落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

ほどほどの飲酒でも・・

2018年01月10日 | 日常・身辺
「適量なら飲酒は健康にいい」と思っていたが、「ほどほどの量でも、長期間にわたって飲酒を続けると脳がダメージを受けるかもしれない」のだそうだ。
ほどほどでも飲酒を続けると脳には有害? 2017年10月26日(木)10時30分 ハナ・オズボーン
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/10/post-8737.php

ほどほどの量でも、長期間にわたって飲酒を続けると脳がダメージを受けるかもしれない――酒飲みにはショッキングな研究結果が明らかになった。

2017年6月にブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)で発表されたオックスフォード大学とロンドン大学ユニバーシティーカレッジ(UCL)の最新研究によれば、週当たり14〜21単位のアルコールを摂取していた人は、記憶や空間認知をつかさどる脳の部位である海馬が萎縮する確率が、飲まない人の3倍も高かったという。

ちなみにイギリス政府の定めたガイドラインでは、飲酒は週に14単位以内にすべきとされている。1単位は純アルコール量で10ミリリットルとされ、度数4%のビールなら250ミリリットル、13%のワインなら76ミリリットルに相当する。

研究チームが分析対象としたのは、健康でアルコール依存症でない男女550人の30年間にわたる追跡データだ。調査開始時点での平均年齢は43歳で、被験者に対しては定期的に認知能力の検査が行われた。飲酒や喫煙の習慣、病歴や教育、身体的活動といった点についても並行して調査が行われた。

分析によれば、最もリスクが大きかったのは週に30単位以上飲む人。14〜21単位の人も、あまり飲まない人や全く飲まない人と比べると海馬が萎縮する兆候はずっと多く見られた。

もっとも、今回の研究から因果関係を引き出すのは尚早。データは被験者本人の申告に基づくため、実際の飲酒量はもっと多かった可能性もある。また、被験者は公務員で(白人で中流階級の男性が多い)、偏りがある点も留意が必要だ。

だが、常識に疑問符を突き付けたという点で意義は大きい。英王立エジンバラ病院神経精神科のキリアン・ウェルチはBMJに寄せた論説でこう述べている。「多くの人が普通だと思っている飲酒習慣が健康に悪影響をもたらす、という主張を補強する重要なものだ。私たちは何かと理由をつけて、長期的には利益にならない行動にしがみつくことを正当化しがちだ」

少なくとも、飲酒習慣を見直すきっかけにはなりそうだ。
自分は、70前後ぐらいから1日2食にした。晩酌は40代からの習慣だった。
夕食は焼酎お湯割り240cc(大きめのコップ1杯、日本酒換算で1.3合)に肴で、ご飯はなし。肴は一応栄養を考慮して作り摂っている。晩飯には味噌汁を作らないので、お湯割りがそれの代わりをしている。
アルコール量は上記の記事からゆくと、3単位/日で21単位/週になり、海馬が萎縮の兆候があるのかも。しかし、物忘れはあるにしても、身体が温もり、粗末なおかずでもそれなりに食べられ、日々の健康維持に役立っていると信じている。
たまに何かあって、もう1杯ということもあるが、そうなるとほんわかしすぎて後片付けが億劫になるだけだ。
ガイドラインでは14単位/週(2単位/日)というと1杯160ccとなるが、少々寂しい。
先のことはわからないが、さらに高齢になれば1杯160ccが適量になるかも知れない。

■アルコールとがんの関係が明らかに DNAを損傷、2度と戻らない状態に 2018年1月9日(火)18時10分 松丸さとみ
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/01/dna2.php

(厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト e-ヘルスネット)
■アルコールの吸収と分解
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-02-002.html
■アルコールと癌(がん)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-01-008.html