前干潟ふれあい事業の夏休み最後のイベント「干潟を音であそぼ~タイココミュニケーション~」が開催されました。

 

今年もパーカッショニストの本多taco-bow正典さんに来ていただき、タイコをみんなで叩いたり、干潟の映像に合わせた生演奏を聴いたり、みんなで藤前干潟ウキウキソングにあわせて踊ったりしました。

みんなでタイコを演奏したタイココミュニケーション↓。

映像に合わせた生演奏↓。干潟の風景や生きものの映像とともに音楽を楽しみました。

最後はtaco-bowさんが作った「藤前干潟ウキウキソング」にあわせて踊って、干潟をバックに記念撮影をしました。

藤前干潟の生きものを代表するトビハゼ、ヤマトオサガニ、チュウシャクシギの動きをマネしながら、楽しくダンスを踊ってもらえたと思います。

暑い中、参加いただいたみなさん、ありがとうございました。

講師のtaco-bowさんもその他のスタッフのみなさんもありがとうございました。

楽しい夏休みの一コマになっていると嬉しいです。

 

今日観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ1、カワウ1,628、ダイサギ30、コサギ4、アオサギ14、マガモ20、カルガモ160、ホシハジロ16、スズガモ7、ミサゴ10、トビ2、メダイチドリ3、ダイゼン36、トウネン6、ハマシギ10、オバシギ3、イソシギ1、ソリハシシギ1、ウミネコ246

 

明日の干潮時間12時15分 潮位 21cm

明日の満潮時間18時44分 潮位280cm

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朝察5日目 

2023-08-29 17:29:40 | 夏の藤前干潟

藤前干潟

今日の干潮時間10時44分 潮位 40cm

今日の満潮時間17時34分 潮位263cm

 

先週の8月25日(金曜日)から始めた、明け方5時からの朝活観察(略して朝察)。

始めた日は明け方が最大干潮時間の小潮でしたが、毎日1時間ぐらいずつ干潮時間が遅くなって今日はやっと中潮でした。

朝活5日目の今日は干潟の干出前に立ち合うことができ、干潟の干出前に飛来するシギ・チドリを見ることができました。

最初に飛来したのはトウネンの群れ。

ただ、まだ水際も干出していないので、降りられるところを探して飛び回っています。

トウネンの後にはアオアシシギ。

まだ干潟が干出していなくても、次々と集まってきます。

アオアシシギはまだ干出していない水が深い時間でも、水面に降りて泳いでいます。

一緒にキアシシギも水面に着水していました。

ただ、キアシシギはアオアシシギに比べ肢が短いので、アオアシシギの肢が底に届いてもキアシシギは泳いだままです。

さらに、上流から黒っぽいシギがアオアシシギの群れの方向に飛んできました。

アカアシシギです。

毎日観察はできていたのですが、遠くにシルエットを見るだけでした。

アカアシシギの体形は手前のキアシシギににていますが、キアシシギとは違って長い赤い脚の色が目立ちます。

アカアシシギはツルシギ(冬羽)と見た目が似ていますが、アカアシシギの方が嘴が太く短く、嘴基部の上下の嘴が赤いです。一方、ツルシギは下嘴基部のみが赤いです。

そして、干出が進み浅くなって、足の短いソリハシシギもトウネンと共に干潟へ飛来しました。

 

すっかり干潟が干出するとメダイチドリの群れが飛来して来ました。夏羽の赤い成鳥と地味な幼鳥のグループです。

 

 

ここまで観察しましたが、日曜日に1羽初認して、昨日2羽確認したキリアイを探していましたがいない、、、。トウネンと一緒に飛来すると思ってたのに。

日曜日は単独で1羽でした。休館日の昨日は、twitter(X)に投稿したように単独で1羽とハマシギと一緒に1羽の計2羽。

 

遠くにダイゼンとオバシギ、そしてハマシギの群れが飛来してきました。

ここにもキリアイはいない、、、。

 

