観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

メダイチドリ、キョウジョシギ、トウネンが飛来しました。

2019-07-31 17:35:42 | 夏の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間 4時39分 潮位238cm

今日の干潮時間11時26分 潮位 20cm

 

今日も名古屋は猛暑日となりました。

今日は少しでも暑さを避けるため、開館前に干潟へ。

この時期の左岸堤防下高水敷は8時を過ぎると、日陰も無くなります。

ヨシ原では、並んでとまるたくさんのカワラヒワを発見。 

今年生まれの若い個体が多く見られました。

干潟にはアオアシシギを観察できました。 

アオアシシギは少しだけ上に反ったくちばしが特徴です。 

水際で餌を探したり、羽繕いをしたりするのも観察できました。 

 

そして、開館後の藤前干潟(庄内川河口)。

今日は潮位が大きく下がり、大きな干潟が現れました。 

野鳥観察館正面の導流堤の前に干出した干潟には、カルガモの親子を観察できました。

小さな4羽の雛が親鳥と一緒に干潟の上を歩いていました。

 

最近、干潟の上で休むカワウの多くは暑さを凌ぐために、口を開けて喉を震わせていますが、

今日は大きく口を開けて呼吸をしているササゴイを見ました。 

かなり暑いのか、口を開けたまま歩きながら、何度も水を飲んでいました。 

一方、同じサギの仲間でもじっとしていたのはダイサギ↓。 

動かずに干潟にできた水たまりの魚を狙っていたようで、ハゼを捕まえているのも見られました。 

 

そして、今日はキアシシギを護岸近くで観察できました。

採餌中で干潟の縁を走っていました。

滋賀県からシギを見に来館してくれた小学生もキアシシギを見られたそうです。 

このキアシシギの近くでは、イソシギ2羽が水浴びしていました。 

今日、観察できたシギ・チドリは、コチドリ2、メダイチドリ1、ダイゼン1、ケリ19、キョウジョシギ1、トウネン2、アオアシシギ8、キアシシギ4、イソシギ3、ソリハシシギ17、チュウシャクシギ7 でした。

メダイチドリ、キョウジョシギ、トウネンが初認で、観察できる種数、数ともに少しずつ増えてきています。

 

さらに、今日は庄内川の上流にある多治見市土岐川観察館の来館がありました。

来館したのは親子連れが多く、多くの子どもたちが、野鳥観察や干潟観察などをして、土岐・庄内川の下流の生きものに見て、触れて、楽しんでいました。

毎年、この時期に土岐川観察館の来館があるのですが、土岐・庄内川の上流と下流の行き来があるのは嬉しいことです。

そして、土岐川観察館から来た子どもたちとは稲永公園でアブラゼミの羽化も観察しました。

このアブラゼミ、殻から出たところで地面に落ちてしまったのですが、ゆっくり動いて木の根元にとまり、羽根を広げることができたようです。みんなで頑張れと、応援しながら観察しました。

 

【名古屋市野鳥観察館の夏休みのイベント】

8月17日(土)は、「渡り鳥調査隊」と愛鳥週間イベントの際に好評だった「ミニデコイ塗り」を実施します。

ご参加お待ちしています。

※詳細はこちら(PDF)をご覧ください。

 

 

明日の干潮時間 5時28分 潮位249cm

明日の満潮時間12時13分 潮位  9cm

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ウミネコがだいぶ増えました。

2019-07-30 16:51:02 | 夏の藤前干潟

藤前干潟

今日の干潮時間10時36分 潮位 35cm

今日の満潮時間17時22分 潮位245cm

 

稲永公園の林を歩くと、セミの声が降り注いでくるように感じます。

今日も名古屋は最高気温が35度を超える猛暑日となりました。

稲永公園には体調を崩された方がいたようで(熱中症かどうかはわかりませんが)、

救急車がやってきたりもしていました。

真夏のレジャーシーズンではありますが、くれぐれも体調にはお気を付けください。

 

今日は潮がよく、開館時から広い干潟が出ていて、鳥たちを干潟で観察できました。

干潟のそばで漁をするカワウの群れ↓。

干潟周辺で餌を獲っていたダイサギ↓。

同じく、干潟周辺の浅い場所で採餌していたカルガモ↓。

この時期、カルガモは数が増えてきています。

 

