観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

新しいスコープバックパック

2020-03-30 14:14:18 | 観察機材

新しいスコープリュックサック

昨日の記事で、オリボン社 Podtreck が生産中止の為入手できなくなった事をお知らせしました。

年末に発注して、向こうから何度もメールでまだ商品が入手できないと何度もメールをくれましたが、製造中止を知って待ってても無駄なことが分かり10個の発注をキャンセルしました。(キャンセル料は発生しませんでしたが、外貨建て事前決済したので、外貨安で返金されて損益が発生しました( ノД`)シクシク…。)

ただ少し外貨安で安くなったので、まえから目をつけていたスコープリュックサックを一つ輸入してみました。

3種類のスコープリュックもそうだったけど、国内では誰も欲しがらない物なので売ってないからレビューも無いし、

なら自分で輸入して使ってみないと分からないよね !!


はい、今度のスコープリュックサックは遠くベルギーから来た、
カイトオプティクス社KITE OPTICS Viato Tripod Backpackです。

個人的に黒いリュックは趣味じゃないので、アースカラーの三脚も一緒に輸入。



他のスコープリュックサックに比べと収納能力が格段に増え15ℓほどあります。
また縫製もしっかりしていてファスナーも防水ファスナーになっています。

バッグを三脚に取り付ける部分も他のスコープリュックサックは2本の脚を2か所から3か所のベルクロテープで取り付けるようになっていますが、長く幅の広いベルクロがあり三脚の3本の脚を3か所全体で巻き付けて固定でき、長期にわたって使用にも耐えられる造りになっています。

バイキング・エスポートやビジョナリー・ビューパックだと収納スペースが少なく、車を使った移動時には必要最小限の機材を持つため問題ありませんが、公共交通機関を利用した移動の際には辛いものが有ったと想像できます。

今度のカイトオプティクスのヴィアートルだと三脚を取り付けないときも、三角形をしたザックとして使え、二等辺三角形の二つの収納スペース内にフィールドスコープ・一眼レフボディー150-600mm・双眼鏡・図鑑等を収めることができます。

※追記 ご購入して頂いた関東のお客様によると、100-400mmを装着したデジタル1眼レフはそのまま収納できるようです。


また他のスコープリュックサックと大きな違いは🍙やサンドイッチも潰れることがありません。

60mmクラスのフィールドスコープなら接眼レンズを付けたままで、80mmクラスのスコープでも接眼レンズを取り外せば収納できます。

他のメーカーの物は、どちらかと言えばリュックサック。カイトオプティクスの物は全体の造りからしてバックパックと言ったほうがわかりやすいです。

三脚を使わず移動する時には、小型三脚ならザックで包み込んで収納することもできます。

また防水性、衝撃性にも優れて、光学製品を運べることから、メーカーのホームページを見てもカメラマン向きの製品のようです。

人柱が好きな自分用に1個輸入して見ただけで、他の2つのスコープリュックサックに比べ値段も張って需要も少なそうなので在庫は置いていませんが、興味のある方は観察館に置いてあるので是非背負ってみて下さい。

※追記、5月現在見本の他に新品が1つのみ観察館に在庫がございます。
在庫は無くなりました

追記2020年9月1日現在、1つだけ在庫確保しました。
ヨーロッパから購入するよりも割安に購入できた北米での代理店が撤退したため、今後は代理店のあるヨーロッパかカナダらの輸入になり20~30%ほど割高が予想されます。

オリボン社のPodtreckの販売中止や今回のカイトオプティクス Viato Tripod Backpackの代理店撤退を考えると、北米ではフィールドスコープの主たる用需要が、ハンティングの為の獲物を探すハンターがバードウォッチャーよりも多いのが理由かもしれませんね。
アメリカのサイトでフィールドスコープを調べるとほとんどハンティングのサイトに行きつきます。

現在コロナの影響で海外からの発送が遅延しているので、春のシギ・チドリのシーズンには間に合うか微妙ですが、興味のある方はご相談ください。※価格を気にしないなら、国内でも大手EC会社に出品がありました。


海外でのViato Tripod
 Backpackレビュー 

ここのサイトが一番詳しくレビューしています。
ORNITHOMEDIA.COM 鳥類学のウェーブサイトとバードウォッチングショップのHPです。仏文)https://www.ornithomedia.com/pratique/essai-sac-dos-kite-viato-bords-marne-02887/

