落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

日本館に国旗無し

2010年05月08日 | 政治・外交
華やかに開幕した?上海万博は、出足低調らしい。
しかし、日本館は人気が高いそうで結構なことだ。だがその日本館は国旗の掲揚を見送っている。
日の丸が軍国主義の象徴として受け取られるのを恐れたとのこと。いつまで抗日戦争なんだろう。
古い話だが、大阪万博では、各国の旗が競うように翻って壮観だった。もちろん中国館も。
万国博というぐらいだから、各国ご自慢のパビリオンにそれぞれの国の旗がはためくのは当たり前と思うが・・・なんとも意気地のない話だ。
日本館3000人が列、「ハイテク見たい」
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100501-OYT1T00433.htm
 【上海=加藤隆則、比嘉清太】多くの国のパビリオンが国旗を掲げる中、上海万博・日本館は1日、日の丸の掲揚を見送った。
 担当者は「過去の万博でも掲げなかったことはある」と説明するが、反日感情に配慮した措置と見られる。日本産業館スタッフも「政治にかかわることがないよう展示内容には気を使った」と話している。
 中国では抗日戦争を題材にしたテレビ番組が頻繁に放映されており、日の丸が軍国主義の象徴と受け止められる傾向が強い。
 日本館は開館時には中国人観客ら約3000人が列をつくる大盛況ぶり。浙江省温州市の高校2年生、呉昭毅さん(17)は、前日夜に長距離バスで上海入り。「とにかくハイテクを見たい」と興奮気味。地元の会社員曹美さん(34)も「事前リハーサルでは人気が高くて見ることができなかった。今回は絶対に見る」と意気込んでいた。
 一方、北朝鮮館では、金永南(キムヨンナム)・最高人民会議常任委員長が1日午前のオープンに先立ち、警備員に先導されて同館を視察した。報道陣が近づこうとすると、治安担当の「ボランティア」要員が制止し、写真撮影も妨害した。  北朝鮮館の隣はイラン館で、核問題で揺れる両国のパビリオンの門前では武装警察も立つなど、物々しい警戒態勢が敷かれている。
 ◆日本館=バイオリンを弾くロボットなどのハイテク技術や、遣唐使以来の日中交流の歴史を紹介。館内の照明や空調には太陽エネルギーと雨水を使う最新の環境技術を採用している。外観は蚕の繭をイメージした紫色のドーム形。敷地面積約6450平方メートルと外国パビリオンで最大級。
(2010年5月1日13時02分 読売新聞)


ブログ「台湾は日本の生命線!」 http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/ より
上海万博で国旗掲げぬ日本館―「反日」恐れるなら閉館せよ
本稿は5月2日記。ブログでは関連写真も↓
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-1151.html

上海万博開幕初日の五月一日、日本の官民が共同出展した日本館には長蛇の列ができる人気ぶりだったそうだが、いったい同館はいかなるメッセージを中国に発しようとしているのか。
この日の開館式で仙谷由人国家戦略担当相は、「多くの人に『こころの和、わざの和』をキーコンセプトとする日本館を訪れてもらい、先進的な技術と、自然と共生する文化、さまざまな問題を国境を越えて解決しようと言う日本人の心に触れてほしい」と挨拶しているが、これなどは中国人への懇願のメッセージに見える。
つまり「日中間が抱える様々な摩擦問題の解決に向け、日本側は『和の精神』で臨んでいる。中国に皆さん、どうか日本に悪意なきことをご理解下さい」と言ったように受け取れる。
しかし他国不信の戦国思考から脱しない中国側に軽々しく「和の精神」を強調しても誤解を招くだけだろう。弱者、敗者が強者、勝者に対して行う恭順の意思表示と受け取られる恐れが充分にある(あるいは相手に油断を与えるため策略とも)。
ところでこの日、多くの外国館が自国旗を掲揚する中、日本館がそれを見送っている。読売、産経などは、中国の「反日感情への配慮」ではないかと報じているが、これも所謂「和の精神」の発露のつもりか。
読売によれば、「中国では抗日戦争を題材にしたテレビ番組が頻繁に放映されており、日の丸が軍国主義の象徴と受け止められる傾向が強い」(読売)と言う。

しかしそう言うものなのだろうか。たしかに日本人が日章旗を「軍国主義の象徴」と批判しているため、そうした認識が中国に伝わるようになっているとの状況も見られるが、ただある中国ウォッチャーに聞くと、日章旗をそのようにと捉えるのはあくまで日本人であって、中国人にとってそれは「ただの日本の旗」。
そして「日本アレルギー」はあっても、「日の丸」だけにアレルギーを持っているわけではないと言う。と言うことは日本館は、日章旗のみならず、「日本館」の看板も外さなければならなくなる。
いや反日感情を煽ることだけは避けたいと思うなら、いっそ閉館にして万博から撤退するべきである。
しかしそれができないと言うのなら、堂々と国旗は掲揚するべきだ。もし国旗が汚される恐れなしと言えないのなら、警備員を動員して厳重な警護を行う以外にない。

このように見ると、日本館が言うところの「和の精神」など、ひたすら摩擦だけを恐れる弱者、敗者の「怯懦な性格」を自ら美化したものではないかと本当に思えてくる。
だが日本館関係者は、反日感情への配慮ではないと否定している。「これまでもハノーバー万博(ドイツ)など、外国開催でのパビリオンには国旗を掲げないケースがあった」と話しているそうだ(産経)。

私は昭和六十年の筑波万博会期中、日本政府が出展したテーマ館で警備員のアルバイトをやったことがある。当時そこでは毎朝、二人の警備員が白手袋をはめ、厳粛に国旗掲揚を行っていたものだが、近年の万博ではそれを取り止めていると言うのか。
万博と言う国際舞台において国旗は国家の尊厳を表すものである。その尊厳を解さぬ政府であるなら、国際社会に顔など出してはならない。
そしてここで浮上する一つの疑惑が、国旗の不掲揚はもしや自国民の反日を恐れる中国側からの要請を受けてのものではないかと言うことだ。
仮に要請が出たならば、国家の尊厳を忘れた日本館がそれに応じたとしても何の不思議もない。しかしそれでは中国に対し、「日本が貴国の属国である」と言ったに等しくなる。

日本館は国旗を掲げよ。もし「軍国主義」の旗だとの批判が出たら、「この美しい旗こそが『和の精神』を尊ぶ国家の象徴である」と説明し、納得させよ。それが国の代表者としての、国際舞台における使命と言うものである。
--------------------------------------------------------------------------------
上海万博の日本館は国旗を掲揚して国家の尊厳を守れ
要求先 日本館広報管理センター
Eメール:info@expo2010japanpavilion.com