藤前干潟
今日の干潮時間 9時07分 潮位 70cm
今日の満潮時間15時52分 潮位238cm
今日も気持ちの良い天気でした。
干潟では多くのカモが採餌をしたり休んだり。
そして、ハマシギの群れも観察できました。
さて、10日ほど前のことになりますが、有明海のラムサール条約登録湿地3か所へ野鳥観察館スタッフなどで行ってきました。
以前(2019年春)にも野鳥観察館のスタッフなどで佐賀市の東よか干潟(大授搦)に行ってきたことをこのブログで報告したことがあり、
その後も数回行っていたものの、ここのところコロナ禍などでしばらく行けておらず、この秋に久しぶりにシギ・チドリなどを見に行けたので少しご報告します。
バードウォッチングをしたのは東よか干潟(佐賀県佐賀市)。かつては大授搦(だいじゅがらみ)と呼ばれていたそうです。
ここは2015年にラムサール条約に登録され、2020年に東よか干潟ビジターセンター「ひがさす」が佐賀市によって設置されました。
いまはシギ・チドリの聖地とも呼ばれてもいるそうで、シギ・チドリの飛来数がとても多い場所です。
また、潮の良い日の満潮時に行くと、潮に追われて護岸近くまでやってくるシギ・チドリを見られます。
ハマシギなど↓。干潟に生えるシチメンソウが赤く紅葉し始めていました。
ハマシギ、ダイゼンなどの群れの中にムナグロ1羽を発見↓。
カラフトアオアシシギ(一番右)も見られました↓。今回、この場所には3羽のカラフトアオアシシギがいたのではないかと思います。
こちらはアオアシシギの群れ↓。
アカアシシギ↓。
ハマシギなどの群れを追いかけていたハヤブサ↓。2羽のハヤブサが同時にハマシギの群れに何度もアタックしていましたが、狩りは失敗に終わったようです。
クロツラヘラサギの群れも見られました。
水の中で左右にくちばしを振って餌を食べるクロツラヘラサギ↓。
また、有明海の干潟は底生生物も非常に豊富で、有明海にしか見られない生物もいて魅力的です。
カニやトビハゼの巣穴と思われるものが所狭しとありました↓。
トビハゼが水面から顔を出していました↓。
シオマネキ↓。この他、アリアケガニやクシテガニなども見られました。
そしてムツゴロウ(周囲にいるカニはヤマトオサガニ)↓。
シギ・チドリをはじめとする野鳥のバードウォッチングも、干潟に生息する底生生物の観察もとても楽しめて、あっという間に時が過ぎ、時間が足りないくらいでした。
そして、今の藤前干潟ではこれだけのシギ・チドリの大群を見ることができないので、毎回、シギ・チドリの群れの大きさに驚き、感動します。
さらに、これからもたくさんのシギ・チドリが飛来する場所であってほしいと心から願います。
今回は東よか干潟でのバードウォッチングがメインでしたが、有明海にある他のラムサール条約登録湿地である肥前鹿島干潟(佐賀県鹿島市)と荒尾干潟(熊本県荒尾市)にも行って干潟や施設(鹿島市干潟交流館なな海、荒尾干潟水鳥・湿地センターなど)を見てきました。
どの干潟も施設も魅力的で干潟の現状や生きものについて学べ、有明海の干潟ってすばらしいな、としみじみと再確認して帰ってきました。
どこの場所ももっとじっくり見たかったというのが本音ですので、また必ず行きたいと思っています。
また、今回、ひがさすのガイドボランティアの方や、荒尾干潟水鳥・湿地センターのスタッフ、荒尾干潟保全・賢明利活用協議会の方には、干潟についていろいろ教えていただくなどお世話になりました。ありがとうございました。
明日の干潮時間 9時59分 潮位 63cm
明日の満潮時間16時26分 潮位251cm