観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

波にもまれつつ

2020-12-19 23:03:32 | 冬の藤前干潟

【来館時のお願い】

名古屋市野鳥観察館は、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をして開館しています。

来館時には、マスクの着用等のご協力をお願いします。

詳細はこちらをご覧ください。

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【年末年始のお休み】

2020年12月28日(月)~2021年1月4日(月)は休館します。

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藤前干潟

今日の満潮時間 9時27分 潮位214cm

今日の干潮時間14時57分 潮位110cm

 

今日は雪の降った週の半ばに比べれば、厳しい寒さはなく、穏やかに感じました。

しかし、川面は波立っており、その中に採餌に懸命なヒドリガモたちがいました。

岩についたものをこそげているヒドリガモのペア↓。休んでいるのはマガモです。

時折、高い波をかぶっていましたが、全く気にする様子はなく、ひたすら岩についているものを食べていました。

こちらでは水面に浮きながら、岩や岸壁の餌を食べていました。

激しい波で体が動くので、思うようにくちばしが届かないことがあり、食べにくそうそうでした。

さらに、こちらでは群れでお食事中↓。

みんな下を向いて必死です。

昨日の日記で紹介したコガモは水面に浮かぶ水草のようなものを水とともに吸い、くちばしで濾して食べていたと思われますが、ヒドリガモは岩や石、護岸についたものをくちばしでこそげとって食べていることが多いです。

さらに、稲永公園では、春が近づくと、ヒドリガモが芝生に上がって、草を食べているるところが観察されます。

同じカモでも、食べ方や食べているものが少し違うようです。

 

最後は、稲永公園の木の梢にいたシジュウカラ↓。ヤマガラ、メジロと一緒に群れているのも見られました。

 

今日観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ3、カンムリカイツブリ74、カワウ28、ダイサギ2、コサギ2、アオサギ1、マガモ13、カルガモ30、コガモ35、オカヨシガモ10、ヒドリガモ8、オナガガモ1,402、キンクロハジロ60、スズガモ398、ミサゴ17、ハヤブサ1、シロチドリ30、ダイゼン41、ハマシギ575、コアオアシシギ1、イソシギ1、ダイシャクシギ2、ユリカモメ8、セグロカモメ3、オオセグロカモメ1、カモメ1、ウミネコ1、ズグロカモメ10

 

明日の満潮時間10時08分 潮位202cm

明日の干潮時間15時45分 潮位113cm

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雪山

2020-12-18 23:05:02 | 冬の藤前干潟

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藤前干潟

今日の満潮時間 8時47分 潮位227cm

今日の干潮時間14時15分 潮位107cm

 

今日も寒かったですが、風はなく穏やかでした。

久しぶりに見ることのできた藤原岳は雪で白くなっていました。

雪をかぶった鈴鹿山脈をバックに飛ぶオナガガモの群れ↓。

午前中は潮が高く、水面で休むカモも観察できました。

スズガモとキンクロハジロ↓。

オナガガモもすぐ近くにいました。

コガモは堤防を飛び越えて、川から稲永スポーツセンター横の池に移動し、採餌していました。

この池の水面に浮いている水草のようなものを熱心に食べているようでした。

オスたちはもう少しで繁殖羽への換羽が完了しそうです。

この後、稲永公園内を歩いていたところ、ドバトが一斉に飛び立ったので、何があったかと思ったら、ミサゴが真上を飛んでいました。

稲永公園では、ジョウビタキ(オス)も観察できました。人が水道を使った直後、この場所に行き、水を飲んでいましたよ。

さらに、野鳥観察館の前には、アトリも観察できました。

 

今日観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ2、カンムリカイツブリ104、カワウ748、ダイサギ3、コサギ1、アオサギ5、マガモ21、カルガモ16、コガモ7、オナガガモ1,236、オカヨシガモ10、ヒドリガモ3、キンクロハジロ3、スズガモ108、ミサゴ16、トビ1、チュウヒ2、ハヤブサ1、シロチドリ9、ダイゼン44、ハマシギ274、ダイシャクシギ2、セグロカモメ5、オオセグロカモメ1、ズグロカモメ13

アトリ、ヒヨドリ、ジョウビタキ、メジロ、ヤマガラ、シジュウカラ、ハシボソガラス、ムクドリ、キジバト、ハクセキレイ、ツグミ

 

明日の満潮時間 9時27分 潮位214cm

明日の干潮時間14時57分 潮位110cm

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積雪

2020-12-17 23:10:43 | 冬の藤前干潟

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藤前干潟

今日の満潮時間 8時05分 潮位238cm

今日の干潮時間13時36分 潮位102cm

 