そして、ウミネコもだいぶ数を増やし、今日は150羽を超す、176羽をカウントしました。

干潟からは時折、ミャー、ミャーとウミネコの声が響きました。

ウミネコは、成鳥になるまでに4年ほどかかるそうで、様々な羽の色の個体を観察できます。

こちらの一見ウミネコには見えない羽色の個体は、昨年生まれと思われるウミネコ↓。木の枝をくわえていました。

こちらはヤマトオサガニを食べていた若鳥↓。3年前に生まれた個体ではないかと思います。

この他、成鳥や今年生まれの幼鳥のウミネコも観察できました。

藤前干潟では、夏に多いカモメの仲間であるウミネコ。

よくよく観察してみると奥深そうです。

 

 

今日観察できた主な野鳥 カワウ664、ササゴイ1、ダイサギ42、コサギ15、アオサギ45、マガモ19、カルガモ89、オナガガモ2、スズガモ7、ミサゴ3、コチドリ2、ケリ4、ハマシギ2、アオアシシギ4、イソシギ3、ソリハシシギ15、チュウシャクシギ5、ウミネコ176、コアジサシ1

 

明日の干潮時間11時26分 潮位 20cm

明日の満潮時間18時06分 潮位258cm

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シギチドリ、秋の渡りが始まっています。

2019-07-28 16:03:08 | 夏の藤前干潟

※野鳥観察館に来館の際は足元にご注意ください。詳細はこちら

 

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藤前干潟

今日の干潮時間 8時49分 潮位 73cm

今日の満潮時間15時37分 潮位209cm

 

今日は暑かったですね。

東海地方はやっと梅雨明けしたとみられるそうです。

非常に暑い日がしばらく続きそうですので、体調管理に気を付けていきたいです。

 

7月の20日を過ぎたころから、まだ飛来数は少ないですが、シギの姿を2か月ぶりに見かけるようになりました。

繁殖地の近いシギの仲間が少しずつ藤前干潟に戻ってきています。

今日は、尾張野鳥の会と名古屋鳥類調査会が毎月行っている藤前干潟周辺鳥類調査が行われ、37種、2,665羽の野鳥が記録されました。

庄内新川橋上流では春から越夏しているアオアシシギ(今年は8羽ほど)を毎月観察していましたが、今日は引き始めの干潟でもアオアシシギの姿を観察できました(上の写真)。

今日、確認できたアオアシシギは16羽でした。8羽は新たに藤前干潟に飛来した個体と思われます。

他のシギは居ないかと探すとソリハシシギの群れがアオアシシギと一緒に集まり、岩陰に身をひそめていました。

もしかしたらと南陽工場の煙突を見ると、やはりハヤブサの姿が・・・。

春の渡りが終わった6・7月は見かける事が少ないハヤブサですが、再び藤前干潟に鳥たちが戻ってくると頻繁に姿を見せ始めます。

 

今日行われた藤前干潟周辺鳥類調査でカウントされた主な野鳥 カンムリカイツブリ1、カワウ554、ゴイサギ1、ササゴイ5、ダイサギ55、コサギ30、アオサギ125、マガモ38、カルガモ310、ヒドリガモ1、オナガガモ2、スズガモ9、ミサゴ5、トビ2、ハヤブサ1、チョウゲンボウ2、ヒクイナ1、コチドリ3、シロチドリ1、ダイゼン2、ケリ7、コアオアシシギ1、アオアシシギ16、キアシシギ4、イソシギ7、ソリハシシギ25、チュウシャクシギ5、ウミネコ76、コアジサシ5 他  
総数44種 1,623羽 

秋のシギ・チドリの渡りは始まったばかりで、まだ種類、数ともに少ないですが、今から1か月で飛来数を増やして、例年は8月後半から9月上旬には1回目の渡りのピークを迎えます。

 

※明日、月曜日は野鳥観察館の休館日です。

月曜日の干潮時間 9時49分 潮位 54cm

月曜日の満潮時間16時34分 潮位228cm


火曜日の干潮時間10時36分 潮位 35cm

火曜日の満潮時間17時22分 潮位245cm

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台風の中のコアジサシ

2019-07-27 16:35:03 | 夏の藤前干潟

※野鳥観察館に来館の際は足元にご注意ください。詳細はこちら

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藤前干潟

今日の干潮時間 7時47分 潮位 91cm

今日の満潮時間14時20分 潮位192cm

 