 

諦めかけて、遠くを見ていたらいました!(1,680mmノートリ)

まだ時間が早いので陽炎が目立たず、思いっきりトリミング。

1羽だけだけど。

確認できて良かった。

昔の庄内川河口では稀にしか観察できず珍しい種類だったキリアイですが、ここ数年は春と秋には頻繁に観察できるようになりました。

特に秋の渡りの時期には毎年観察できるようになり、昨年の秋も3羽の飛来が確認されています。

昨年も9月中は観察できたことから、これからも見つける機会が増えてくると思います。

秋のシギ・チドリの渡りは10月までと春に比べ期間が長いので根気よく探してみてください。

 

とりあえず明日からは干潟の引き初めの時間帯には、日影が無くなってるから暑いのは苦手だし、

干潮時間が遅くなったのでしっかり観察していると開館時間になりそうなので5日間続けた朝察は今日で終了です。

27日(水)~29日(金)は中潮後半から大潮前半なので、干潮時間が午前中です。

干潟の引き初めには太陽が昇っているので綺麗に光線が当たった写真が撮れると思いますので(晴れれば)、写真が撮りたい人には良さそうな3日間です。

 

今日観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ4、カワウ743、ダイサギ41、コサギ22、アオサギ65、マガモ30、カルガモ224、コガモ1、オナガガモ1、ホシハジロ13、キンクロハジロ1、スズガモ2、ミサゴ5、トビ1、ハヤブサ1、コチドリ13、シロチドリ6、メダイチドリ8、ダイゼン35、ケリ2、トウネン103、ハマシギ12、オバシギ1、キリアイ1、アカアシシギ2、コアオアシシギ2、アオアシシギ51、キアシシギ13、イソシギ6、ソリハシシギ24、チュウシャクシギ5、オオハシシギ1、ウミネコ205

 

明日の干潮時間11時33分 潮位 26cm

明日の満潮時間18時10分 潮位274cm

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早々とコガモが飛来しました。

2023-08-27 16:01:57 | 夏の藤前干潟

藤前干潟

今日の干潮時間 8時36分 潮位 81cm

今日の満潮時間16時11分 潮位226cm

今日は8月度の藤前干潟周辺鳥類調査を行いました。

今日も干潮時間が早い為、開館時間前に干潟に立ちました。

薄暗い早朝の干潟にはダイゼンやトウネンの群れが集まっていましたが、カウンターを叩く前にハヤブサが飛来したため群れが散ってしまいました。

ダイゼンの群れは戻って来ませんが、しばらくすると少数のトウネンやコチドリの群れが再び戻って来ました。

ここ数日でコチドリの飛来数が増えてきました。

トウネンは全体のカウントでも昨日とあまり飛来数の違いはありません。

8月前半に比べるとキアシシギの総数は減って来ました。

ただいつもの事ですが、シギ・チドリが増えてくると早朝のハヤブサやチョウゲンボウなどの猛禽類が増えて来て鳥を散らすので全数を掴むのが難しくなります。

また今日は越夏しているコガモ1羽の他に2羽のコガモを新たに確認しました。

昨日までは1羽しか確認できていないので、早々と2羽のコガモは繁殖地から渡って来たのでしょうか?

また、今年越夏したシマアジ♂も別の調査箇所でエクリプスに換羽した状態で確認されています。

コガモやシマアジも毎年9月中旬になれば庄内川河口に飛来してくるようになり、今は越夏シマアジを見つけやすいですが大きさがよく似たコガモが増えてくると探すのが難しくなります。

昨日のブログでは「もうそろそろ、キリアイの飛来にも期待しています。」と書きましたが、
9時過ぎに永徳スリップ西側の干潟でダイゼンの群れと共に飛来して居るのが確認されました。今季初めての確認です。