(イギリスのバードフォーラムのスレッドです。 英文)
https:www.birdforum.net/showthread.php?t=366817

他のスレッドでは「スコープリュックサックはオタクっぽい」、とも書かれていました。ヨーロッパのバードウォッチャーでも思われてるなら、日本ではもっと思われてるのでしょうね。


Visionary- Viewpack Tripod Carrying System

だけど鳥を見ているときに両手が自由になる事は、とても便利です。

Visionary- Viewpack Tripod Carrying System

Viking S'Port Tripod and Spotting Scope Carrier

 

コメント (6)
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スコープリュックサックについてお知らせ

2020-03-29 11:03:27 | 観察機材

スコープリュックサックについてお知らせ

2月8日の記事でスコープリュックサックOEM供給元Olivon社Spotting Scope Rucksack Carry System(上記写真、左から二番目)の製品を取り寄せる事をお知らせしましたが、Olivonがスコープリュックの製造を中止し、昨年末に注文した製品が入手できなくなりました。

米国内で他店の在庫を探しましたが、在庫を探し出す事が出来ませんでした。
後で知ったのですが、北米唯一の在庫の1品は隣のビジターセンタースタッフが買ってしまったようです。

米国から輸入して安価にお分けできる予定でしたが、同製品を待って頂いている一部の方には申し訳ありませんでした。

つきまして、引き続き英国よりVisionaryViewpack (黒)製品を入手することになりました。(Olivonと違ってリュックにロゴが入らず無地になります。)ポンドもすこし下げたので、以前よりは少しばかり価格を下げてお届けできる予定です。

また現在もヨーロッパより購入できるOlivonSpotting Scope Rucksack Carry System(黒)やOlivon社からのOEM供給メーカーのVisionary Viewpack (黒)やCleyspy社Mulepack(緑)などの製品についても今後の供給はどうなるかはまだ確認ができていません。

また今後は取りやめる予定だったViking S'Port も引き続き輸入しました。

Visionary- Viewpack Viking-S'Port 共にヨーロッパがコロナウイルスで混乱する前の2月下旬に英国から届いていています。

野鳥観察館の臨時休館が明けた際には観察館でお見せできる予定でしたが、開館の目途がなかなか立ちません。


https://blog.goo.ne.jp/kansatukan/e/beb3406f971af939d95ab6040b3d9490

春のシギ・チドリの渡りシーズンに間に合わせたい方は野鳥観察館に直接お問い合わせください。

 

なお、昨日(28日)に稲永公園で虫を食べているアトリが観察できたそうです。写真は来館者の方に提供いただきました。

 

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身近な野鳥観察

2020-03-28 19:56:01 | 春の藤前干潟

【臨時休館のお知らせ】

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、

名古屋市野鳥観察館は3月2日(月)から4月13日(月)まで臨時休館しています。

(※3月31日(火)まででしたが、再延長しました。)

臨時休館の期間は状況により再度変更することがあります。

ご理解いただきますようお願いいたします。

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藤前干潟

今日の満潮時間 7時46分 潮位220cm

今日の干潮時間14時07分 潮位 37cm

※4月13日まで臨時休館中です。

 

昨日は雨、今日も雨がパラパラするなどお天気が良くない日が続きます。

気持ちが浮かばないのはお天気のせいだけではないという方もいるかもしれませんね。

 

一昨日はお天気が良く、野鳥観察館の水たまりにも鳥が頻繁にやってきました。

スズメの群れも何度も訪れ、水を飲んだり、水浴びをしていきました。

水浴び後には松葉に埋もれながら、羽繕いをしていました。

その姿があまりに愛らしく、しばらく観察を続けてしまいました。

 

先の見えない状況はしばらく続きそうですが、身近な場所のささやかな喜びや楽しみをみつけることを忘れず、過ごしていけたら良いと思っています。

 

 

3月26日(木)に観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ10、カンムリカイツブリ346、カワウ2,760、ダイサギ6、コサギ36、アオサギ24、マガモ4、カルガモ17、コガモ20、ヒドリガモ25、キンクロハジロ6、スズガモ2,057、ミサゴ8、トビ1、チュウヒ2、シロチドリ3、ダイゼン26、ハマシギ601、ダイシャクシギ1、ホウロクシギ2、ユリカモメ12、セグロカモメ11、オオセグロカモメ3、カモメ75、ウミネコ2、ズグロカモメ3

 

3月27日(金)に観察できた主なシギ・チドリ ダイゼン38、ハマシギ1,060、ダイシャクシギ1、ホウロクシギ1

 

