落葉松亭日記

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田母神前航空幕僚長参院招致

2008年11月12日 | 政治・外交
11月11日10時からの参院外交防衛委員会の質疑応答を見ようとインターネット中継にアクセスしたが最後まで繋がらなかった。聞けば500人接続したらアウトらしい。貧弱なサーバーだ。
マスコミ報道も偏向が多く当てにならぬ今日、直接参照する方もこれから増えるだろうに・・・
NHKがこの空気を読めず、TV中継しなかったのはどういうことなのか。

質疑者
民主党:浅尾慶一郎、犬塚直史
社民党:山内徳信
共産党:井上哲士
自民党:小池正勝
公明党:浜田昌良

産経新聞の詳報を読んだが、これまで自虐史観にとらわれてきた政府やマスコミに田母神氏の正論がどこまで通じるのか興味あるところだった。

しかし、審議の冒頭、北沢俊美・参院外交防衛委員長が
「この際、田母神参考人に一言申しあげます。現在、本委員会ではいわゆる補給支援特措法改正案を審議しておりますが、今般、参考人の論文をめぐる問題を機にわが国の文民統制に対する国民の懸念が高まり、そのあり方が問われる事態となっております」
「本日、参考人に出席を求めた趣旨は、国民の代表機関たる国会の場において政府に対し、この問題をただす一環として招致したものであり、決して本委員会は、参考人の個人的見解を表明する場ではありません。参考人におかれてはこの点を十分に理解し、質疑に対し、簡潔にご答弁をいただきますようようお願いをいたします」と釘を刺した。

そのためか、審議会の主な主眼は、もっぱら政府見解に反した論文を自衛官現職にあった田母神氏が発表したり、自衛隊内部で教育したりしたことについての懲戒処分にまつわる問責に終始したところは、少々期待はずれだった。

【社民党・山内徳信氏の質問】
 山内氏「職責にある人が、個人と同じように論文を書くこと、あるいは若い自衛官の前で講話することが許されていいのか。本人は『逸脱していない』といった。したがって、政府として、防衛省として、自衛隊の再教育、自衛隊の中の総点検をする必要があると思うが、大臣、決意のほどを」

 浜田靖一防衛相「それこそ、この案件というのが先程来、委員の先生方から極めて重大な問題というご指摘を、私自身も受けておるわけでございますので、その点は、今委員からご指摘の思いをしっかりと体してやっていきたいと思っておりますし、この問題、今日の委員会というものをですね、終わったからそれでいいというふうにも考えておりません。われわれは、しっかりと答えを出していかなければならないと思いますので、今の先生の決意ということでございますので、しっかりやっていくということを申し上げておきたいと思います」

 山内氏「悪かったこと、教訓にしなければいけないこと、反省しなければいけないことは、政府はもちろん、現職の自衛官諸君もそういう視点に立って、国家観 歴史観を持たなければ、偏った歴史観、偏った国家観を持つと、その刃はどこに向くかは、戦前の日本の軍隊が示している。私は、怒りと、この時点で伝えておかなければならないことを言った。一言でいいから、私のこの見解に対して、反省する所があるかないかだけ尋ねる」

 田母神氏「先生のおっしゃっていることが、私は、全面的に正しいとは思いません。悪いことを日本がやったというのであれば、じゃあ、やらなかった国がどこですかと、私は論文に書いてますが、日本だけがそんなに悪いといわれる筋合いはないし、また、私の論文が論文といえないということです。それは私が評価したのではなくて、審査員の先生方が評価してくれたことですから、それは私には関係ありません」

 山内氏「集団的自衛権も行使できない、武器の使用も制限が多い、攻撃的兵器の保有も禁止されていると、田母神氏は文章の中で強調している。私は文章を読んで思った。田母神さんは相当、不満を持っていると。あなたは、集団的自衛権も行使し、あるいは武器も堂々と使用したいというのが本音ですね」

 田母神氏「ええ、私はそうするべきだと思います」


>偏った歴史観、偏った国家観を持つと、その刃はどこに向くかは、戦前の日本の軍隊が示している。

田母神氏も「国家観なければ国は守れない」と言っている。シナ・朝鮮半島・ロシアの軍拡を見るにつけ「偏った歴史観、偏った国家観」はこの議員達のような気がする。
こういうとまた「いつか来た道」と堂々巡りに入るのだろう。