今日は干潮時間が遅くなったためか、2日間見えたヌートリアは見つけられませんでした。

今日の藤前干潟周辺鳥類調査でカウントされた主な野鳥
カンムリカイツブリ4、カワウ668、ダイサギ84、コサギ31、アオサギ86、マガモ33、カルガモ328、コガモ3、オナガガモ1、シマアジ1、ホシハジロ12、キンクロハジロ2、スズガモ8、ミサゴ5、トビ2、ハヤブサ1、チョウゲンボウ1、バン1、コチドリ15、シロチドリ8、メダイチドリ7、ダイゼン35、ケリ9、トウネン59、ハマシギ4、オバシギ3、キリアイ1、アカアシシギ2、コアオアシシギ3、アオアシシギ36、キアシシギ8、イソシギ21、ソリハシシギ15、チュウシャクシギ5、オオハシシギ2、ウミネコ198、 他総計 37種2,665羽

明日、月曜日は名古屋市野鳥観察館の休館日です。

29日(火)の干潮時間10時44分 潮位 40cm

       満潮時間17時34分 潮位263cm

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ハマシギが飛来しました。

2023-08-26 16:30:39 | 夏の藤前干潟

藤前干潟

今日の干潮時間 7時00分 潮位 95cm

今日の満潮時間15時01分 潮位205cm

今日も昨日に引き続いて、長潮で干潮時間は日の出の2時間後でした。

昨日と同じ時間に干潟に出掛けましたが、すでに干潟は干出してダイゼンの群れは導流堤先端の干潟に集まっていました。

目の前を昨日と同じ個体であろうヌートリアが泳いでいきます。

 

 

 

 

すでに広がりつつある干潟では、アオアシシギやソリハシシギが餌を探しながら走っています。

ソリハシシギは、食べやすそうな小さなカニを捕らえ水たまりで濯いだ後、肢をちぎって飲み込みます。

昨日は比較的近くでメダイチドリが観察できましたが、今日はコチドリの群れに混ざってシロチドリの群れが飛来していました。

 

 

そして、昨日の午後から満潮の導流堤に飛来した30羽ほどのトウネンも、今日は飛来数を増やして60羽をカウント出来ています。

もうすぐ秋の渡り1回目のピークを迎えるはずです。

まだ100羽にも届かないトウネンの飛来ですが、もう少し飛来数が増えないものでしょうか。
そしてもうそろそろ、キリアイの飛来にも期待しています。

8時前、太陽が昇ってきて日陰が無くなったし陽炎も目立つようになったので撤収です。

 

9時を過ぎて陽炎がひどくなってきましたが、導流堤でダイゼンやメダイチドリ、トウネン、オバシギが集まっている場所で、ハマシギの夏羽を今季初めて確認しました。

10月頃から飛来数を増やしてくるハマシギですが、毎年8月頃になると数羽のハマシギが飛来し、時にはトウネンよりも早い時期に藤前干潟で確認されています。

10月頃から飛来し冬を藤前干潟で越えるハマシギは主にアラスカ北部からの飛来だそうです。
今回の5羽はオホーツク海北部やカムチャッカ、シベリア東部など日本に比較的近い繁殖地からの飛来なのでしょうか?

 

 

 

【明日(8/27)まで!秋の写真展の展示作品】

野鳥観察館では9月2日(土)から開催する「秋の野鳥写真展」と「藤前干潟写真展」の展示作品の募集をしています。

締切は明日(8月27日(日))までです。

お待ちしております。

詳細や応募票はこちらのチラシ(PDF)をご覧ください。

 

今日観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ3、カワウ2,566、ダイサギ54、コサギ2、アオサギ56、マガモ18、カルガモ410、ホシハジロ13、キンクロハジロ5、スズガモ7、ミサゴ12、トビ2、メダイチドリ3、コチドリ12、シロチドリ8、ダイゼン28、ケリ1、トウネン67、ハマシギ5、オバシギ3、アカアシシギ1、コアオアシシギ2、アオアシシギ51、キアシシギ15、イソシギ1、ソリハシシギ15、チュウシャクシギ7、ウミネコ162、アジサシ3

