朝5時前にヒグラシの声と共に目が覚める。明るくなるとともに雀の声も賑やかに聞こえ始める。
4階の我が家、北側の寝室にしている部屋のすぐしたに桜の木があり、そこが音源だ。
やがて太陽が昇り、南側の公園の樹木にも日が射し始めると蝉の大合唱が始まる。このころには前座のヒグラシは引っ込む。主役はアブラゼミとクマゼミ、ジージーの通奏にジャンジャンが重なり、これが夕方まで続く。
ジージー・ジャンジャンの演奏も波があるようで、「おやっ、休憩かな」と小さくなることもあるが、やがてまた思い出したように、競うように再開だ。
下の樹木を眺めていると、蝉はけっこう忙しく飛び交っている。そして我が家の簾や網戸に渡ってくる。
「お昼寝でござんすか、結構ですね」と云わんばかりにひとりしきり鳴いた後、戻っていく。
夕方、暑い西日も沈んでくると、「そろそろお開きにしようかい」とヒグラシが鳴き始める。
なんとなくもの悲しいあの声は、子供の頃の夏休みを思い出させる。それは先延ばしした宿題に取りかかる夏の終わりの風景や、「晩ご飯だよー、はよ帰っておいでー」と呼ばわる近所の母さんたちの声だ。
日もとっぷりと暮れる7時をまわると、大合唱の一日は終わるが、代わりに子供たちの花火が始まる。
不思議なもので蝉の大合唱は喧しいとは思わないが、「わーわー、キャーキャー」という人の声は周囲の建物に反響し実に耳障りだ。9時10時まで続くと、「一体親は何をしてるんだ、躾はどうなってるんだ」と怒りに変わる。
自分の子供らも、ああいう風に他人様に迷惑をかけていたのかなぁ、いやそんなことはなかったと思うのだが・・・
10時をまわると、やっと静寂が訪れる。布団によこたわって本を読みかけるが、たちまち睡魔に襲われ眠りにつく。
一体今日は何をしたんだろうか・・と思いながら。
蝉の大合唱の公園
この時期の僅かな花
夏を謳歌する
気まぐれに置いたハイビスカスの鉢植え 蕾だろうか
同じく、イチジク 味わえるのはいつの日か
4階の我が家、北側の寝室にしている部屋のすぐしたに桜の木があり、そこが音源だ。
やがて太陽が昇り、南側の公園の樹木にも日が射し始めると蝉の大合唱が始まる。このころには前座のヒグラシは引っ込む。主役はアブラゼミとクマゼミ、ジージーの通奏にジャンジャンが重なり、これが夕方まで続く。
ジージー・ジャンジャンの演奏も波があるようで、「おやっ、休憩かな」と小さくなることもあるが、やがてまた思い出したように、競うように再開だ。
下の樹木を眺めていると、蝉はけっこう忙しく飛び交っている。そして我が家の簾や網戸に渡ってくる。
「お昼寝でござんすか、結構ですね」と云わんばかりにひとりしきり鳴いた後、戻っていく。
夕方、暑い西日も沈んでくると、「そろそろお開きにしようかい」とヒグラシが鳴き始める。
なんとなくもの悲しいあの声は、子供の頃の夏休みを思い出させる。それは先延ばしした宿題に取りかかる夏の終わりの風景や、「晩ご飯だよー、はよ帰っておいでー」と呼ばわる近所の母さんたちの声だ。
日もとっぷりと暮れる7時をまわると、大合唱の一日は終わるが、代わりに子供たちの花火が始まる。
不思議なもので蝉の大合唱は喧しいとは思わないが、「わーわー、キャーキャー」という人の声は周囲の建物に反響し実に耳障りだ。9時10時まで続くと、「一体親は何をしてるんだ、躾はどうなってるんだ」と怒りに変わる。
自分の子供らも、ああいう風に他人様に迷惑をかけていたのかなぁ、いやそんなことはなかったと思うのだが・・・
10時をまわると、やっと静寂が訪れる。布団によこたわって本を読みかけるが、たちまち睡魔に襲われ眠りにつく。
一体今日は何をしたんだろうか・・と思いながら。
蝉の大合唱の公園
この時期の僅かな花
夏を謳歌する
気まぐれに置いたハイビスカスの鉢植え 蕾だろうか
同じく、イチジク 味わえるのはいつの日か