落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

珍しくなった国産

2012年07月06日 | 世相
先日バイクのタイヤが摩耗したのでバイクショップに行って交換して貰った。
作業中店内のミニバイクを見ていると、「国産」と麗々しくラベルを貼ったものがあった。
店員さんに聞くと、バイクは殆ど中国産という。ヤマハ、スズキ、ホンダなど・・・
そういえば、先日スズキが250ccバイクも中国で生産するというニュースを見た。

タイヤ交換で店員さんに、タイヤは国産にしますかと聞かれていた。
タイヤぐらいは国産とばかり思っていた。
「高速道路では危ないですか」と聞くと「いや、そんなことはないですが」という当たり障りのないご返事だったが、もちろん国産のタイヤをお願いした。

季節の変わり目に送られてくる通販カタログ。
日本国産を探すほうが難しい。衣料品はもとより、電化製品、家具、日用品、など殆どが中国産、100円ショップそのままだ。
日本メーカーが進出し設計・生産管理も万全とのことだが、心底安心はなかなか出来ない。

そんな中、PCメーカーが中国から国内に生産拠点を移すというニュースがあった。
中国は世界第二位の経済大国になったが、人件費も上昇しつつあることからメリットも薄くなってきたのだろうか。
戦後60年かかってようやく日本産の品質が世界に認められたのも束の間、グローバルなんとかで製造業は我先に中国に進出し、国内産業はあっという間に空洞化したが、これが復活の兆しであればいい。
何でもやすく手に入るのは有り難いが、その代わり大事なものを失ってきた。
なにより若者の雇用が増え、自殺者三万人を返上できればいい。
若者の働く場所が、サービス業や福祉関係、コンビニなどが主というのは、やはり寂しい。
「シンクパッド」生産の一部、中国から山形へ 2012年7月4日(水)18:46
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/business/20120704-567-OYT1T00996.html

 NECと中国のパソコン最大手レノボ・グループの合弁会社「レノボNECホールディングス」は4日、レノボブランドの法人向けノートパソコン「シンクパッド」の生産の一部を中国から米沢工場(山形県米沢市)に移すと発表した。
 日本でのシェア(市場占有率)拡大を目指すには、日本に生産拠点を置いて顧客ニーズを敏感に取り込む必要があると判断した。円高の影響で、日本メーカーの多くが生産を海外に移す中で、異例の対応となる。
 今秋から試験生産を始め、受注状況などを見極めた上で本格生産に移行する。受注から納品までの日数を通常より短くするほか、注文に応じて仕様を変えるなどサービスを強化する。
 外資系では、日本ヒューレット・パッカードも東京都内でノートパソコンの組み立てを行っている。