 

明日の干潮時間 8時36分 潮位 81cm

明日の満潮時間16時11分 潮位226cm

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干潮時間からの野鳥観察

2023-08-25 16:55:43 | 夏の藤前干潟

藤前干潟

今日の干潮時間 5時19分 潮位 99cm

今日の満潮時間12時38分 潮位194cm

 

今日は長潮で、最大干潮時の潮位が高く、日の出の時間は最大干潮時の5時19分でした。

本当なら潮の引き初めに出掛けたいところですが日の出前に観察しても暗くて鳥があまり見えないので、干潮時間になってしまいますが日の出時間に干潟に向かいます。

着いたときは今にも雨が降りそうな天気で、干潟はすでに広がっていました。

なので鳥は導流堤の干潟に散らばっていて、鳥たちの姿はあまり見えません。

 

 

無理やり近くを探すと、下水処理場の排水口にアオアシシギとソリハシシギを確認できました。

そのアオアシシギの手前に丸い毛玉が二つあり、良く見ると長いしっぽが2本出ています。

眠っているのか寄り添ったまま長い時間全く動きませんでしたが、ヌートリア2匹のようです。

シジミを食べに干潟に出てくるヌートリアを今まで何回か見たことがありますが、後ろのアオアシシギと比べてかなり小さいので、今年生まれた幼い兄弟だろうと分かります。

(※ヌートリアは特定外来生物に指定されています。)

 

 

その後、しばらく干潟には少数のアオアシシギとソリハシシギだけでしたが、小さな鳥の姿が導流堤の干潟から向かってきました。

ここ最近観察館前、500m先の導流堤の干潟で観察できていたメダイチドリでした。

メダイチドリの群れは、赤い夏羽が残る個体と今年生まれたであろう幼鳥の群れでした。

続いてトウネンの群れも少数飛来しました。

フラッグを付けた個体もいます。

青いフラッグが右肢の上下に二つあるため、北海道のコムケ湖で放鳥された個体のようです。

8月末から9月上旬頃にはトウネンやソリハシシギ、キアシシギ、アオアシシギなどの早くに渡ってきているシギ・チドリ達の秋の渡りピークを迎えます。

本来なら、もう少し飛来数が増えて欲しいですが、この1、2週間に期待したいです。

今日は最大干潮時間からの観察だったので、鳥たちが各所に散った状態でした。

また引き初めから干潟で餌を探していたであろう個体は、最大干潮時間頃には餌を食べ終えたのか、活動的でなく引き初めの時の様に頻繁に飛び回ることが少なく、眠っている個体も多かったです。

 

来週火曜日ぐらいの中潮から31日(木)の大潮にかけてであれば、午前中に順光で観察することが出来るようになります。

 

【あさって(8/27)まで!秋の写真展の展示作品】

野鳥観察館では9月2日(土)から開催する「秋の野鳥写真展」と「藤前干潟写真展」の展示作品の募集をしています。

締切はあさって(8月27日(日))までです。

ぜひ、奮ってご応募ください。

詳細や応募票はこちらのチラシ(PDF)をご覧ください。

 

今日観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ1、カワウ471、ダイサギ14、コサギ8、アオサギ14、マガモ18、カルガモ177、コガモ1、キンクロハジロ1、スズガモ3、ミサゴ5、トビ2、メダイチドリ4、コチドリ3、ダイゼン34、ケリ1、キョウジョシギ1、トウネン35、オバシギ1、コアオアシシギ2、アオアシシギ28、キアシシギ2、イソシギ2、ソリハシシギ11、チュウシャクシギ3、ウミネコ83

他、ヌートリア2

 

 

明日の干潮時間 7時00分 潮位 95cm

明日の満潮時間15時01分 潮位205cm

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