台風6号が名古屋に接近していた昼間(16時前に台風6号は熱帯低気圧になったそうです)、

藤前干潟には雨が降り続け、時折強い風が吹き、川には白波が立ち、視界が悪い状態でした。

 

そんな中、藤前干潟にはコアジサシの群れが飛来しました。

外海から避難してきたのでしょうか。

今日、観察できたコアジサシは、今季最大の35羽。

コアジサシは、強い南風に向かって飛びながら、盛んに川にダイブして採餌していました。

(コアジサシは小さくて写っていないです↓。導流堤の上で休む黒い鳥はカワウです。)

風に流されて野鳥観察館前に飛んできたウミネコ↓。

ウミネコもコアジサシと一緒に採餌していました。 

さらには、コアジサシも時折、野鳥観察館前を飛んでいました。 

ダイブする直前のコアジサシ↓。

 

台風は熱帯低気圧に変わったようですので、今回は大きな被害は出ないでしょうか。

しかし、雨は降り続くいていますので、みなさん、お気を付けください。

 

 

【申込み締切は7月29日(月)!「ひがたにくるトリ、どんなトリ?」】 

藤前干潟ふれあい事業で8月8日(木)に実施する「ひがたにくるトリ、どんなトリ?」の

申込み締切が【明後日(7月29日(月))】となりました(小学1~3年生が対象のイベントです)。

 

このイベントでは、藤前干潟に飛来する野鳥の観察と鳥(カモ)の小さな模型の色を塗りをします。

(色塗りした模型はお土産として持ち帰ることができます。)

※イベントの詳細はこちら(名古屋市のHP・PDF)

※昨年の「ひがたにくるトリ、どんなトリ?」の様子はこちら(2018年8月23日の日記)

  

日時:8月8日(木)10:00~12:00

会場:名古屋市野鳥観察館・稲永ビジターセンター(港区野跡4丁目11番地2号)

対象:小学校1年生~3年生(保護者同伴)

定員:30名(応募者多数の場合は抽選)

申込み締切:7月29日(月)

 

【申込方法】

下記の1〜4までの必要事項をご記入のうえ、メール、ハガキ、ファックスのいずれかの方法にて、

藤前干潟ふれあい事業実行委員会事務局(下記)へ送付してください。

当選結果及び個々のイベント詳細は、開催日の一週間前を目安に郵送にてご連絡します。

1.催し名

2.参加者全員の氏名(小学生の場合学年も記入)

3.電話番号(日中連絡のとれる番号)

4.住所

 

【問い合わせ・申込先】

藤前干潟ふれあい事業実行委員会事務局(名古屋市環境局環境企画課)

住所:〒460-0008 名古屋市中区栄1丁目23-13 伏見ライフプラザ13階環境学習センター内

電話番号:052-223-1067

ファックス番号:052-223-4199

電子メールアドレス:a2662@kankyokyoku.city.nagoya.lg.jp

 

今日観察できた主な野鳥 カワウ525、ササゴイ1、ダイサギ16、コサギ5、アオサギ6、マガモ13、カルガモ98、スズガモ8、ダイゼン1、ソリハシシギ18、チュウシャクシギ5、ウミネコ106、コアジサシ35 

 

明日の干潮時間 8時49分 潮位 73cm

明日の満潮時間15時37分 潮位209cm

 

※明後日(7月29日(月))は休館日です。

明後日の干潮時間 9時45分 潮位 54cm

明後日の満潮時間16時34分 潮位228cm

 

30日(火)の干潮時間10時36分 潮位 35cm

30日(火)の満潮時間17時22分 潮位245cm

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来館の際は足元にご注意ください。

2019-07-27 15:08:24 | お知らせ

ここのところ続いた雨のせいで、稲永公園内の舗装されていない道に陥没箇所が発生しています。

特に、野鳥観察館と稲永ビジターセンターをつなぐ道は、雨の際にはいつも水浸しになるのですが

ここに陥没箇所がいくつかあります。

【野鳥観察館と稲永ビジターセンターをつなぐ道↓】

【陥没箇所↓。道に割れ目ができて、中に空洞ができています。】

 

危険と思われる箇所には、赤いコーンを目印に置いていますが、

今現在、まだ雨が降り続いており、陥没がひどくなる恐れもあります。

野鳥観察館や稲永ビジターセンターに来館される際は

くれぐれも足元にご注意くださいますようお願いいたします。

(公園管理者が昨日、現場を確認しており、近いうちに補修作業を行うとのことです。)

 

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