今日もとても寒いです。

名古屋は昨夜から雪が降り、今朝はわずかではありますが積雪していましたし、昼間も雪がちらちらと舞っていました。

新型コロナウイルスの感染拡大も心配ですが、大雪で大変な地域もあるようです。

 

今日も藤原岳は雪雲の中なのか、姿はほぼ見えませんでしたが、多度山には雪が積もっているのが見えました。

 

今日の干潟にはハマシギやオナガガモ、さらにカワウの飛来数は少なめでしたが、ハイタカ、チュウヒ、ハヤブサなど猛禽類はよく観察ができました。

 

今日観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ2、カンムリカイツブリ68、カワウ45、ダイサギ2、アオサギ6、マガモ8、カルガモ7、コガモ33、ヒドリガモ7、オナガガモ564、ホシハジロ4、キンクロハジロ17、スズガモ376、ミサゴ8、ハイタカ1、チュウヒ1、ハヤブサ1、シロチドリ5、ダイゼン49、ハマシギ525、アオアシシギ1、イソシギ2、ダイシャクシギ2、ユリカモメ13、セグロカモメ4、オオセグロカモメ1、ズグロカモメ30

 

明日の満潮時間 8時47分 潮位227cm

明日の干潮時間14時15分 潮位107cm

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トモエガモ飛来

2020-12-15 23:32:39 | 冬の藤前干潟

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藤前干潟

今日の干潮時間12時15分 潮位 93cm

今日の満潮時間17時48分 潮位238cm

 

予報どおりとても寒くなりました。

名古屋では初雪が観測されたそうです。

藤前干潟周辺でもみぞれが降ることがありました。

鈴鹿山脈、多度山には雪雲と思わしき雲がかかり、時折雲の合間に見える藤原岳は積雪していました。

 

寒気が下がって来たため、野鳥も移動してきたのか、今日はオナガガモ、ハマシギの飛来数が増え、ハマシギは1,000羽を超えました。

さらに、オナガガモの群れの中には、トモエガモのペア(雄1羽、雌1羽)も確認されました。

オナガガモ、ハマシギなど↓。

採餌中のオナガガモ↓。

上空を飛んでいたミサゴ↓。

ハヤブサやハイタカも観察されました。

とても寒かったですが、今日は潮も良く、たくさんの野鳥を観察できる日となりました。

明日以降も寒いようです。暖かくしてお過ごしください。

 

さらに、一昨日(13日)の報告です。

13日は毎年恒例のカワザンショウガイ調査が稲永ビジターセンターで行われました(NPO法人藤前干潟を守る会主催、なごや環境大学共育講座)。

今回で11年目の調査となったそうです。

過去の調査→2019年12月14日の日記2017年12月17日の日記

寒い中、集まった参加者↓。調査の説明や、昨年の調査結果を聞いた後・・・、

干潟とヨシ原のある場所へサンプリングに行きました。

現在、この場所は工事のため、立ち入りが制限されていますが、許可をもらって入りました。

カワザンショウガイは干潟やヨシ原にすむ小さな小さな巻貝です。↓のアシハラガニの周りの干潟の泥の上の小さな粒々がカワザンショウガイです(撮影は2020年7月11日)。

干潟に漂着した流木や枯れて堆積したヨシ屑にもカワザンショウガイがみつかります。

干潟でサンプリング後は、稲永ビジターセンターに戻り、サンプリングした泥やヨシ屑の中から、カワザンショウガイを参加者みんなで探しました。

みつかったカワザンショウガイは、現在、専門家の方がひとつひとつ種を同定してくださっています。

近年の調査ではカワザンショウガイは減っている種が多く、干潟の砂質化やヨシ原の衰退が影響しているとみられるそうです。

今年の調査結果はどうでしょうか。

 

※明日(第三水曜日)は休館日です。

明日の満潮時間 7時23分 潮位245cm、18時27分 潮位233cm

明日の干潮時間12時56分 潮位 98cm

 

明後日の満潮時間 8時05分 潮位238cm

明後日の干潮時間13時36分 潮位102cm

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今日は60種の野鳥が観察できました。

2020-12-13 18:10:37 | 冬の藤前干潟

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藤前干潟

今日の満潮時間 5時01分 潮位233cm

今日の干潮時間10時43分 潮位 86cm

 

今日は今年最後の定例調査(毎月1回行っている尾張野鳥の会および名古屋鳥類調査会合同の藤前干潟周辺鳥類調査)でした。

から秋までは日が昇るのも早くて朝早い時間から干潟に出掛けていましたが、
今日は中潮で引き始めは6時過ぎ、今日の日の出は6時53分で堤防に上がった時には東の空がやっと明るくなった時間でした。

