落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

相次ぐ尖閣侵入

2012年09月15日 | 政治・外交
政府が国有化を決め一週間も経たぬうち、尖閣諸島領海に中国海洋監視船の侵入が相次いでいる。
中共政府は指導者交代時期にあり不安定、人民の目を外に向ける作戦なのか。
日本大使館、領事館周辺で反日デモが4日連続で行われたという。
いよいよ、中共の本格的な武力行使が始まるのであろうか。
監視船派遣で尖閣実効支配の打破狙う 中国 近く漁船侵入の可能性も 2012.9.14 14:14 [中国]
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120914/chn12091414160005-n1.htm

 日本政府の沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)国有化に関し、中国政府は「いわゆる実効支配は絶対に認めない」(羅照輝外務省アジア局長)としており、対抗措置として国家海洋局の海洋監視船などを尖閣諸島沖に定期的に派遣、パトロールさせることで日本の実効支配を打ち破る戦略とみられる。
 中国農業省も近く漁船が東シナ海に出航する見通しを示しており、海洋監視船や漁業監視船、漁船が同時に尖閣周辺の日本領海に侵入する可能性も出てきた。

 国家海洋局は14日、中国の海洋監視船6隻から成る2つのパトロール隊が「釣魚島付近の海域で海洋権益を守るためのパトロールをした」と発表。10日に中国が主張する尖閣諸島周辺の領海の基点などを公表して以降、初めての同諸島周辺での海洋権益保護パトロールとし「わが国政府が釣魚島を管轄していることを示し、海洋権益を守る」と強調した。(共同)

尖閣諸島は沖縄県石垣市に属する。
中共は尖閣の次は沖縄と考えてるはずだが、仲井真沖縄県知事は「日中間」の問題と深入り?せず。
石原都知事と比べると、危機感があまりにもなさすぎないか。
「6隻も」海保に驚き 沖縄県知事「国と国の問題」 2012.9.14 13:06
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120914/plc12091413080014-n1.htm

 尖閣諸島の国有化から3日後の14日、周辺に中国の海洋監視船6隻が相次いで侵入した。「6隻も入ってくるとは」。尖閣諸島を管轄する第11管区海上保安本部(那覇)は対応に追われた。
 11管本部では担当者が「同時に6隻も領海に入ってくるのは、過去最多だ」と話し、中国側の動きに驚きを隠せない様子だった。
 沖縄県の仲井真弘多知事は、同日午前の定例記者会見で「領海侵入は国と国の間の問題だ。外交上の課題なので政府にお任せする」と問題への深入りを避けた。

「追っ払えばいい」領海侵入で石原知事 2012.9.14 16:57
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120914/plc12091416580019-n1.htm

 尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺で中国の海洋監視船6隻が14日、相次ぎ日本領海を侵犯した問題で、東京都の石原慎太郎知事は同日の定例会見で「人の家にずかずかと土足で踏み込んできた。追っ払えばいい。まさに気がくるっているのではないかと思う」と厳しく批判した。
 日本政府の尖閣国有化で中国国内で日本人に対する暴行事件までが起きていることに対しては、一昨年の中国漁船衝突事件の影響でフジタ社員が拘束された問題にも触れつつ、「まったく関係ない一般国民を人質に取るようなやり方は本当に卑劣」と憤りをあらわに。

 「かつてはいろんな教養や文化を持ち、孔子や孟子など日本に価値体系を教えるような先人がいた」としつつ「それをまったく喪失し、中国共産党の教導の下にああいうことを起こして平然としている国家は信じられないし、軽蔑する」と強い言葉で非難した。

尖閣国有化に抗議、中国、4日連続で反日デモ 【サーチナ】 2012/09/14(金) 18:44
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0914&f=politics_0914_024.shtml

 【北京共同】北京の日本大使館や上海の日本総領事館の周辺で14日、日本政府による沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)の国有化に抗議する反日デモが行われた。デモは国有化以降、4日連続。上海では、国有化に反発したとみられる中国人が日本人に暴行する事件が起きたことを受け、日本総領事館が同日、日本人の安全確保を強化するよう地元警察に申し入れた。

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」平成24(2012)年9月14日(金曜日)通巻第3753号
http://melma.com/backnumber_45206/
「反日」デモのピークは18日か?
   瀋陽では九一八記念館が厳戒、日本領事館前の道路を封鎖


 反日デモ、抗議行動は、日本人を狙った個別テロの色彩を帯びて「日本人立ち入り禁止」から「乗車拒否」などと過激なカルト的行動をとる中国人も散見される。メディアの反日一色が原因だろう。
 しかし中国の各地を旅行して、実際に肌で感じることは、メディアが報ずるような「反日ムード」はゼロに近く、庶民は新聞を読まないし、ネット世論は人民日報の基調とは正反対。つまりは共産党が情報操作をしつつ、反日を武器に、深刻な事態のすり替えを狙っていることを智恵のある庶民と知識人は知っている。
 つぎの事態は9月18日である。
 明日も明後日も各地で散発的な抗議行動、デモが起こりそうだが、大規模な抗日行動が呼びかけられているのは9月18日(918事件から82周年)である。

 瀋陽の現場には「九一八博物館」が建立されていて、出鱈目は写真パネルを飾っているが、ひしゃげたデザインの建物の看板は江沢民が揮毫した。
この博物館に筆者が行くのは三回目だが、今回は内部展示はみないで概観の観察をした。やはり公安が随所に立ち、パトカーが常駐、なにごとかを警戒している。
驚いたのは、その横の高架である。新幹線が轟音をたてて走り抜けた。試運転中で、おそらく十月一日国慶節開業ではないか。
 瀋陽市内の十四緯路にある日本領事館は道路が封鎖されており、領事館へデモ隊が進入することは物理的に不可能となっていた(いずれも九月十一日の時点)。