落葉松亭日記

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南アフリカのマンデラ元大統領死去

2013年12月06日 | 世相
マンデラ元大統領については映画「インビクタス/負けざる者たち」で知り感動した。
(クリント・イーストウッド監督 モーガン・フリーマン主演)
南アフリカのマンデラ元大統領が死去、95歳 2013.12.06 Fri posted at 08:32 JST
http://www.cnn.co.jp/world/35040996.html?tag=top;subStory

(CNN) 南アフリカで同国初の黒人大統領となり、ノーベル平和賞も受賞したネルソン・マンデラ氏が5日夜、ヨハネスブルクの自宅で死去した。95歳だった。
ズマ大統領はテレビを通じてマンデラ氏の死去を発表した。

マンデラ氏は1918年7月18日、南アフリカ中東部トランスカイの村に生まれた。父親は王族の相談役を務めていた。国内では出身氏族を示す「マディバ」の愛称で知られた。
42年に大学を卒業し、法律事務所に就職。44年に黒人解放組織、アフリカ民族会議(ANC)に加わり、青年部のリーダーとして活躍した。
52年、友人と共に南ア初の黒人による法律事務所を設立。同年以降、ANCによる非暴力の反アパルトヘイト(人種隔離)政策闘争を率いた。

56年にはANC幹部らとともに国家反逆罪に問われた。60年、警察がデモ参加者ら69人を殺害する「シャープビル虐殺事件」が発生し、政府はANCの活動を禁止して非常事態を宣言。マンデラ氏らには翌年、無罪の判決が下りた。
同氏は「民族の槍」という武装組織を設立し、ゲリラ闘争に向けて動き始めるが、62年に逮捕され、懲役5年の判決を受けた。64年にはさらに終身刑を言い渡され、アパルトヘイト廃止に踏み切ったデクラーク政権によって90年に釈放されるまで、27年以上にわたり収監された。

釈放直後に世界各国を歴訪し、英国のサッチャー首相や米国のブッシュ大統領と会談。翌年ANC議長に就任し、93年にはデクラーク大統領とともにノーベル平和賞を受賞した。
94年、南ア最初の民主選挙で初の黒人大統領に選ばれた。99年に退任した後も、ブルンジ内戦の調停やブッシュ米政権批判の発言で注目を集めた。05年には息子がエイズで亡くなったことを公表し、患者に対する偏見の解消を呼び掛けた。

国連は09年、同氏の誕生日を「ネルソン・マンデラ国際デー」と定めた。

10年に開催されたサッカーのワールドカップ(W杯)以降、公の場には姿を見せず、肺の感染症やヘルニア手術、胆石除去などで入退院を繰り返した。
今年4月、国営南ア放送協会(SABC)が自宅療養中の映像を放送したことに対し、与党のANCが同氏を政治的に利用しているとの非難が集中した。その後、肺感染症の再発による入院が伝えられていた。
ネルソン・マンデラ氏が残した名言 2013.12.06 Fri posted at 17:55 JST
http://www.cnn.co.jp/world/35041033.html?tag=top;mainStory

(CNN) 南アフリカで同国初の黒人大統領となり、ノーベル平和賞も受賞したネルソン・マンデラ氏が5日夜、ヨハネスブルクの自宅で死去した。95歳だった。反アパルトヘイト(人種隔離)政策闘争の指導者として活躍した同氏の言葉を紹介する。

「生まれながらにして肌の色や出身や宗教を理由に他人を憎む人は誰もいない。憎しみは後から学ぶものであり、もし憎しみを学ぶことができるなら、愛することも教えられるはずだ。愛はその反対の感情よりも、人間の心にとって自然になじむものだから」

「どこであっても自由への歩みは容易ではない。我々の多くは、望むものの頂上にたどりつくために、死の影の谷を何度も何度も通り抜けなければならない」

「自由や正義への我々の闘争は人々の力を合わせて行うものだ。そこに生きるすべての人のために、より良い世界を作り出すのはあなた自身だ」

「あまりにも長く続いた途方もない人間の苦しみの経験からは、すべての人が誇りを持てる社会が生まれなければならない」

「自由に通じる容易な道が存在しないことは分かっている。単独で行動したのでは成功できないことはよく分かっている。だから国家の和解のため、国家建設のため、新しい世界の誕生のために、一丸となって共に行動しなければならない」

「人権を否定することは、その人間そのものを否定することだ。飢えと搾取の悲惨な人生を強いることは、人間性を奪うことだ。だが我が国ではアパルトヘイトの制度の下、そのような恐ろしい状況がすべての黒人の運命だった」

「監獄で27年も過ごせば人生は無駄になったと人は言うかもしれない。だが政治家にとって最も重要なのは、自分の人生をかけた理念がまだ生きているかどうか、その理念が最後には勝利しそうかどうかだ。そして、これまで起きてきた全てのことが、我々の犠牲が無駄ではなかったことを示している」

「英語とは何と甘美な自己称賛の婉曲表現を進化させてきたのだろう」

「自分がどれほどその習慣に誇りを持っていようと、自分自身の習慣に照らして他者を断罪する権利は一切ないと思うようになった」

「過ちを犯すことと無縁なのは、はたで論評している人たちだけだ。政治的行動に過ちは付き物だ」

「自分が投獄されるまで、頭に入れられる限り尽きることない情報を持てる記憶力をこれほどありがたいと思ったことはなかった」

モーガン・フリーマンは演技、制作総指揮でマンデラ氏の期待に応え素晴らしい映画だったと思う。
モーガン・フリーマン、マンデラ氏を追悼…『インビクタス/負けざる者たち』でマンデラ氏役 2013年12月6日 11時14分
http://www.cinematoday.jp/page/N0058731

 [シネマトゥデイ芸能ニュース] 南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領(享年95歳)の訃報を受け、映画『インビクタス/負けざる者たち』(2009)でマンデラ氏を演じた俳優のモーガン・フリーマンが追悼のコメントを発表した。NY Daily Newsが報じた。

映画『インビクタス/負けざる者たち』フォトギャラリー
http://www.cinematoday.jp/movie/T0008207/photo/003

 モーガンは「今日、世界は偉大な人物を失いました。ネルソン・マンデラ氏は比類ない道義心、何者にも征服できない強さ、不屈の精神を持った人物で、自由、人間の尊厳を尊ぶ全ての人にとっての聖人、そしてヒーローです」とマンデラ氏を称賛。「彼の偉業を思い出すとき、わたしたちはどこまで達成できたのかだけでなく、どこまで達成しなくてはいけないのかを考えさせられます。マディバ(マンデラ氏の愛称)はもうわたしたちと共にはいませんが、彼の旅はわたしたちと共に続くのです」と追悼した。

 『インビクタス/負けざる者たち』は、反アパルトヘイト運動に尽力し、南アフリカ共和国大統領となったマンデラ氏と、同国のラグビー代表チームのキャプテン(マット・デイモン)との人種を超えた友情を描いた、クリント・イーストウッド監督作品。モーガンはマンデラ氏と1990年代より親交があり、そもそも二人の友情の始まりは、マンデラ氏が「もし自分の伝記映画が作られるならモーガンに演じてもらいたい」と会見で語ったことがきっかけだった。

 モーガンのほか、マンデラ氏の伝記映画『マンデラ:ロング・ウオーク・トゥー・フリーダム(原題) / Mandela: Long Walk To Freedom』(2013)で主演を務めたイドリス・エルバも「マンデラ氏を演じられたことを誇りに思います。安らかにお眠りください」と故人をしのんでいる。(編集部・市川遥)