春から秋にかけては中潮が一番観察しやすい潮位でしたが、
冬場は潮位が高く、干潟があまり干出しないので、陽が昇ってから潮が引き始める明日、明後日の大潮の方が観察しやすくなります。

そんな明け方の薄暗い庄内川河口ですが、満潮時間が終わって1時間たった頃にはハマシギの群れが飛来してきました。

引き始めでまだ干潟が干出していないので、水面のすぐ上を群れで飛び回り、水深が浅い降りられるところを探しています。

まだ干潟が干出していないですが、群れで水深の浅い場所に降りてきました。
アオアシシギなど足の長いシギなら歩くことができた干潟ですが、ハマシギにはまだ深いようで水面を群れで泳いでいます。

そして、アオアシシギも群れになって上流より飛来しました。


一緒に飛来したのは、アオアシシギに比べて少し小ぶりのコアオアシシギです。
(↑写真左の1羽がアオアシシギ、中・右の2羽がコアオアシシギ)
別々に観察すると違いは分かりにくいですが、並ぶと良く分かります。アオアシシギに比べ小さな体、細く長い嘴がコアオアシシギの特徴です。

干潟が姿を見せ始めると、ズグロカモメが群れで飛来して来ました。

下を向いて水面や干潟を見ながら、好物のカニなどを探します。

見つけると水面に飛び込んで餌を捕らえます。今日観察していると成鳥はカニを上手にとらえていましたが、写真のような若い個体はゴカイを捕らえていることが多く、さらにゴカイを捕らえたハマシギから餌を奪おうと追いかけまわしている姿を多く見かけました。

(上写真、左ダイゼン、中央ズグロカモメ、右ユリカモメ)

ズグロカモメはユリカモメとよく似た姿をしていますが、ユリカモメに比べ体が小さいです。そして、ユリカモメが赤い嘴と赤い足なのに対して、ズグロカモメは黒い嘴と黒味を帯びた赤色の足が特徴です。

干潮時間が近づいてもダイゼンはほとんどが導流堤で観察されましたが、少数が左岸まで飛来しました。

ハマシギも干潟が広がると群れが散らばり、それぞれ好きなところで餌を探しています。

ハマシギの横にはシロチドリが。

そして、シロチドリの奥にはハジロコチドリも観察できました。

ハジロコチドリはシロチドリに比べ短い嘴、オレンジ色の足が特徴です。また良く似たコチドリは黄色いアイリングが目立ちますが、ハジロコチドリにはありません。

上空にはミサゴが数羽飛び、水面下の魚を探して飛翔しています。
藤前干潟で冬を過ごすミサゴは若い個体が目立ちますが、このミサゴのように子育てを頑張って羽の欠損や尾羽の擦り切れが目立つ成鳥の個体もいます。
今日の調査ではミサゴは25羽確認できました。

 

今日はお昼前頃から冷たく強い北西の風が吹き、屋外にいると震えました。

強い寒気が入ってくるそうで、週の中頃には名古屋でも降雪が予報されているようです。

みなさん、体調にはくれぐれも、くれぐれもお気をつけください。

 

名古屋鳥類調査会・尾張野鳥の会合同 藤前干潟周辺鳥類調査でカウントできた主な野鳥
ハジロカイツブリ1、カンムリカイツブリ302、カワウ3、841、ダイサギ8、コサギ5、アオサギ53、マガモ151、カルガモ225、コガモ232、アメリカコガモ1、トモエガモ1、オカヨシガモ124、ヒドリガモ219、オナガガモ1、203、ホシハジロ17、キンクロハジロ41、スズガモ755、ミサゴ25、トビ2、ハイタカ1、チュウヒ2、ハヤブサ1、チョウゲンボウ1、クイナ1、オオバン27、ハジロコチドリ2、コチドリ2、シロチドリ9、ダイゼン40、ケリ4、トウネン1、ハマシギ627、コアオアシシギ4、アオアシシギ15、イソシギ7、オオハシシギ4、ダイシャクシギ2、タシギ7、ユリカモメ2、セグロカモメ19、オオセグロカモメ1、ズグロカモメ21他  合計  60種 8,753羽

稲永公園内は調査範囲外ですので、公園内まで含めると70種以上が観察できた筈です。

また、調査時には2羽しか確認できなかったユリカモメですが、昼前から強い風が吹くようになり海が荒れたのか、調査後に239羽のユリカモメが庄内川河口に避難してきました。

 

明日月曜日は野鳥観察館の休館日です。

月曜日の満潮時間 5時51分 潮位243cm

月曜日の干潮時間11時31分 潮位 89cm

火曜日の満潮時間 6時38分 潮位247cm

火曜日の干潮時間12時15分 潮位 93cm

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