3月28日(土)に観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ1、カンムリカイツブリ127、カワウ4,230、ダイサギ6、コサギ40、アオサギ11、マガモ26、カルガモ63、コガモ31、ヒドリガモ16、オナガガモ6、キンクロハジロ1、スズガモ1,097、ミサゴ9、ハジロコチドリ3、ダイゼン38、ハマシギ759、ダイシャクシギ1、ホウロクシギ2、ユリカモメ230、セグロカモメ6、オオセグロカモメ1、カモメ20、ウミネコ3

 

 

明日の満潮時間 8時07分 潮位213cm

明日の干潮時間14時36分 潮位 42cm

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【臨時休館再延長のお知らせ(4月13日(月)まで)】

2020-03-26 16:10:41 | お知らせ

 

名古屋市野鳥観察館の臨時休館延長のお知らせです。

新型コロナウイルス感染拡大防止のための臨時休館期間を3月31日(火)までとしておりましたが、

この期間を4月13日(月)まで再延長することとなりました。

臨時休館の期間は状況により変更することがあります。

再びの延長となりましたが、何卒ご理解いただきますようお願いいたします。

名古屋市の休館等施設の一覧はこちら(名古屋市HP)

 

なお、野鳥観察館のお隣の環境省稲永ビジターセンター、および対岸の環境省藤前活動センターも、

4月13日(月)まで臨時休館を再延長するそうです。

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穏やかな日

2020-03-25 23:49:29 | 春の藤前干潟

【臨時休館のお知らせ】

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、

名古屋市野鳥観察館は3月2日(月)から3月31日(火)まで臨時休館しています。

(※当初は3月16日(月)まででしたが、延長しました。)

臨時休館の期間は状況により再度変更することがあります。

ご理解いただきますようお願いいたします。

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藤前干潟

今日の満潮時間 6時44分 潮位229cm、18時44分 潮位230cm

今日の干潮時間12時44分 潮位 42cm

※3月31日まで臨時休館中です。

 

昨日、一昨日は強い風が吹きましたし、今朝は冷え込んだようです。

稲永公園の桜は開花し始めましたが、その後は開花はなかなか進んでない模様。

長い間、お花見を楽しめそうでそれはそれで嬉しいですが。

 

今日の昼間は風はなく、穏やかで暖かな日となりました。

潮も良く、お昼頃には大きな干潟が出現。

干潟のふちでは、スズガモなどが集まってのんびりお休み中でした。

何だか落ち着かない日々ですが、丸っこいカモたちが頭を背中にうずめてさらに丸くなり、ゆっくりしている姿を見ていると癒されるような気持ちになります。

護岸際の干潟を見るとヤマトオサガニたちがいっぱい↓。干潟の穴から出てきて餌を食べていました。この他、ヨシ原ではアシハラガ二も発見しました。カニたちが穴からたくさん出てくるほど暖かくなったようです。

 

干潟のカモに癒された後、野鳥観察館の方に戻ってくると、野鳥観察館の前の水たまりにはたくさんの鳥がやってきていました。

水たまりでは、メジロ、スズメ、ハシボソガラス、キジバト、ツグミ、ヒヨドリ、そしてシメなどを観察しました。 

メジロは水浴びをしていきました。

ハシボソガラスは、何か食べ物を盛んに持ってきては、水たまりの水につけて、食べやすくしてから食べていました。

見ていると、ドングリ、食パン(!)、カニ、魚などを持ってきているようです。

先日は、野鳥観察館の目の前で2羽のハシボソガラスが川に流れてきた魚をカモメと激しく取り合い、最初は魚をお互いに引っ張り合っていたようですが、そのうちにカラスがカモメの翼を引っ張り出し、カモメはもうたまらんっと去っていったようです。

カラスはもう子育てに入っている時期なので必死なのでしょうかね。

 

なお、昨日、野鳥観察館から観察できたシギ・チドリは、シロチドリ7、ダイゼン31、ハマシギ80、イソシギ1、ダイシャクシギ1、ホウロクシギ1 でした。

加えて、昨日はクロハラアジサシ(1羽)も観察されました。

 

また、今日、野鳥観察館から観察できたシギ・チドリは、シロチドリ2、ハマシギ57、ダイシャクシギ1、ホウロクシギ2 でした。

 

明日の満潮時間 7時05分 潮位228cm

明日の干潮時間13時11分 潮位 37cm

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